リモートワークの思わぬ副産物。スムーズなデジタルシフトにも有効。【リバース・メンタリング】
Photo by NeONBRAND on Unsplash
日本にもリモートワークが定着しつつありますが、「メリットが多いよなぁ」と、あらためて実感しています。
〈リモトーワーク導入のメリット〉
◆ワークライフバランスの実現 → 家族と過ごす時間や自己啓発、趣味に費やせる時間が増えた
◆環境負荷の軽減 → 通勤減少、オフィスの省電力など
◆人材確保 → 育児や介護の離職防止や、有能な方の採用に繋がった
◆ストレス軽減 → 働き方の多様化で対応できる幅が広がった
◆コスト削減 → 通勤・交通コストなど会社側も経費圧縮になった
そしてそして、デジタル化が推進していくなかで、”リバース・メンタリング”の有効性を、ひしひしと感じています。
ちなみに私は現在、東京の企業で管理職をしています。
部署の業務は、クライアント企業のマーケティングを中心として戦略の提案・実行です。
ですので、基本的にスタッフは在宅で対応できる人がほとんどで、連日、8割以上がテレワークをしています。
話を戻すと、通常、メンター制度(メンタリング)とは、社内でも経験豊富な年配者やシニアが”メンター”となって、”メンティー”と呼ばれる若手に対して、アドバイスを中心に行う人材育成のことです。
これに対して、リバース・メンタリングとは、これまでのメンター制度でいう年配者と若手の関係性が逆転したものになります。
若手が年配者のメンターとなって、IT関連やデジタルツールなど、新しい知識を中心にアドバイスを行ったりします。
従来のメンター制度が逆転(リバース)したので、リバース・メンタリングと呼ばれています。
私も以前から、用語だけは知っていました。
しかし今回のテレワークが推奨され、さまざまなテクノロジーが職場に導入の際、この制度をうまく使いこなすことで、スムーズに浸透することができましたね。
やはり若い方の方が、飲み込みが早いのは仕方がないことです。
リバース・メンタリングについてもう少し解説します。
以前、日本では逆メンター制度と呼ぶ企業もありました。
そもそもは、発明家のエジソンが創業に携わった、米国企業のGE(ゼネラル・エレクトリック)で当時のCEOであったジャック・ウェルチ氏が提唱、導入したのが始まりといわれています。
1999年のことですが、近年ではメンタリングとリバース・メンタリングで、ただ立場が逆転しただけではなく、まったく違った効果が期待されています。
〈メンタリングとリバース・メンタリングの主な違い〉
◆メンタリング
・知識や経験に基づくアドバイスが中心
◆リバース・メンタリング
・若手の持っている知識をシニアに伝える
→若手が年配者に対して、イニシアティブをとって、指導・アドバイスする場が生まれる
→年配者が若手から教わる習慣がつく
今後は、さらにデジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進や、高齢化社会により会社も準備を急がないといけない状況です。
若い社員がリーダーの準備をする場としても、リバース・メンタリングを、うまく活用していくべきですね。
今回は以上です。ありがとうございました。