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余命1ヶ月だった私へ~治療編③~

抗がん剤治療が始まりました。
それ以前から、例の商品も摂り始めていました。

ドクターからは、サプリとか何とか、病院が出す物以外は取らないで、と言われましたので、こっそり始めました。
病院以外からのものを取り入れると、何がどう影響したのか分からないからです。しかし、それを承知で私は摂りました。

自己責任、と言ってしまうと冷たいかもですが、ドクターから止められたことをあえてやるのですから、悪化しても仕方ないのです。ここは腹をくくりました。死んだらとっとと成仏しよう、と。

助かりたい、と思ってはいました。
あわよくば、くらいには。
ですが、その時の私の気持ちは、ダメ元でやることをやり尽くそう、です。
商品を摂るのも、最後の悪あがきですし、抗がん剤を受けるのも、真っ当な治療を受けて欲しいという両親の願いを叶えるためでした。

どうなるか本当に分かりません。

ただ、検査のデータ以上に気力があったのは確かです。
酸素をカニューレで鼻から吸い、車椅子で移動し、自分の体で、呼吸することも歩くこともできません。ですが、商品を摂ることはできました。ほかにも、頭皮から水入れをしたり、空気中に振りまいたり、不思議と自分でできました。まさか看護師さんに頼むわけにはいきませんからね。

それと同時に、治療も進んでいきます。
抗がん剤を受ける前に、肺に溜まっている水を抜かなければいけません。
これまで、ほかの患者さんの胸水を見たことはありますが、自分の胸水は初めてです。
背中あたりに針を挿しますが、太いので事前に麻酔を打ちます。これがめちゃくちゃ痛かったのをよく覚えています。というか、元気だと耐えられる痛みも、弱ってるとからっきしです。よく看護師さんの手を握って耐えていました。こんなに安心するんだと、患者の立場で分かりました。


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