クロノジェネシス 有馬記念「最強牝馬の系譜を継ぐ馬?」
こんにちは競馬解雇です。
いつも読んでいただきありがとうございます。
様々な予想ファクターは良質なタイム分析の上に成り立つ!
「まずはタイムを分析からやろうぜ!」をコンセプトに記事を書いています。
=余談=
皆さん一年お疲れ様です。
今年は結局金杯しか現場観戦行かなかった競馬解雇です。
働き始めて以降現場に行く回数は激減していますが、競馬始めて以来年間1回だけなんて初めてです。毎年恒例のお年賀収集も来年は難しいかもしれないですね。
さて、有馬記念ですがダイワスカーレットが牝馬として37年ぶりに制覇してから12年。
その12年の間に3頭目の牝馬での優勝。時代が変わりまくってますね。
友人に混合GIで牝馬は頭で買わんと豪語し続けている人でさえ最近はブレ始めています。さっさと買えばいいのに!笑
告知です!年末にyoutube始めました。
「めちゃくちゃ暇過ぎて後は寝るしか手が無いけど、まだ寝る時間じゃない!」なんて時などあれば見てください。
内容はここに書いてあるのとほぼ同じ内容ですが、音声もたまにも良いんじゃないですか?笑
それでは本編をどうぞ。
〇まず過去の平均タイムとの比較を行います。
有馬記念の過去5年の平均タイム(良のみ)
全体時計 2.32.4
上り3ハロン 35.1
クロノジェネシスのタイム
全体時計 2.35.0
上り3ハロン 36.4
単純比較した場合
全体時計も上り時計も平均タイムより劣っています。
すこし物足りない?
では詳細にタイム分析を行っていきましょう。
(以下、毎度の計算。必要のない方は途中を飛ばしてください。)
【有馬記念分析】
~血統~
クロノジェネシス
父 バゴ
母 クロノロジスト 母父 クロフネ
ノーザンのバゴがやばいですね。
ステラヴェローチェにクロノジェネシス。時代はバゴですな。
これだけステラヴェローチェ押ししてこけたらめっちゃハズイね。笑
~馬場傾向・タイム分析~
※分析方法は以下の手順で実施
①過去5年の平均勝ち時計とのタイム差を計算
(クラス平均1.00.0で決勝タイム59.0なら1秒がタイム差)
②比較したタイム差を100m単位で算出
(レースが1000mだった場合、100mあたり-0.1のタイム差)
③各レースのタイム差(100m)の平均値を算出
(他のレースの分析結果が-0.1、-0.2、±0の場合-0.1が平均値)
④平均値を分析レースの距離で計算
(1600mのレースを分析する場合、-0.1×16=-1.6秒)
⑤計算結果をクラス平均値に入力
(クラス平均が1.36.0の時-1.6を入力=1.34.4)
⑥実際の走破タイムとの差を比較する
(分析レースのタイムが1.33.0ならば想定より1.4早いとなる)
①~③で当日の馬場傾向を算出します。
これにより当日が時計がかかる馬場なのか早い馬場なのかがわかります。
④~⑥で馬場差を加味した上で、実際の走破時計を分析します。
〇当日の馬場傾向
当日は新馬戦と該当レースを除き3鞍の芝レースが実施された。
各芝レースの内容が以下の通り。
3R 2歳未勝利 1600m
全体タイム (1.36.1・1.35.6) +0.5
上がり3ハロン (36.2・35.1)+1.1
8R 3歳以上2勝 2500m
全体タイム (2.35.7・2.35.5) +0.2
上がり3ハロン (36.6・35.1) +1.5
12R 3歳以上3勝 1200m
全体タイム (1.09.7・1.08.8) +0.9
上がり3ハロン (35.6・34.4) +1.2
※()内は(実際のタイム・クラス平均)、()の右はタイム差
※クラス平均は2015年以降の同クラス同時期良馬場平均
〇レースのタイム差を100m辺りで計算
全体(+0.03、+0.01、+0.08)
全体の平均(+0.04)・・・①
上がり(+0.133、+0.25、+0.2)
上りの平均(+0.194)・・・②
〇結果より、当日の芝の傾向は
全体時計 平均
上り時計 かなりかかる
と想定される。
〇①、②を有馬記念の距離で計算
(全体2500m×+0.04)=+1.0・・・③
(上がり600m×+0.194)=+1.2・・・④
(※切り上げ下げの関係から多少の誤差はお許しください。)
〇有馬記念の平均勝ち時計
平均全体 2.32.4・・・⑤
平均上り 35.1・・・⑥
(※平均は2015年以降良馬場開催)
〇③、④を過去5年の同クラス平均勝ち時計⑤、⑥に入力
有馬記念の想定タイム(全体) 2.33.4
有馬記念の想定タイム(上り) 36.3
〇クロノジェネシスの走破タイム
全体 2.35.0
上り 36.2
〇結果、クロノジェネシスのタイムを分析すると
全体時計→ 想定より「+1.6秒」
上り時計→ 想定より「-0.1秒」
~考察~
グランプリ連覇は非常に素晴らしい結果ですが、タイム計算上は物足りないといった感じですね。
時計的にはグッドラックハンデを勝ったディアスティマが7着相当の時計で走っているので、横の比較でもつらいものがある。
ただ、まだ4歳なので成長の余力を残していると思う。ノーザンの馬は5歳で完成という成長過程を作るのも一流だからね。
来年ライバルになるであろう馬たちが、コントレイル、デアリングタクト、グランアレグリアあたりだが、基本的な適性が違うので、来年もグランプリはかなり信頼度高そうです。
安田記念、ヴィクトリアマイルあたりで負けて、宝塚で勝つってパターンが頭に浮かぶね。笑
~おわりに~
このように競馬解雇では、毎週気になった馬のレース分析をしています。
血統、パドック、馬体、展開読み、ローテーション等その他諸々多くの予想ファクターは、その時々の条件で大きくその信頼度を変化させます。
ただし「時計(タイム)」、これはただの結果でしかないので、その中身には揺るぎない事実しかありません。
未来を「想像する」ファクターを使う事前段階として、必ず時計(タイム)の評価は必須となりますので、ここを疎かにすることは絶対にできません。
だって、どこまで行こうが競馬はタイム競争の範疇を超えることはありませんから。
はい、今回も痒い所に手が届く内容になっていれば幸いです。
良ければまた読んでください。それではまた。
※競馬解雇は予想屋ではありません。