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Paul

どこまでも深く澄み切った緑がかったダークブルーの目が
ほんとうに美しく大好きだ

ポールの目は私がこの72年の中でもっとも魅せられた目のうちの一つ 
17になったばかりのわたしを弟のように可愛がってくれたJUN
太い竹を杖に緩やかな風のようにふわふわと街を漂う渋谷さん
Parisで知り合った世界中を放浪していた髙橋さん
彼女・彼らの吸い込まれそうな目に恋をした
そして…
2011年のクリスマス前に公開されたB級SF映画の「Paul(宇宙人ポール
当時、現実以外のその目に初めて恋をした…

ポールは宇宙人ながら流暢な英語で
下ネタジョークやブラックジョークそして下品なスラングをあやつり
煙草もマリファナも吸うしお茶目な悪戯やジャンクフードも大好きな
めちゃくちゃアメリカンにオヤジ化していた
ただその一つ一つがクールでスタイリッシュ
そしてなぜかとても透明であたたかい 
それらがすべて大きなダークブルーの目の中にある

ただ美しいだけではなく
きっとさまざまな世界、宇宙を見たなかでの深い輝き...

Paul(宇宙人ポール)」はイギリス人のオタク二人が
アメリカのネバダ州エリア51付近で宇宙人(ポール)に遭遇し
その宇宙人(ポール)を助けるために奮闘するロードムービー
当時「E.T」のパロディ版コメディと捉えられたため
日本ではオタク系映画として見られすぐに打ち切られた
ただわたしは愉快で、爽快で、あたたかく、やさしく、クールなこの映画は
「E.T」以上に大好きだ

いまでももし本当にポールが戻ってきたら静かに抱きしめたい

今月の12日はスノームーン…
もしかしたらタラと一緒に帰ってくるかもしれない


毎日のように子どもになったり、大人になったり、年寄りになったり
はたまた宇宙人になったり…
いつまでもそんなわたしでいられたら…
ふわふわ舞い落ちる雪を眺めながら…そんなことを願う…



[ ポール Paul ]
物語のキーパーソン。60年間も政府に幽閉されていたグレイ(宇宙人)。様々な特殊能力を持ち、自身の姿を消したり、他者の脳に情報を伝達したり、他者の病気や怪我を自身に移し治癒する能力を持つ。地球暮らしが長いのもあってか、英語はもちろん汚い言葉と嗜好品に堪能した陽気なおっさんのような性格で、サンダルに半ズボンのみのラフな格好をしている。もともと地球へは科学的調査でやってきたが、UFOが墜落し囚われの身になった。「ポール」という名前は、その墜落に巻き込まれたタラの飼い犬からもらったもの。長年政府に協力し『X-ファイル』や『E.T.』などのポップカルチャーにも助言を与え貢献してきたが、ポールの能力を欲した政府により解剖されることになったため、内通者の協力を得て脱出を図る。ちなみに車の運転が下手。

〈 ウィキペディア(Wikipedia)〉


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