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0323

ほぼ毎日様々な夢を、そしてそのほとんどが暗闇に飲み込まれるような恐怖と悲しみに満ちた世界。ただ長い間同じ様な夢が多いので慣れてしまったのか、夢の中でもうひとりのわたしがシチュエーションをコントロールできてしまうことも多くなった。だから自分の叫び声や涙で目を覚ますことは少なくはなった。少し前、知人の心理カウンセラーは、何か深いトラウマがあるかもしれないので一度カウンセリングしてみようと言ってくれたが、この歳になって今更なので夢を記録しながら付き合っていくのも面白い。そう…夢のかずかずを引き寄せ、昼のわたしと夜のわたしをつないでみよう。 


0323

空は蒼くわたしは橋の上に立っている
欄干から下を覗くと深い蒼色の水面が見える
それは川ではなく海だ
それも随分高さがある
周りには多くの人影
わたしは目をゆっくり瞑りジャンプして宙に飛び
その海に飛び込んだ
まるでスローモーションのように近づく海面に
大きな岩が見える
しかし慌てて両手を広げ体を傾け軌道を変え
岩を避けることができた

音もなく海の中
わたしは海中をペンギンのように泳いで岸に着くと
高い壁があったのでそれをよじ登る
しかし壁の上には鉄格子の窓があり向こう側に行けない
錆びた鉄格子を両手で掴みながら横に移動すると壊れた窓
わたしはその隙間から力いっぱい体を捻って外に出た
顔を上げると先程の深い蒼空は
霞がかかった淡いパステル調の空になっていて
ぼやけた月が浮かんでいた…
その月を離れた丘の上で見上げてる人がいる
わたしは追いかけるようにその姿に駆け出し
目が覚めた…

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