余命1ヶ月だった私へ~治療編④~
出てきた胸水は、実に見事な赤色でした。
まぎれもないガンが転移した胸水です。
患者さんの胸水で見たことなかったものが、自分の肺から出てくると衝撃です。
そして困ったことも分かりました。
長期間、胸水が肺にたまっていたことで、左肺の底あたりが一部潰れていたのです。
そのため、身体に必要な酸素が足りず、酸素ボンベや車椅子での移動が必須となりました。
身体に対して、ほんの1~2センチ程度です。わずかな量と言っても過言ではない。
ですが、そのわずかで、酸素が足りないのです。
人間の