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知ってるのと知らないのと

今週から学校も始まり、なんとも不思議な夏休みが終わりました。

結局夏休みらしいアクティビティは何もなかった我が家…。
次女は一番の仲良しのお友達のママがあまりに引きこもりの生活を見かねて
近所の大きい公園に一緒に連れていって水遊びさせてくれるという・・・なんとも、ありがたい。

そのたった2週間の夏休みの間、コロナ禍をものともせず、ある意味華麗なほどフットワーク軽く
実家のある地方都市に帰省したまま住むことになったママ友もいました。
すごい!この猛暑に冷蔵庫の整理も引っ越しの荷造りもするなんて(そこ?)

そのママさんは、いわゆる転勤族でしたが 
転勤族ゆえに、各地方の生活環境をよく知っていて

常々我が家のある東京近郊のショボいエリアは
・都会価格で中途半端に物価高い
・うちの近所はいわゆるシャッター商店街。の中にぽつんと寂れたスーパーがあるが 
取り扱う商品がイマイチ。新鮮じゃない(なのに高い)
・都内やいわゆる学力が高いエリアと違い小学校も中学校も学力が低く
子どものモチベーションも学力も上がらない

と常々話していて、不満のようでした。 

翻って、私の場合。
転勤族じゃなく、ここと実家のある東京挟んで反対側の県しかしらない
(つまり生活環境は似ている) 
実家に行ってスーパー行ってもそれほどの物価の差は感じなくて

ご近所スーパーのショボさは私の場合は生協で注文したり 
車で少し離れた大型スーパーに行ったりして解決しています。

学力に関していえば、、、
まあそういう中途半端な都会という地域柄もあり、お医者さんの子やお金持ちの子、幼少期から学力ありそうな子というのは
大概私立小学校に進学してるので、公立の小学校にはいわゆる「スネ夫」「出木杉君」があまりおらず、 
だから「学力低い」のはやむを得ない話でして…

さて。この「お金持ちの子」
我が子通っていた幼稚園には毎年4分の1から5分の1ほどのお子さんが小学受験しています。
お話を聞く限りほとんどが 「ママも小学校から私立」でなおかつ「ママの卒業した学校」になんの迷いもなく
受験して進学していきます。 


ここで大変身勝手なモヤモヤをずっと感じていたのです。

学校とは、本人に合うところをあれこれ探すのが親の務めではないのか?

選択肢(というか選択にもならない)が「親の母校」オンリーって。。。
(大変失礼ながらK大学幼稚舎とかならまだわかるが、そんな学校でもなく)

我が子に合う学校を見つけるという

親の義務を放棄していないか? 

いくつも学校に足を運び、比較して、子どもの様子見て、あ、ここに通う子どもの様子が思い浮かぶというカン
を頼りに受験する

ものではないのか? 

えっと、我が子が自分よりデキが良くて、さらに上のレベルの学校に入れたら 
中高大学と違う進路になり違う世界に行けるかもという発想はないのか?
この子の特性ならこちらの学校のほうがもっと発展した勉強できそうとか、ないの? 
‥‥というのを言語化できるのに4年ほどかかりました(笑)
どうも、モヤモヤする。としかいえないし誰にでもいえる話じゃないし。

さて、なんで途中からいきなりお受験のお話を持ち出したか、なんですが 
冒頭の引っ越して行った転勤ママの話を別のママ友にしたのです。

その時に 


私達って、地方の物価がどれくらい違うかをあまり身をもって知らないよね。知ってると、このあたりのスーパーは、このあたりは…って比較してモヤモヤしちゃう。

知らないってモヤモヤせずに得なのかもしれないよね。こんなもんって思えるから。
 
と言われて、あーそうか。と気づいたんです。

大好きな母校に我が子も入れるのも
そこしか知らないっていうのも迷ったり後悔したりする労力を使わない分、決して不幸じゃない。何があっても(コロナ禍において学校の対応が他校に比べてショボかったりしても)まあ、こんなもんだよね。って思える。あそこの学校に通っていたらって不満や後悔がないって、ある意味幸せなのかも。

どこに住んでも、どこの学校に行っても どうせ住むなら、どうせ通うなら 愛着をもってすごせる場にできたら、それが一番ラクだし幸せだよね。


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nawozo
ごくありふれた日常を少しでも面白く、クスっと笑えるお話を書いていきます。頂いたサポートはご縁のある横浜の子育て支援団体に寄付させていただきます。