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妻がマルチ商法にハマって家庭崩壊した僕の話

久しぶりの投稿。

タイトルは本の名前、先日1日で一気に読んでしまった。(本はこちら↓)

読んだ理由は簡単、ここに書いてある内容のほぼ同一体験をしたからだ。

本の内容

まずはざっくりと本の内容を紹介する。

結構認知されているマルチ商法。その被害を被った人の言葉がリアルに語られている。

筆者自身の体験談、周りの人にヒアリングした体験談を通して、伝えたい想いは下記2点と受け取った。

・少しでも多くの人に社会課題として認識してもらいたい(企業関係者含め)
・ハマる人が悪い、弱いだけで済ませてはいけない

状況設定は違うものの、類似する人の体験談をしっかりまとめてくれた本書を読んで、その状況と自身を比較することで、改めて自己理解につながった部分を簡単にまとめておこうと思う。


自己理解①:自身の強み

主人公のズュータンさんはタイトルの通り、妻がハマってしまった。その後離婚を経て、要因を調べ、本の執筆に至ったとのこと。

本の中にも似たパターンが出てくるが、僕の場合は親がハマってしまった。

いつからかは正直分からないが、直近でもまたか…と思うこともあり、振り返るとかれこれ25年ぐらい影響を受けている。

本書を読んだ上で親の行動を振り返ると、理解はできないがおそらくこうなんだという推測が立った。

ハマる人の言動・行動がほぼ類似したものだったからだ。(自分の体験談かと錯覚することもあった)

この長年の経験(マインドコントロール?)によって、僕の忍耐力が異常なほどついた

大学院の研究でこもりっきりで耐え抜いたり、大学院の課題で異常なプログラムを作ったり、仕事での立ち振る舞いにも通じる諦めの悪さ(粘り強さ)はここが発端だ。

ストレングスファインダーで達成欲が第1位なのもここが理由かな。

たまに行き過ぎ/やり過ぎになることがあるため、注意も必要


自己理解②:周囲に恵まれている

さらに比較して分かったことだが、周りに恵まれた/ていると思う。

自分が上記環境下でも精神的に保てた理由は、ハマった当事者以外の人に圧倒的に恵まれているからだ。

両親は離婚しており、片方はハマっている、片方は10年以上連絡を取っていないため頼りにはしていない。

だが、自分の兄弟姉妹、ハマっている当事者の親(祖父母)、当事者の姉妹(+その配偶者)、自分の家族(妻+子供)、自分の配偶者の両親は何ともない。

むしろ、当事者を何とか変えようと一緒に考えてきてくれた人達だ。

それらの人をもってしても、正直ハマった人を変えることはできていない。が、最悪の状況は数年前に脱した、はず。(と思ってたら少しまだぶり返してるんだけど)

これらの人がいるお陰で平静を保てていることを実感して、今目の前にある幸せに集中しようと思う。


教訓:健全な諦めの必要性

そして何より、本書を読んで明日以降の糧にしようと思ったことがある。

自分の強みであり、行き過ぎが玉に瑕な「粘り強さ/忍耐力」。

周りを変えていこうとの思いが強すぎて、色々な人に対し、やり方さえ考えれば周りの人を動かすことができるのではないかと過度に期待してしまう点だ。

結果、今の仕事でもうまくいかない環境要因が多くあったときにも、自責の念で毎回心が折れてしまっている。

ハマってしまった親を変えられていない現状を考えると、やはりどこかで一線を画す必要はあり、言葉が正しくないかもしれないけど、「健全な諦め」というものを受け入れる必要があると思う。

人は育ってきた環境の中で人格や価値観が形成され、長年の積み重ねを通してそれぞれが強固に出来上がる。

それを簡単に変えることはできない、変わらなかったら当然、変わったらラッキーと思わないと、自分が持たない。

ということで、些細なことで言うと、

・親に孫の顔を見せなきゃ
・親のところにたまには帰省しなきゃ
・親孝行してないの申し訳ない

みたいな気持ちは、健全に捨てる。



★★★スッキリ★★★

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