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明るい不登校児のお友達事情〜仲間がいれば、なんとかなる(気がする)〜

友人のいない人生は荒野のようだ、とか、有名な人が言った言葉があったような、無かったような。
あいまいな記憶ながら、その言葉の真なるを噛みしめる今日この頃です。

学校に行かないと、お友達がいなくなっちゃうんじゃないの?と心配してくださる方もいるのですが、そんなことはないんですよ、ということを感謝を込めて書いておきたいと思います。

お友達って何よりの財産

次男が学校に行かなくなって1か月。
学校に行こうとしないことを決めたとき、「なんとかなるかな!」と前向きにそう決めることができたのは、次男には学校に行かなくても繋がっていられるお友達がたくさんいることも要因。

恵まれたことに、我が家の周りは同じ年ごろの子が多く、放課後や土日の遊び相手には不自由しない環境。
また、習い事のスポーツも学校の子ばかりなので、お友達ネットワークは途切れることなく続いている。
保育園のころからのお友達も、ママたちが超!!いい人たちで、次男が休みがちになった時に子ども同士を遊ばせよう!元気出るかもよ!と時間を作ったりしてくれた。

お友達がいるから、次男はいまでも毎日を笑顔いっぱいで過ごすことができている。
子どもたちも、ママたちも本当にありがとうございます。


喜びもくれるが、痛みもくれる存在

一時、お友達から「なんで学校来ないの!元気なのに!ズル休みでしょう」と言われたことがあった。
次男にとっては、自分が学校に行かないのは「行きたいけど、行けない」ときだったので、それはそれは、ショックを受けていた。

(そりゃ、そう見えますよ、学校行かないけど元気に遊んでるんだもん…)

そんな時に小4の長男は「言いたい奴には言わせとけばいいんだよ、こっちが相手にしなければ、そのうち言わなくなるよ」と、カッコいいアドバイスをしてくれた…
しかし、次男のデリケートになってる心には、響かなかった。


まだその頃は、「行く努力やめる」とハッキリ決めていない微妙な時期だったので、私の対応ができてなかったのも悪かった。
次男が傷ついて帰ってきたのをきっかけに、私も近所のママたちに、「いま学校行ってないんだー。身体は元気だから、いつも通り遊んでるけど、どうしていくか、本人も私も悩んでるんだ」と伝えはじめた。

みんな、「どうしたのかな~と気になってたよ!応援してる!」と温かいメッセージをくれて、あ~、よかった、と私もホッとした。
子どもたちには、学校で先生からもお話をしてくれたようで、それ以来一度も次男が凹んで帰ってくることはなくなった。
しつこいですが、子どもたち、ママたち、ありがとう!!


先生が影でサポートしてくれてたらしい!

私はその時期、毎日のように学校の先生と電話で話していたので、その電話の中で、「そういえば」的な感じでお伝えした。
「お友達に「ズル休み」と言われたらしくて、今日はちょっと凹んでます。クラスのお子さんやお友達には学校ではどんな風に伝えてくださってるんですかー?ご迷惑をおかけしますぅー、ほんとにー!!」という感じでやんわりと。

学校ではまだ、他の生徒にクラスでは伝えていないとのこと。
毎日欠席連絡を連絡帳でしていたので、帰りには子どもたちから「お休みの子へのお手紙」を当番のお子さんが書いてくれてまでいた時期でもあり。
先生としたら、どうしたもんなのか、と思っていたのではないかと思う。

その場で担任の先生に「もう、当面お休みするよ、とお子さんたちに伝えちゃった方が余計な想像をさせないで済むのかなと思いますが、どうでしょう」と相談。
担任の先生は、クラスに居所を作ってあげたいと思ってくださっているそうで、まだいいんじゃないかと思うとの返答。
うーん、でも、「来るはずなのに来ない」のと、「来ないべくして来ない」(日本語へんですけど)のだと、受け止め方がちがうと思うんですよね…
しばしお互いの意見交換をした後、担任の先生が、「わかりました、子どもたちに『しばらくお休みになると思う。でも、病気とかじゃないから、心配しないで』というようなことを伝えようと思います。学年主任とも相談します」と私の要望をのんで下さった。

その後、近所の子に「学校で次男のこと、なんかきいた?」ときいてみたところ、「学校お休みするんだってきいた。緊張しちゃうから?って言ってた」と教えてくれた。
(「緊張しちゃう」ということにしたのか、なるほど…?まぁなんでもいいか。)
先生方、ありがとうございます。

習い事、そしてフリースクールの仲間が宝物

次男は年長の時から小学校のサッカーチームに入っている。
学校に行かなくなった時、「とにかくサッカーだけは続けてくれ!」と心の中で何度祈ったことか。

サッカーチームには、同じ学校の子達ばかりなので、学校に行かなくて気まずくなってしまうのではないかと、オトナとしては気になった。
学校行ってないことを本人も後ろめたく思っているし、周りからいろいろ言われたらどうしよう、と思ってもいたので。

しかしそんなオトナの心配は杞憂で、大好きなサッカーで繋がっている人間関係の中なら、次男はなんの気後もなく飛び込んでいけている。
コーチたちも、ママたちもすんごくあたたかく、大らかに受け入れてくれて、これまでとなんら変わりなく接してくれているからだと思う。
ホントにホントに、このチームの一員でいられて助かった、救われた、という思いがしている。
心底、ありがとうございます。

それから、新しく通い始めたフリースクールの仲間も、もともと知り合いだったからという理由以上にウマが合うというか、次男は「大好き!!」になっているので、感謝に絶えない。
学校に行っていないけど、元気にのびのびと自分らしく生きているセンパイがいることは、次男の新しい生活を自信をもって送れる大きな要因になっている。
スクールの先生たちも、仲間たちも、本当にありがとう。

子どもにいくつもの「コミュニティ」を作っておいてあげる、というのは、意識してやっておいて損はないことだと痛感している。
もちろん大人もだけど。
もしこれが、学校にしか友達がいない状況だったら、いまのような楽しい不登校生活になっていたかは、かなり疑わしい。
習い事って、通わせるの大変だけど、やっておいてよかった。

低学年男子の素直さ、助かります

次男が元気でいられているのは、絶対に300%、お友達との関係がいいからなのだ。
クラスのお友達、近所のお友達、保育園時代からのお友達、習い事とスクールの仲間たち…
子どもってすごく周りからの影響を受けるものだと思う、大人よりもダイレクトに。

だから、次男の周りの子どもたちが次男の状況を受け入れて、いい意味で流してくれるようになって、かなりホッとしているこの頃。

つい先日は、同じクラスの子から「学校の宿題すごい溜まっちゃってるよね?」と心配して声をかけてもらっていた。
「宿題やってるよ、溜まってないんだよ」と次男が教えてあげていたが、相手は「???」な様子。

私から「毎日先生が、宿題教えてくれるんだよ。学校行ってないけど、勉強してないわけじゃないから、そんなに溜まってないと思うなー」と補足したが、まだ「???」な顔をしていた。

そりゃそうだよね、そんなこと想像すらできないよね…!!

あ、どうしよ、やな感じになっちゃった?!と不安になった次の瞬間、相手の子が「そうなんだ!じゃ、また遊ぼうな!」とさわやかな笑顔で言って去って行ったのです。

なんとなく納得はできなかったぽいけど、「それはそれでいっか!」と思ってくれたのかな…
その子のさっぱりとした様子に、救われた気分がしたのだった…
と同時に、私、気にしてるんだなぁ、周りの子からどう思われてるかを、と気付かされもしたのだった。
子どもより、私だな。


子ども同士の世界を信じる

でもそれは、私の気にするべきことではない。
子どもたち同士の世界の中で、きっと次男の新しいポジションは自ずとできてきてるものだろうから、大人ができるのは、情報を適切に与えてあげることくらいだ、と思うようにしている。

学校に行かないでも、友達さえいれば、そこはかとない安心感がある。
子どもたち同士のいくつも重なり合う輪の中に、我が子が紛れ込んでいると、ほっとする。

学校に行かないことで勉強についていけなくなるのが怖いのではなく、孤立してしまうことの方が100倍怖い。
学校の魅力って、体系的に勉強できるってだけではなく、お友達がいて、先輩後輩がいて、社会的な生活が送れるということ。
不登校でそれを完全に手放してしまったわけではないので、これからなお一層、次男の周りにたくさん人がいる環境をつくっていきたい。

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