編集職歴約10年…アラサー独身男性のテレワーク環境
政府主導の「テレワーク推進」は、皮肉なことにコロナウイルスの感染拡大を契機に一気に進んだ。
もちろん未だに出社せざるを得ない人もいれば、好んで出社を選ぶ人もいるだろう。しかし、2020年度以降、自宅で仕事をする人が増えたことは疑いようのない事実だ。
俺もそのうちの一人。だが、未だに同じような職業の人間が、自宅でどのように仕事を進めているのかがよくわかっていない。
そこで、記者・編集者・ライターの3人で配信しているインターネットラジオ番組『東京西側放送局』では、各々がどのように自宅の仕事環境を構築しているのかを話した。しかし、話題は脇道に逸れ……というべきか、タスク管理の方法へと話が広がり、肝心の「仕事環境」の 話は聞けずじまい。配信回のタイトルが『編集・ライター職の自宅仕事環境話』であるにもかかわらずだ。これは聞いてくれた方に申し訳ない。
そこで、今回は配信では喋りきれなかった仕事環境の話として「編集職歴約10年…アラサー独身男性の哀しきテレワーク環境事情」を紹介する。
仕事部屋
「仕事部屋」と呼べるような部屋は我が家にはない。都内の1LDK。リビングで仕事をするわけにはいかない……となると、寝室の一部が仕事部屋になるのが自然の理だ。写真の後ろには煎餅布団が敷かれている。仕事に疲れたら二歩ほどで布団に潜りこめるのは狭小住宅住まいのプアマンならではのメリットといえるか。
デスク周り
下宿中の大学生を思わせるこじんまりとした机で仕事をしている。横幅は160cmほど。奥行は40cmくらいか。もっと広い机に変えたい。しかし、前述の通り、我が家にはそれが許容されるスペースがない。
そんな机はホームセンターで買った板材を組み合わせて作った。天板はペンキを塗ってみすぼらしく見えないように。プアDIY。面積の広さを除くと概ね不満はない。つまり、俺は広さ以外の基準で、いい机とわるい机の違いをはかれない。
一方、椅子はいい椅子とわるい椅子で身体疲労に大きな影響があるだろうと思う。机と同様に、いいものをつかった経験がないゆえにわからなさはあるものの……。なお、いま座っている椅子は近所の「ご自由にどうぞ」コーナーから持って帰ってきた。0円。大活躍。コスパ云々の話を凌駕。それでいいのか……。
PC環境
中古20,000円で購入したノートPCが俺のメインウエポン。編集者なりライターなり……そうした仕事でマシンスペックはまったく必要ないと思っているし、不満はまったくなし。住めば都、ではないが、使えば満足、のそれである。機種名を検索してみると2011年発売とのこと。思っていたよりもずいぶん新しい。そりゃあ「使える」はずだ。一時キーボードに凝った時期もあったが、今はこのラップトップのキーボードで十分に思える。
マウスは安い(3000円程度の)トラックボール。机上のスペースが狭いが故に生まれた環境。とはいえ、いまやトラックボール以外のマウスは使いづらくなった。慣れ。を通り越して便利。瓢箪から駒。
その他
机上には2冊の辞典類。特筆すべき点はなし。年々使用頻度は減るものの手元に置いておくと安心できる類のそれ。
特筆すべき点はなし。仕事で呪詛を吐く俺を見守る。
最後に
以上が私のテレワーク環境事情である。アラサーにしてこの惨状。さりとて不満はなし。
こんなエントリを書いておきながらなんだ、というわけだが、弘法筆を選ばずという諺もある。
無論、俺は弘法ではない。が、理想的な環境を構築することに腐心するよりも、目の前の仕事にまともに取り組むしかないというわけだ。そういうわけだ。では、なぜこんなエントリをアップしたのか。数字に繋がりそうだと思った下心だ。そういうわけだ。弘法への道は果てしない。そういうわけだ。