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学校に行かない3週目 フリースクールに行ってみた

小2の次男が、学校に行かなくなりました。
理由は「学校はつまんないから」。
友達はいる。いじめられているわけではない。勉強に極端についていけないわけではない。

そんな次男がなぜ?!

戸惑いと焦りしかなかった1週目。
ホームスクールやハイブリッドスクーリングを調べはじめた2週目を経て、
3週目にはラッキーなことに友人が近くで開校準備しているフリースクールの体験に参加させてもらいました。
とっても楽しく続けそうな気配なので、今のところ3日間を記録。
(4000字以上の長ったらしい記事になってしまいました、お時間があれば読んでください!)


当初の次男の反応は、よくなかった

フリースクールの話しを初めて次男にしたのは、きっと時期が早すぎた。行かなくなってすぐの時に、それとなく「学校より少人数で、一人ひとりに合わせて学べるスクールもあるんだよ」と伝えたのだが、「(無言)…。」なしょっぱい反応だった。

たまたま行かなくなって3週目の火曜日が『県民の日』で学校がお休み。その日に合わせてスクールが体験日を設けていた。
長男と次男2人で家にいられると、在宅勤務が仕事にならん。

なんとか2人を外に出したい…

そんなワタシ都合の理由で、2人に「学童に行くのはどうか、もしくはスクールの体験に行くのはどうか」と提案。
すると次男は「スクールっていうところ、行ってみようかな♪」と、非常にライトに前向き。

逆に長男が「そんな知らないところ、行きたくないよ(涙目)」と、予想外に後ろ向き。

せっかく次男が前向きなのに、なんでアナタがそんなこというのぉー!!と、これまたワタシ都合で長男を説得。(次男だけがスクールに行って、長男が家にいる、というのは次男が納得しないだろうと思い、必死でした…。ごめんよ、長男…)

弁のたつ長男は、「どんなところなのか、どんな人が何人くらいいるのか、何をするのか、がわからないままは、行きたくない」と言い張り…
私が友人にそのことを相談すると、心よく「説明するよー、子ども同士で話した方がいいよね!」と、スクール生の男の子(友人のお子さん)とzoomで繋いで、オリエンテーションをしてくれた。

実は友人一家とは数年前から家族ぐるみの付き合いをしており、うちの子達とお子さんとは、顔をみれば「あ、あの子か」とわかるような間柄。
知りたいことを質問して、楽しくおしゃべりできたことで長男もグッと興味が湧いたらしく、「行くっ!」と態度一変。
2人で朝から午後までお世話になることになりました。


行ってみたら、「ここだ!」感がスゴかったらしい

そんなこんなで、「どんなところかなー!ワクワク」な雰囲気で臨むことができた体験の日。
長男も次男も前日の準備もイソイソと、楽しそうにしていた。
お弁当を夫が作ってくれて、私が送って行った。

スクールには、実は長男が小さい頃、遊びに行かせてもらったことがあったのだが、本人は小さすぎて忘れていた模様。
しかし、挨拶して検温してもらってスイスイっと入って行った。
続いて次男も、緊張顔ながらも暗くはなく、スイスイっ。

「じゃねー、終わったら迎えにくるねー」と、バイバイし、久しぶりに少しホッとした気分で自転車をこいだ。

終わりの時間に迎えに行くと、子どもたちは将棋で超盛り上がっている様子…
次男、「まだ遊びたい」と延長希望のため、長男だけを連れて帰る。
長男も満足顔で、「楽しかったよ。いろいろやった。彫刻刀使って、消しゴムハンコ作った。ウチにスタンプするやつあったっけ?」と。

次男を2時間後に迎えに行くと、まだまだ遊べるエネルギーを感じる上気した顔。スタッフの方々も子どもたちも初めてのウチの子たちに存分に楽しい時間を過ごさせてくれたのがわかった。
当然ながら、「超楽しかった!明日の遠征も参加する!毎日来たい!!」とノリノリだった。

帰宅後に友人と様子についてやりとりし、翌日も参加させていただくことに。


2日目にして2時間電車の旅までも

遠征は、長旅。乗り物酔いのある次男には過酷か…と心配になったが、本人が「お菓子少し持っていけば大丈夫。気持ち悪くなったら薬も飲む」と前向きなので、これは大丈夫なヤツだなと判断して、出掛ける準備。
次男、今日の楽しかった思い出を語り、自分からサクサク支度して、就寝。

翌日は雨の予報だったのでカッパを着る練習もして、駅へ。
途中マスクを忘れたことに気づき、コンビニで購入。
よくマスクを忘れます…他のものは万全なのに、出がけに本人も親も忘れてる。

私はコンビニまで見送って、改札までは夫に託して出勤。
当たり前ですが、仕事中何度も「どうしているか」とメッセージを確認してしまう。
スクールからは、当然ながら仕事なのを知っている親への途中報告なぞない。
子どもへの依存に近い関心の強まりを、私自身が自覚した1日だった。

私は帰宅後もテレカンが入っており、次男のお迎えには夫が。次男の帰宅とテレカンの締めの挨拶がほぼ同時。失礼の無いギリギリでブチっと切って、走って次男を出迎えると、泥だらけの穴あきジーンズから見える膝の黒さが眩しい!!
満たされて疲れ切った子どもの顔って、一目で幸せになる。

お土産に梅の実をくれて、お風呂へ直行。脇腹に怪我をしたのを誇らしげに見せてくれ、「痛いからお風呂に入らない」とかぶりっ子していたが、一緒に入って頭を洗ってあげるととても喜んでいた。

スクールから送られてきた写真を見ながら、どんなことしたのかを話してくれた、ヘトヘトでうまく説明できてなかったけど、とても心が満ちているのを感じた。
遠征先は畑なのだが、本人の話から農業的な内容はほぼ感じられず、「思っていた『畑』と違った。小麦を運んだ、マイクラで見るのと同じだった。機械みたいなのがしまってある小屋みたいなところを基地にした。僕の知ってる畑のことはしなかった」という話を(次男はソレがなんなのかわからないものだらけだったらしく、〇〇みたいなの、の説明が多くて、親は具体的にイメージができなかった。写真をもらっていたのでなんとなく(開墾前のエリアがあるのかな…除草しない農法かな…機械は耕運機かな…)とか想像できたくらい。
それくらい、次男には『未知との遭遇』だったのだろう。

後から友人に種明かしというか、お世話になっている畑がどんなところか、どんな活動をしたのかをきいて、なるほどなるほどと納得。
私は子どもたちをどろんこにしてあげたいと日頃思っているので、定例の活動に畑が入っているのはありがたい。
しかも聴く限りでは、限りなく自然の力を活かした農法をされている様子。習うではなくそういう活動に触れられるのも、ありがたい。

この畑の体験で、ほぼ私の心の中では「このスクールにお世話になりたい」と決まった。
学校の勉強なら、二年生程度は私でもそれなりになら教えられるだろう。
でも、毎日毎日、私と2人きりでドリルやって本とインターネット相手に過ごすゴールデンエイジが彼の将来のためになるはずはない。
まして、笑顔を無くし、「つまんない」と絞り出すように訴えながら通う小学校は、いまの彼には必要のない場所だと、確信するような気持ちがした。
小学校が悪いのではない、今のウチのこの子にはマッチしていないというだけ。
自信を持って、他の選択肢を選び取ろう。


とはいえ、私学ですから先立つものが…

よし、スクールに通うのを応援するぞ、と思いはしたものの、見ないようにしていた現実が!

そう、かなり費用がかかるのよ。当たり前ですけど。

いろいろ我が家の財政面を検証した結果、小学校卒業まで週5日通い続けると言われると、だいぶ無理があります…正直!!
長男が私立中に行きたいとか言い始めないことを切に願う!!!無理!!!

でも、目の前の次男の毎日を、経済的な理由で学びから遠ざける訳にはいかないと観念し、節約と財テク生活を心に決め…つつある現在。

お金は、あって困らない。寝かせていても、増えないから貯金せずに運用せよ、とは実母の教え笑… ハイ、その通りでした。
就職した時、実母に無理矢理(ほんとに強引に)始めさせられた投資信託を頼りに、次男の新しいスタートを切る準備をし…つつある(しつこい)現在。


3日目も「帰りたくない」くらい楽しかった

3日目が朝から普通の日にスクールに行った初めての日。
この日も次男は「延長したい」と出かける前から連呼するほど楽しみにしていた。
準備万端!!と思いきや、マスクをまた忘れてちょこっと凹みながら、登校。

通学路になるであろう道を、説明しながら進む。
「途中までは覚えた」と言うが、一人でいけるようになるにはしばらくかかるだろうな、と覚悟はしている。
次男はかなり方向音痴…

マスクを忘れたから取りに帰ります、と言ったら、「スクールのがあるから、使っていいよ」と渡してもらい、ホッとした顔になる。
そして、今度は私がハッッッと大変なことに気づく。

お、お弁当…持ってきてないよっ…

スクールはお弁当持参。
我が家では、お弁当を作るのは夫。
しっかり者の夫のことだから、きっと作ってくれたのに、私が気が付かずに置いてきた!と、咄嗟に思った。
しかし、思い返しても夫とお弁当の話しをしたことが無かった、昨日も今朝も。

ヤバい。ないかもしれん。
この日は授業参観。いまから小学校行って長男の参観して、帰宅してお弁当作って、スクールに届ける…(スクールのランチタイムは11時とちと早い)
もしかして、お米も炊いてないかもしれん。
どう考えても、無理に近い。でもやるしかない!

ってことで、がんばりました。珍しく、ワタシ。

本当は長男の参観の後で、次男のクラスも覗きに行こうとおもっていたのだが、そこはチラッとに予定変更。
仕方ない…お弁当無しじゃ🍙気の毒過ぎる。コンビニおにぎりと言う訳にも行かないし…
あんなに早くお弁当を作れたことは、多分後にも先にもありません。絶対。

何やら話が脱線しましたが、
ひとまずお弁当をスクールに届け、子どもたちが活動している公園まで様子を見に行って、年上の子にまとわりついて笑い転げている次男を見て安堵し、帰宅。在宅勤務開始。

当然ながら、この日も「帰りたくないよー」と言いながら、みなさんにバイバイ。
帰りの自転車ではずっと遊んだ内容を話してくれた。


スクールの学びは学校の学びとどう違ったか

そう、彼にとっては「遊んだ」認識なのだ、スクールの活動は。
子どもにとって、「あそびが学び」とは、よく言うこと。遊ぶように学ぶ、ってサイコーでしょう。
何してたの?ときいて、「算数やった、国語やった、九九を覚えた」と言わないから、不安になるらしい、夫は。
私は、保育の世界を少し知っているからなのか、「何して遊んだのか」をきく中で、『すごいな、それを子どもたち主体でやって(やらせて)るのか』と感じることがスクールの3日間の中でいくつもあった。
正直言って、「算数の教科書1ページやった」と言われるより、「みんなでお金持って買い物に行って、〇〇ちゃんに誕生日ケーキ作った。美味しかった。〇〇は何も言わずにバクバク食べてたから、多分すごく喜んだと思う」と聴く方が、すげぇ、と思う。

次男の話には、大人(いわゆる先生役の)がほとんど登場しない。「子どもしかおらんのか」と思うくらい、子どもたち中心に活動をしているように感じる。
それって、すごいことでしょう。10歳以下の子どもたちを主体的に過ごさせて、新しい発見と自己効力感で満杯にして帰してくれる…

多少(私には多少ではないが…)の経済的負担は、甘んじて受けますよ、いまの次男のためなら。とら思ってしまうだけのインパクトが、数日のうちにあったのだ。
3週間弱のホームスクーリングと在宅勤務の両立無理ゲー状態に、救いの手が早くも差し伸べられた心持ちがした。


「ここだ!」と次男が感じたかは、わからない。でも、「いつ行けるの?できるだけ多くいきたい」と言ってきたのは、事実。
ひとまず、今は、かもしれないが、新しい世界へ自ら歩み出そうとするエネルギーをかき立ててくれたスクールに、感謝してスタートしてみようと思う。



最後に、お待たせしました。
スクールは、こちらです↓


子どもたちの居所の選択肢がどうかどうか、もっと広がりますように。


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