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年末年始の渋滞はどうなる!?ログから分析する2023年の渋滞予測

🎄この記事はNAVITIME JAPAN Advent Calendar 2023の22日目の記事です。



こんにちは、デルタです。
ナビタイムジャパンの研究開発部門で道路規制や、渋滞情報などの交通情報提供を担当しています。


年末年始のドライブ、気になることは……

早いもので2023年も終わりが近づいていますね!
皆様は年末年始いかがお過ごしになる予定でしょうか。

タイトルからこちらのnoteにお越しいただいた方や、当社サービスをご利用いただいているユーザーの皆様は帰省などで車移動の予定がある方も多いのではと思います。

さて、年末年始の車移動で気になることといえばやはり渋滞ですよね。

こちらのnoteでは2023年の道路交通状況の振り返り年末年始の渋滞予測について当社の渋滞長(道路上で発生した交通渋滞の長さ)のログ分析を中心にご紹介させていただきます。

年末年始で注意するべき日や空いていそうな日の予測も載せていますので、移動前にぜひご覧ください(忙しい方は目次から「2023年度年末年始の渋滞予測」のセクションに飛んでいただけるとすぐ確認ができます!)。

渋滞のログから振り返る2023年

2019~2023年の比較と直近の傾向

まずは2023年の直近の渋滞傾向について見ていきましょう。

こちらは全国の高速道路の渋滞長を2019年から2023年まで月ごとに合計したグラフです。
※ 似たグラフがこの後たくさん出てきますが、多ければ多いほど渋滞するんだな、と思っていただければ大丈夫です!

黒い線以降がCOVID-19の流行期間になります。
直後は移動の制限もあったため、渋滞がほぼなくなっていることがわかりますね。

その後徐々に移動が戻ってきており、2023年になりようやくCOVID-19以前まで回復しました。

2023年の長期休暇はどうだった?

そんな移動の回復の年であった2023年ですが、夏休み期間にその特徴が顕著に見られました。

こちらは8月のみの合計渋滞長の比較になります。
2020年から2022年にかけて、夏にCOVID-19の波が直撃したことにより渋滞が激減していました。

今年は大きな流行もなく、お盆には大型の台風6号・7号が直撃しましたが、中央道で 40 km を超える渋滞が発生するなど全国でかなりの交通混雑がありました。

2023年度の年末年始はどうなる?

それでは気になる年末年始はどうなるのでしょうか。

こちらは年末年始のみの昨年度までの合計渋滞長の比較になります。

年末年始は夏休みシーズンとは違い、2021年から移動が回復していました。
特に2021年度は1月3日が月曜日のためお休みを繋げづらく、1月2日に混雑が集中したことや、2020年度に帰省ができなかった反動もあるのか各地で渋滞が見られました。

2023年度は直近の移動の回復傾向もあり、昨年度とほぼ同程度かそれ以上の混雑の予想です(つまり……、とても渋滞します!)。

詳しい予測を次のセクションで見て行きましょう。

2023年度年末年始の渋滞予測

クリスマス前の金曜日は混雑するかも

さっそく年末年始の話をしたいところですが、その前にせっかくのアドベントカレンダーなのでクリスマスの話もさせていただきます!

みなさんは昨年のクリスマスを覚えていらっしゃいますでしょうか?
24日と25日が土日に被っていたので、うれしい日程でしたよね。

実は昨年、クリスマス直前の23日の金曜日がとても混雑していたんです。

2022年の12月のカレンダー

実は、平日の中でも金曜日は渋滞が多い曜日です。特に業務交通の多い都市高速では金曜の渋滞が多く見られます。
また、毎年年末にかけて平日の混雑はどんどん激しくなっていく傾向にあります。
その傾向がピークとなるのがちょうどクリスマス前の金曜日……ということなんです!

上のグラフは昨年の12月の合計渋滞長ですが、青くハイライトしている金曜日は他の平日より渋滞が多いことが伺えます。
オレンジ色にハイライトしているクリスマス前の23日の金曜日はさらに渋滞がひどくなり、都市高速では年末よりも混雑していました。

さて、今年のクリスマスですが……。
本日22日がクリスマス直前の金曜日に該当します!

2023年の12月のカレンダー

クリスマス前でお出かけされる方も多いと思います。
特に都心部の方はご注意ください!

年末年始のピーク日・空いている日予測

さて、ここからが本題の年末年始の予測になります。

年末年始は毎年傾向としては安定しており、だいたいは1/2がピーク日、12/31・1/1・1/4が空いている日になります。

2021年度と2022年度の年末年始合計渋滞長

上のグラフでもご確認いただける通り、2021年度・2022年度も同様の傾向になっています。

また、1/2のピークに加え、12/29・12/30は下り、1/3は上りが混雑することが多いです。
今年も同様の傾向が予想されるため、混雑を避けるには12/31や1/4に移動をずらすことがおすすめです。

赤(ピーク)・オレンジが混雑する予測、水色は空いている予測

都市高速は年末年始前も注意!

また、都市高速を普段使われる方は年末年始前から混雑が始まるので注意が必要です。

こちらは2022年12月の日ごとの合計渋滞長ですが、年末年始開始の約2週間前から徐々に渋滞が起きやすくなっています。

今年も既に混雑が始まっているようです。
これから年末にかけての平日は特に混雑が見られるため、都市高速で移動の際はお気をつけください!

まとめ

ここまでの2023年度年末年始の渋滞予測のまとめです!

  • 上り・下り共にピークは1/2の予測

  • 12/29・12/30(下り)、1/3(上り)も要注意

  • 12/31や1/4の移動がおすすめ

  • 都市高速は年末前の平日、特に金曜日の渋滞に注意

渋滞予測の確認に役立つ機能のご紹介

とはいえ移動の日程はずらせない……!という方のために、渋滞予測を確認できる当社アプリの便利な機能をご紹介します。

① 渋滞予測カレンダー

1つめは『ドライブサポーター』・『カーナビタイム』・『渋滞情報マップ』で提供している渋滞予測カレンダー機能です。

道路ごと・時間帯ごとに混雑状況の予測が確認できますので、

  • 利用する道路は決まっている

  • できるだけ空いている時間帯に移動したい

という方に特におすすめです。

② AI渋滞予報

2つめは『渋滞情報マップ』で提供しているAI渋滞予報機能です。

現在の渋滞状況を反映させてAIが予測した24時間先までの渋滞が確認できますので、

  • 前日~移動直前にこれから渋滞しそうな道路を確認して避けたい

  • 地図ベースで渋滞予測が見たい

という方に特におすすめです。

これらの機能も移動の際にぜひご活用ください!