レッドベルオーブ デイリー杯レコード分析
こんにちは競馬解雇です。
いつも読んでいただきありがとうございます。
色々な予想ファクターは良質な決勝タイム分析の上に成り立つ!
まずレースタイムを分析しようぜ!をコンセプトに記事を書いています。
=余談=
阪神開催で行われた2020年のデイリー杯2歳S。
先週から時計早いなーと思ってましたが、まさか1.32.4も出るとは思いませんでしたね。上りも優秀だ。
ただ、単純に思うのは、一頭だけで出した時計ならいざ知らず、2頭も同タイムってことはあんまり価値感じないよねって話。
果たして分析の結果は・・・?
【デイリー杯2歳タイム分析】
~血統~
レッドベルオーブ
父 ディープインパクト
母 レッドファンタジア 母父 アンブライドルズソング
クラシック路線に乗るタイプの血統だね。ただ早くから活躍する馬は皐月賞付近で消えていく流れ。
~馬場傾向・タイム分析~
※分析方法は以下の手順で実施
①各レースの過去5年同クラス平均勝ち時計とのタイム差を比較
②比較したタイム差を100m単位で算出
③100mあたりの馬場差の平均値を算出(当日の馬場傾向が出る)
④馬場差を分析レースの距離に落とし込む(当日の想定タイムが出る)
⑤実際の走破タイムとの差を比較する(想定タイムより早い?遅い?)
当日は新馬戦、京王杯2歳Sを除き4鞍の芝レースの実施があった。
各芝レースの内容が以下の通り。
条件 距離
勝ち馬の全体時計(決勝タイム・クラス平均)
上り3ハロン時計(決勝タイム・クラス平均)
の順で記載
(※2015年以降同クラス同時期良馬場平均)
3R 2歳未勝利 1200m
全体タイム (1.08.8・1.10.0) -1.2
上がり3ハロン (34.4・34.8) -0.4
6R 2歳未勝利 1800m
全体タイム (1.45.6・1.48.1) -2.5
上がり3ハロン (34.9・34.5) +0.4
9R 3歳以上3勝クラス 2000m
全体タイム (1.58.4・2.01.5) -3.1
上がり3ハロン (35.1・34.8) +0.3
12R 3歳以上2勝クラス 1400m
全体タイム (1.21.0・1.20.8) +0.2
上がり3ハロン (35.5・34.9) +0.6
このタイム差を100m辺りで計算すると
それぞれ
全体 (-0.10、-0.14、-0.16、+0.01) 平均(-0.097)
上がり (-0.067、+0.067、+0.05、+0.1) 平均(+0.037)
となる。
以上の結果からわかる当日の芝の傾向は
全体時計 早い
上り時計 平均~やや遅い
それぞれの平均をデイリー杯2歳Sの距離(全体1600m・上がり600m)で換算すると当日の馬場差が計算されることとなる。
計算すると
全体時計で-1.5
上り時計で+0.2
となる。
次に、この計算結果をデイリー杯2歳S芝1600mのクラス平均勝ち時計に入力してみる。
(※2015年以降良馬場開催の千両賞の結果を使用)
平均勝ち時計は
全体時計で 1.35.1 (同クラス平均)
上り時計で 34.0 (同クラス平均)
これに馬場差(全体-1.2、上り+0.2)を入力すると
全体時計 1.33.6 (想定決勝タイム)
上り時計 34.2 (想定上りタイム)
この算出結果が、
この日のデイリー杯2歳Sの予想勝ち時計となる。
実際のレースの決勝タイムは
全体時計 1.32.4
上り時計 34.0
つまりレッドベルオーブは
全体時計で想定より「1.2秒」早く
上り時計で想定より「0.2秒」早く
走ったこととなる。
~考察~
立派な数字です。
馬場が良い分を想定タイムで逆算しても、それでもなお想定より1.5秒も早く走っています。
ただし、同様のタイムでもう1頭走っています。
初めにも書きましたが2頭同タイムで走っているので、このタイムがバケモノ時計だとするならば、2着馬もバケモノとしなければなりません。
可能性は0ではありませんが、この時期のこの条件にバケモノが2頭も出てくるかな?と解雇は疑ってしまします。
さらにですが、同様の計算をポタジェの走ったレースでも行うと、なんとポタジェも想定タイムより1.1秒早く走ったことになるんですよね。
ポタジェって強い馬だとは思うが、バケモノだっけ?
バケモノじゃなくてもこれくらいで走れる馬場だったんだろうね。
というのが結論です。
~おわりに~
このように競馬解雇では、毎週気になった馬のレース分析をしています。
血統、パドック、馬体、展開読み、ローテーション等その他諸々多くの予想ファクターは、その時々の条件で大きくその信頼度を変化させます。
ただし「時計(タイム)」、これはただの結果でしかないので、その中身には揺るぎない事実しかありません。
未来を「予想する」ファクターばかりに捕らわれず、日々のレースの事実を集めることを目標にこれからも分析を行っていきます。
良ければまた読んでください。それではまた。
※競馬解雇は予想屋ではありません。