FEユニット感想 第2回 ラガルト
今回もFEのユニットについて語っていきますが、第2回目となるユニット語りに選ばれたのはラガルトおじさんです!開口一番おじさん呼ばわりも失礼ですけど、ニノが言っていたから許して…。
そんなラガルトですが、烈火の剣に出て来た盗賊ですね。烈火において敵対する暗殺組織『黒い牙』の一員であり、【疾風】のラガルトと呼ばれる程の実力者です。しかし、ネルガルやソーニャの介入により徐々に崩れてゆく組織に見切りを付け、初登場時には黒い牙から抜けようとしている様子…。黒い牙の元主要人物である都合上、色々なキャラと関わりがありますね。ロイドやライナスといったリーダス兄弟に、ニノやジャファルなど…。戦闘会話や支援会話からは、黒い牙首領のブレンダンを始めとして、リーダス兄弟やウハイ、ヤンおじさんなどと一緒に気の合う仲間として活動していた過去が窺えます。けれども、作中での黒い牙はもう既にネルガルの手によって…。
ユニット性能としては典型的な盗賊のステータスをしています。マシューに続いて2人目ですけど、そのマシューよりもステータスが高いので、ラガルトに切り替える人も多いのではないでしょうか。マシューはストーリー的に外したくない人も当然いると思いますが…。特にマシューと違って力や幸運も高いので、戦闘要員としても使えたりします。一応、力の成長率はマシューが30%、ラガルトが25%なのでマシューの方が勝っていますが、初期値の問題(マシュー力4、ラガルト力8)で、ラガルトの方が良いステータスになることが多いかと。特にハードだと初期値が高くなっている(所謂ハードブースト)ので、ここもマシューと比べると優れている点です。加入時期はマシューよりはそこそこ遅いですけど、ゲーム全体で見ると丁度中盤なので特に問題ではないかと。
烈火での盗賊はCCするとアサシンになりますが、アサシンになると盗むが出来なくなりますので、どちらを盗賊として一生を過ごさせるかは考えましょう。そして、烈火の盗賊系ユニット…というよりアサシンですが、もう一人、【死神】ジャファルがいます。こちらは、終盤加入の初期上級として理想的な能力を持っており、ラガルトを起用する際は強力なライバルになりますが、アサシン自体が強い兵種なので2人いても特に問題ないですし、そもそも盗賊のままだったら役割が被らないので特に気にする必要はないでしょう。
支援は同じ元黒い牙のニノやジャファル、盗賊仲間のマシュー、脱走兵繋がりのヒース、まるで反対の立場のようなイサドラの5人。支援効果を考えると一番は攻撃と必殺率と回避率が上昇するニノで、その次にマシューになるのかな…。歩調を考えるとヒースやイサドラは少し辛いかもしれません。特に飛行ユニットのヒースは、本隊とは別行動を取りたい場合が多々あるので、支援効果を発揮しにくいかも…。ただ、盗賊も別行動を取らせたい時があるので、万が一としての戦力として向かわせやすい利点もあります。違う武器を持って歩調も合うユニットと考えると、これまたやっぱりニノになりますね…。支援会話の内容としては、ラガルトの過去が判明するマシューとの会話が見応えあるかと。ペアエンドを考慮するとイサドラしか選択肢がありません。いずれの会話でも飄々とした立ち振る舞いや、昔の黒い牙への郷愁を変えずに接していて、取り乱すことがないので、精神的にとても安定した人物ですね。それ故にニノからラガルトおじさん呼ばわりされるのですが…。
元黒い牙という経歴に加えて、数が少なく代替が利かない盗賊、十分なステータスと成長率にハードブースト有り…と烈火の中でも魅力が多い味方ユニットです。盗賊のまま役割を果たしても良し、アサシンにして鍛えてかつての仲間と剣を交えるのも良しなので、お好みで運用しましょう。
最後に…後日談における二つ名は『【疾風】の』となっています。同じ元黒い牙で且つ、二つ名があったジャファルは『かつての死神』と、ラガルトのように【死神】とは呼ばれていません。ジャファルはニノと出会って何の感情もない死神から人間へとなったから『かつての』死神になったのでしょう。そして、ラガルトは、昔の黒い牙の矜持や思い出を忘れずに生きていくことを決めているから、後日談でも【疾風】なのかな…という解釈をしています。黒い牙は義賊とは言え、言い換えればただの暗殺者集団です。けど、少なくとも、ラガルトにとっては大事な場所だったのでしょう。