学校に行かない子どもの学校との付き合い方~先生とのコミュニケーション、登校日数の扱いのことなど~
学校に行かなくなった小2次男。
本人は元気いっぱい、フリースクールに通い始め、豊かな毎日を送っています。
親としては、1か月でジェットコースターのような変化を体験し、順応するのに子どもより時間がかかっているかも…🤣
学校に行かないって、悪いことじゃない。
次男には、必要な選択。
むしろ枠に子どもを押し入れなくて良くなって、育ちの自由度が増したぜ!
と、ポジティブに捉えようとしてますが、不安が無いと言えばウソです。
今日は小学校との付き合い方について、書いてみようと思います。
学校に来させよう・行かせようの大人の連携は、子どもにとっては地獄だったと思う
当初、行きしぶりの時期は、先生たちは非常に前のめりに「迎えに行きます!」「少しでも連れてきて!」「夏休みまでがんばってみよう」と誘ってくれた。
私と夫も、その誘いにのって、少しでも登校させようと頑張った。
頑張りすぎなくらい、ワタシ、頑張ってしまった。
手を変え品を変え、とにかくなんとかして学校に行かせようと様々なことをやってみた。
(やってみた内容は、今思えば子どもを傷つけることになったなぁと思うことなので、敢えて書きません。うまくいったかに見えることもありましたが、気の毒でしたよ、振り返ると…)
私が頑張れば頑張るほど、次男の顔から笑顔が減り、見たことのない強ばった表情をするようになった。
気が強くて泣いたりしないので、こちらも意固地になって「いけ!!学校いけ!!!」と怒鳴ったりしていた。
あの数日は、私の人生で忘れられない反省ポイントになると思う。子どもの気持ちも権利も無視でひどかった。
先生に「刃向かう」には親も勇気がいる
学校の先生たちは「心配でしょうね。本人も辛いし、親もツライですよね。ゆっくりで大丈夫ですよ」と、子どもと親を思いやってくれた。
学校に少しでも来て、楽しい体験をさせてあげたいと、先生たちは本音で思ってくれていると思っている。
(学校は不登校の生徒がいると校長の評価が下がるから、来させようとするんだ、と教えてくれた人がいました。そういう評価があるのかどうか、知らないんですけど、そういう数字指標があって学校が「子どもを来させよう=子どもにとって魅力ある学校になろう」としてくれるならば、スバラシイじゃないか、と思いますよ)
全員じゃなくても、一人でも二人でもそういう先生がいてくれてありがたいと思う。
先生たちは、仕事として、「学校の来させよう」としてくれる。当たり前!
学校に来てくれないと、自分たちの責任が果たせないとお思いになっていることと思う。
いろいろ手を尽くしてくれているのに、申し訳ない…
子どもを学校に行かせられないダメ母だわ、私…
そんな風におもったことも、確かにあった。
でも、途中でやっと気がつきます。
「こんな表情をするようになったら、もうこれは危険水域まで来ている。これ以上は、次男の心を壊してしまう」
そう思って夫に「もう無理させないでいいんじゃないかしら」と伝えたところ、夫も完全に同意。
優先順位はまず、心身の健康!ということで、学校に行く努力をやめることにした。
学校には、
「今の次男にとって、学校にいくことよりも、笑顔で毎日過ごせることの方がはるかに大切だと思ってます。なので、しばらくは学校に行こうと努力するのはやめます。」
と伝えた。
学校に行かないようにする、わけではなく、無理に行こうとすることをやめてみる、ということなんです、と。
その上で、学校との連携は切りたいわけではなく、次男にとっての居所の一つとして継続的に関わっておいてもらいたくはあった。
勝手かなぁと思いながら、
「学校と切り離されたいわけではないので、どうやって繋がっておけばいいでしょうか」
と学校からの提案もお願いした。
結果、行かなくなった1ー4週目までは、担任の先生が毎日電話をくれて、その日にあったことを次男と先生がお互いに報告しあうようにした。
週1回は図書室に通うことにした。
5週目からは、月曜日の図書室登校に加えて、週3日フリースクールに行った日に学校に報告に行くのと、金曜日に担任の先生と1週間の報告を電話で話すことにした。
担任以外にもアプローチしてよかった!
小学校の先生たちとは、保育園の先生たちとよりも距離が遠かった。
授業参観と面談でお顔を見る程度。
どんな先生かって、子どもたちから伝え聞く情報が全て。
次男が学校に行かなくなった、最初のころ担任の先生と電話でお話しするようになった。
正直言って、あまり意思疎通がしやすい相手ではなかった。(かなり控え目に言ってます)
失礼だけど、どこの会社だって、すべての社員がスバラシイわけじゃないのと同じで、学校だっていろんな先生がいる。
先生はスーパーマンではないし、聖人君子じゃないし、完璧であるはずはない。
いよいよ学校に行かなくなってきたときに、担任ではない先生にアプローチしたいと考えるようになった。
しかし、どなたが信頼できる先生なのかがわからない。
長男の担任は超いい先生だが、相談していいものか…?違うよな…
とか思っていたときに、とても幸運な流れで他の先生につながることができた。
長男が「いい先生、面白い先生」と以前から言っていたA先生。
いろんな学年のサポートに入っている遊軍部隊みたいな先生。
これはホントにラッキーだったと思うのだが、次男が遅刻して夫に付き添われて登校した時に迎えに出てきてくださったのがA先生だった。
数日後、学校に電話したらたまたま対応してくれたのがA先生だった。
「A先生は次男の状況をご存じだし絶対コトバの通じる先生!こりゃ、しめた!」と思って、A先生に、率直に私の困りごとをお伝えした。
「次男が学校に行きたがらなくなっている。担任の先生と連携していきたいが、どうも話がうまく伝わらない気がしている。どなたか相談に乗ってくれる方はいないでしょうか」
A先生は、学年主任と話すことを進めてくださり、担任との調整についても方法を助言してくださった。
子どもをわかってくれる先生が一人でもいれば…(願)
A先生に言われたとおりに、学年主任の先生にアプローチして、お電話でお話しすることができた。
学年主任の先生は目から鼻に抜けるタイプで、子どもを決めつけず、保護者の気持ちもよく慮ってくださる方だった。
学年主任の先生との相談で、子どもと先生との対話の場を設けようということになった。
しかし、担任の先生とは私もだし子どもも今一つ信頼関係が築けていない。
直接次男に相談したところ、去年の担任の先生になら気持ちが話しやすいかもしれないとのこと。
僭越ながら、ご指名させていただき、学校は快く前担任の先生と次男とのお話の場を設けてくださった。
これは以前にも書いたが、この時のお話の場が、大変重要だった。
前担任の先生は、次男の取り留めなくつじつまもあんまり合わないつぶやきのような話に気長に付き合い、様々な角度で「次男を応援していること」「次男にとっていい環境を作ろうとしていること」「次男にどんな風に取り組んでもらいたいか」を伝えてくださった。
この時に、一方的に説教されたり、次男の得意苦手を無視した提案しかされなかったら、次男は「学校はヤナトコロ」になったと思う。
自分のことを受け入れてくれようとしている場なのだ、ということは、次男に良く伝わったと思う。
結局その対話の機会を経ても、次男は学校に行かないままになってしまうのだが、その後も学校では学年主任の先生と前担任の先生が現在の担任の先生と連携して次男との関係性構築を継続してくれている。
今では、担任の先生からの電話が週1回になったことが次男には残念に思えるらしく、再開をお願いしようかと思っているくらい。
また、校長先生も、遅刻登校時期に迎え入れてくださったり、たまたま学校に虫を捕まえに行ったときにお会いしておしゃべりしてくださったりして、次男にとって校長先生は結構好きな先生の一人になっている。
先日、2回目の図書室登校をした際には、校長先生が図書室まで案内してくれて、私と校長室でお話しした後には30分以上次男に付き合って校内を探検したり虫探しを一緒にしてくださったり。
先生たちが、とても温かみのある交流を次男と継続してくれていることも、次男がいま安心して「学校に行かない生活」を送れている要因だと思う。
学校に行かなくても、「登校した」ことになる制度があるのね
自分の子どもが不登校にならなければ、たぶん気にも留めない制度だったんだと思う。
いまは、学校に子どもを無理に行かせない世の中になってきている模様(全然、当事者としてそんな空気は感じないけど、たぶん10年前と比べたら格段に「行かなくても大丈夫」な空気間になっているのだと思う)
学校に行かなくても、「出席日数」をカウントしてもらえる制度があるらしい、ということを知り、次男がお世話になることになったフリースクールにも相談してみた。
スクールでは既に他のお子さんが同じ行政区内で出席認定を受けているとのこと。
残念ながら、次男の学校ではこのフリースクールは対象として認められないとのこと(理由は、開校前だから+「インターナショナルスクール」という名前がネック+有料だかららしい。時機を見て再交渉の予定)。
しかし、校長先生との話し合いで、「スクールに行った日に、学校に報告に来てくれたら、その日は遅刻登校にしましょう」ということにしてもらった。ありがとう、校長先生!
9月にスクールが本開校したら、また改めて交渉をしてみようかと現時点では思っている。
正直、どうしてそんなに出席日数が大事なのかがわからなかったので、スクールでも、校長先生にも、質問してみました。
今後の進学や受験の際に、影響してくる可能性があるので、できるだけ子どもに不利益が無いようにしてあげたい、とのこと。
ふむ・・・そういうものなのね。という程度ですが、皆さんが次男の将来のためにしてくださることなので、ありがたくお願いしていきます。
学校の勉強に「ついていく」必要って、あるのかな…試行錯誤中
学校に行かないとしても、勉強はちゃんとしてくれよ、とは、私も夫も思っている。
しかし、その「勉強」って、学校の教科書の進度通りである必要はないよね、ということも共有している。
今後、生きていくのに困らないためにはある程度、学校の勉強に沿って行くことも必要だろうとは思っているので、教科書に沿った補助教材や、学校で使っていたドリルは進めている。「チャレンジタッチ」も次男が気に入っているので、続けている。
担任と学年主任の先生に相談して、図書室登校の際にテストをやるとか、プリントをもらうとか、学校の進度をある程度意識して置けるようにしておこうと努めている。
(果たしてこれがどうなのかは、わかりません!!やってみて、ダメならまた別のやり方を考えます!)
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子どもが学校にいかないって、親も精神的なダメージを食らいます。
そんな必要ないって、頭ではわかっていても、自分を責めます。
私、育て方どっか間違えたか?関わり方ミスってたか?って、自責の念にかられます。
そんな中、学校の先生から、あーでもないこーでもない、言われると、責められているように感じる人も、居ると思います。
私も、先生との面談に子どもが「行かない」とか駄々こねて遅刻しそう!っていうときは、先生に「すみません、遅れます・・・っていうか、行けるかどうかわかりません」とつぶやいて泣き崩れてしまいました(笑!!)
一般論としていうことはできないのかもしれませんが、次男に関わってくれている学校の先生方は、みなさんそれぞれのお立場ですごくよくしてくださっていると思います。
先生方の温かいお気持ちを感じて、私も前向きになれていると思います。
感謝!!!!
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