Miss Crofton
ガーリーなすべてのものの官能的な興奮と
女性らしい洗練さの融合…
"ミス・クロフトン"が創りだす下着には
その美しさがある
わたしが一番好きなランジェリーブランドだ
私が初めてデザインしたテキスタイルプリントは
17の時に描いたリバティ調の薔薇柄のショーツだった
自分の描いたものが初めて布地になり女性の肌を包み込む商品となった悦び…
その興奮は今でも記憶の中で溶けずにいる
今は亡き最愛の彼女は下着をこよなく愛し
セルフポートレートも楽しんでいた
わたしも縄酔いの写真以上にその魅惑的な姿をカメラに捕らえた
そして…
わたしはこの歳になってもまだ女性の下着の美しさに恋している
"ミス・クロフトン"が生まれたのは
ロンドンの中心部から6キロほど南に位置するペッカムの
カンバーウェルにある"クロフトン・ロード"
1980年代にはロンドンで最も多発する治安が悪い貧困エリアだった
そんなエリアは2001年に政府によって再建プロジェクトが立ち上げられ
その地に100年以上の歴史を持つ美術大学
カンパーウェル・カレッジ・オブ・アーツと
ゴールドスミス・カレッジの学生達
そしてロンドンのカルチャー中心地ショーディッチで活動していた
多くの若いアーティスト達が引っ越し
クールな創造的なエリアへと姿を変えた
"ミス・クロフトン"のアイデンティティは
創設者兼ヘッドデザイナーのジョージア・キャンベルによって
そのクロフトン・ロードのアトリエで生み出され
今でも素材やデザイン、プロモーションなど全てにおいて大切にされている
この美しい創造物を生み出す彼女らは
どんな姿をどんな目の輝きを持っているのだろうか…
わたしは死ぬまでにその地を訪れることはできるだろうか…