大災害時にメガネが壊れたらどうする?松本零士氏の「ワダチ」で思い出したこと
大災害時に、いつも飲まなきゃいけない薬が無くなって困った、という話は聞きます。
けれどメガネが壊れてとか水に流されたとかで、逃げようにもよく見えなくなって困った、という話を聞かないのが不思議だなと思っています。
私自身がド近眼+乱視+老眼のせいもありますが、平時だっていきなり壊れたら道も歩けません。慌ててメガネ店に駆け込みます。
まあ例えば自宅で大地震に遭ったという場合は、今かけているメガネが壊れても、昔作ったメガネはあるかもしてないので、当面は凌げるのでしょう。
コンタクトレンズの人も、使い捨てタイプを使っている人が多そうですし。
ただ津波に襲われたとか、外で何かが落ちてきてメガネが壊れてしまった
とかの場合は大ピンチですよね。周りの状況が見えなければ適切な行動を取れないですから。
現実にはそういうこともあるとは思いますが、細かいことには焦点があたらないのでしょうね。
これを思ったのは、かつて漫画家の松本零士さんの「ワダチ」という作品を読んだからです。
押し入れのパンツの山の中で生えるサルマタケで有名な「男おいどん」の続きのような話で、取り柄のない主人公山本轍は極度の近眼でメガネをかけています。
「男おいどん」と違うのは話がSFチックの方向に展開し、地球から新惑星に移住することになります。
ワダチは持ち前の生命力で力強く生きていきますが、彼に好意はないけど食料目当てで近づく女性やアンドロイドにイヤな目に遭わされます。
ワダチの弱点はド近眼と気付いた女性形アンドロイド(だったかな?)が、彼のメガネを捨ててしまう作戦に出たところ、彼は少しも慌てず服の内側に忍ばせてある何十個ものメガネを見せます。
意外と用意周到。そりゃ新惑星にはメガネ店は無いですから。
これを読んで「あっ」と思いました。まだ高校生の頃だったと思いますが、当時はスポーツなどでたまにネガネを壊していましたから。レンズが割れて目の上を切って縫ったこともありましたよ。
そんな経験もあって、それ以降ずっと頭の奥にあったんですよね。
対策としては、外れないようにメガネバンドを付けるとか、紐を付けておくことしかないですが、人前ではちょっと…
レーシック手術を受ければメガネ不要になりますが、このトシだとねぇ…
そういう災害に遭わないことを願うだけです。