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新年振りはじめ。

広島で合唱指揮活動をしているなわんごです。
2024年から、noteで記事を書いていくことにしました。
どうぞよろしくお願いいたします。

2024年の振りはじめは、島根県益田市で行われたグラントワ・カンタートでした。演奏は合唱団ぽっきり市内組。
益田市は広島から2時間半。後から知ったのですが、
広島→益田より、松江→益田の方が遠いのですね!横に長い島根県!

指揮したのは、三善晃先生の「私が歌う理由」、武満徹先生の「死んだ男の残したものは」の2曲でした。
特に「死んだ男の残したものは」は以前、合唱団あるで田中信昭先生に来ていただいたとき、その指揮と演奏の衝撃が深く記憶に残っており、またテーマも大変重いものがあったので、演奏が決まったときから、エネルギーを傾けて作品に向き合いました。

指揮としては、8分の6拍子の中にある16分音符の刻みをどう振ればいいのか、途方に暮れたところもありました。田中信昭先生のレッスン動画を何度も見返しましたが、凄すぎて分からん!というのが正直なところで。

本番は色々なことが起きるものですが、作品の持つメッセージが伝わるエネルギーの高い演奏ができたのではないかと思います。

一方、「私が歌う理由」は、20代前半から取り組んできた作品でもあり、合唱団ぽっきりのよく演奏する三善作品のなかでも、一番演奏しているといってもいい三善作品で、こちらはさすがに安定した演奏を披露できたのではないかと思います。

本番後に講評をしていただけるシステムなのですが、信長貴富先生に「合唱団ぽっきりはガチ講評します。」という前置きを戴き、次のようにアドバイスをいただきました。

・内面にある充実をもっと外に出していって欲しい。ずっと冷静に感じる。その具体的な方法として、(特に女声の)子音が弱い。
・弱音が続くところで張り詰めたような緊張感の持続が欲しい。

3月10日(日)14時開演@西区民文化センターの「合唱団ぽっきりコンサート15」では、信長先生の未出版作品である『混声合唱・弦楽合奏・ピアノのための「詩想の森 -2つのバラッド-」』を演奏予定です。このアドバイスを生かして次の演奏に繋げていきます。なお、本日演奏した2作品もコンサートで演奏予定なので、ぜひご来場ください。

合唱団ぽっきり市内組は、付き合いの長いメンバーも多く、気の置けない合唱団です。コロナ禍が明けて、最近また色々なところで振る機会を戴き、改めて感じるのが、寺嶋陸也さんが曲をつけている谷川俊太郎さんの詩「四月のうた」の一節です。

はじめてのものは
新しい
けれどよく知りつくしているものは
もっと豊かだ

これからもより充実した豊かな演奏をしていきたいですね。またよろしくお願いいたします。

これで3週連続本番の1週目が終了!来週はヴォーカルアンサンブルコンテストinひろしまです。3団体の指揮とそれからピアノ‼‼‼久々の弾き振りです。さてさて、どうなることやら~。

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