オーケストラによる東村山音頭
オーケストラや弦楽カルテット・吹奏楽でドラマの主題歌などをアレンジして演奏する場合、リアルで視聴していた人間にとっては「そこの音を省略するなよ」とか、「キモはそこじゃない」とか勝手なことを言いがちです。それはポップスの有名曲も同じで、例えばベルリンフィルの12人のチェリストの演奏も、私には響かなかったりします。
例外として例えばメンバーに大のロック好きがいるモルゴーア・クァルテットがプログレッシブ・ロックをやれば、「ああ、分かっているな」と、編成は違えども納得して楽しめます。
さて京都フィルハーモニー室内合奏団は、リモート演奏で8時だョ!全員集合で志村けんが歌っていて大人気だった「東村山音頭」にチャレンジしました。
東村山音頭は元々オリジナルがあって、それを志村けんやいかりや長介が4丁目、3丁目、1丁目に分けてアレンジしたものです。
ここでは4丁目と3丁目をオーケストラ向けにさらにアレンジしています。あの全員集合の雰囲気を大切にすることからはかけ離れているんだけれども、オーケストラならではの響きがする作品として、いい感じに仕上がっていますね。これはアリ! 何度もリピしたくなります。
ただね、やるからにはどんな出来になっても、1丁目にもチャレンジするべきだったと思うんです。いや白鳥の衣装を着ろとまでは言いませんよ(笑)
だけど1丁目までやってこそ価値がある!
追悼という意味では、音楽好きだったけんちゃんは、そのほうが天国で喜ぶでしょう。なので辛口で70点!
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