生酒、生詰め酒、生貯蔵酒
なまざけなまづめなまちょぞうしゅ…
ふふふ… これはなんの言葉でしょう?
早口言葉ではありませんよ…
生酒、生詰、生貯蔵酒…
そうそれは日本酒の火入れの度合い・タイミングを表す言葉でございます。
火入れとは、日本酒の加熱殺菌処理のこと。酵素や酵母の活動を止めて、悪い菌を滅して、常温保存できるようになります。
通常の日本酒は醪を搾った後と出荷前の計2回火入をしています。
一方、生酒はその名の通り火入を一切してないナマモノ。
生詰酒は、濾過の後に一回目の火入れは行うが出荷前の火入れは行わない。
そして生貯蔵酒は、一回目の火入れは行わずに、出荷前にだけ火入れをする日本酒です。
生詰酒も生貯蔵酒も、生酒に近いフレッシュな味わいがありつつも、生酒ほど保管状況に気を遣う必要はありません。
「清藍(せいらん)」は生貯蔵酒!
清藍はこの生貯蔵酒にあたります。
約1度に保たれた専用の貯蔵室で、生のまま静かに低温熟成されます…
そうすることによってフレッシュさは保ちつつも、角が取れてよりまろやかな味わいになります。
冬の新酒の時期は出来立ての元気の良い味わい、初夏ごろには落ち着いた柔らかな味わいが楽しめるのです。
やんちゃだった子供がすっかり大人びた雰囲気を醸し出すかのよう…
そして、出荷前にはしっかりと火入れしているので、問題なく常温流通できます。
また、熟成期間だけでなくタンクごとにも味わいが変わってくるので、我々は毎ロットごとに試飲 (という名の晩酌) をして楽しんでおりまs… あ、いえいえ厳しくチェックしております…!
自然の醸し出す味わいは、一律じゃないのがまた楽しいですね。