【対談】理系&非情報系専攻の新卒入社エンジニアが語る、就活~研修~入社後に感じたこと

11月下旬にスタートしたこのnoteも、2022年の更新はこれが最後です。
来年もコツコツ更新を続けていきたいと思います。引き続き、よろしくお願いします。

さて今日は、学生時代理系かつ非情報系分野の専攻だった新卒入社エンジニアに集まってもらい、それぞれの就職活動や入社後の研修、入社後~今までに感じていたことについて、語ってもらいました。

【対談参加者】
デルタ : 2019年入社、新卒4年目。研究開発部門で道路規制や渋滞情報などの交通情報提供に関する技術開発を担当。
5D : 2019年入社、新卒4年目。公共交通機関を利用した経路の探索を行うエンジンの研究開発をおこなうプロジェクトに所属し、経路品質の改善や探索にかかる時間の削減に関する研究開発を担当。
そば : 2022年入社、新卒1年目。公共交通事業者様向けのサービス開発を行うプロジェクトに所属し、乗換時刻表検索サイトやデジタルサイネージの開発などを担当。

聞き手 : 採用チーム(あ)

IT企業/エンジニアを目指したそれぞれの理由

-今日は忙しい中ありがとうございます。
まずはみなさんがそれぞれどのような就職活動を送っていたのかを、改めて振り返ってもらえますか?

デルタ 私は専攻分野は土木系でしたが、就職活動についてはIT業界/エンジニアに絞って受けていました。高校時代の部活で競技プログラミングに触れていたこともあって、専攻領域とは違ったのですがIT業界への興味は強かったです。

-その中でナビタイムジャパンに出会ったのはどういうキッカケだったんですか?

デルタ 専攻の土木分野の中でも交通系のことに興味があって、この分野を発展させていく上ではITが必須だということを感じていたので、交通×ITで探していく中で見つけました。

5D 自分も交通×ITという切り口でした。大学時代の専攻は航空宇宙工学で、航空機やそのエンジンについて学んでいた中で、たまたま空港の裏側の仕事を見る機会がありました。そのときに、航空機は乗ってもらわないと作る意味がない、作る側も面白いけど飛ばす側、交通を担う側も面白いなと思ったんです。その「担う側の仕事」の中でも、より多くの人に触れてもらえるためには?モノを作れるところは?と考えた結果、交通×ITに行き着いた、という感じです。

そば 私はお二人とちょっと違って、IT一本に絞っていたわけではなかったです。もともと都市計画や交通計画に興味を持って土木系の専攻に進みました。その中で、「(ある都市の)交通の課題とその解決策を考えよう」というテーマのグループワークがあったのですが、多くのチームが既存の路線の延伸などハード面の提案をする中で、自分たちはデザインも含めたソフト面で利用者の方に働きかけを行うことでもっと良くなるのでは、といった内容の提案をして、結果として1位の評価をいただくことができました。
その経験から、交通・土木に対してハード側から関わるだけでなく、ソフト側から関わるという観点が生まれました。インフラを計画する観点だけでなく、既存のインフラとユーザーを、デザインや情報の力で結ぶ観点も面白いと思うようになり、前者に関係する建設コンサルティング会社などと、後者に関係する当社のような企業の二軸で探していきました。

-そのあと、インターンシップに参加してくれたんですよね。

そば そうですね。夏のインターンも建設コンサルとナビタイムの2つに参加しました。

非情報系専攻ならではの不安は?

-みなさんは大学の専攻領域は情報系ではないですが、IT業界/エンジニアという道に進む上で不安はありましたか?

デルタ 高校時代、プログラミングや電子工作などを幅広くやるような部活に入っていて、そこで競技プログラミングに少し触れていたこともあって、大きな不安はなかったです。ただ、情報系の同期の方はやっぱりすごいのかな?研修の時点で遅れをとったらどうしよう・・・という不安はありました。

5D 自分は技術に対する不安はなかったです。学生時代特にやっていたわけではないのですが、ナビタイムジャパンをはじめ選考を受けていた企業はどこも研修をしっかりやっているという話を聞いていましたし、そこで頑張れば大丈夫、と信じていました。

-不安でなかなか踏み出せない人もいる中で、ちょっと意外な答えです。

5D 自分の中では、仮に大学時代の専攻分野でそのまま就職をしたとしても、結局学生の研究とは違うし、分からないことだらけだろうと思っていたので。

-その点では「未経験だから不安」というよりも、「やりたいことを実現するための道具が技術だからやる選択肢しかない」という感じですかね。

そば 私は選考に応募した当初は不安でした。学生時代の先輩を見ていると、専攻分野と同じ領域に進む人が圧倒的に多く、そうするものだという固定概念もありました。不安が解消されていったのは、説明会や選考の中で研修制度についての話をしっかり聞けて、情報系であろうがそうでなかろうが、スタートラインはみんな同じだという考え方に変わったところからです。

デルタ ナビタイムジャパンの研修は期間も3ヶ月あり、内容もしっかりしているということは、私も選考中に話を聞く中で感じていました。私が受けていた企業の中では、ナビタイムジャパンの3ヶ月という研修期間は長い方で、かつそれを自社で内製化しているということや、基礎からやっているということは、他の企業から伺うことはなかったです。1ヶ月だけとか、ビジネスマナー研修だけやってすぐに業務に入る、という企業もありました。

そば 私も1~2週間のビジネスマナー研修の後にすぐOJT研修(※)と聞くことが多かったと思います。ナビタイムジャパンの研修は、特定の技術領域だけでなく、アプリも、Webも、サーバサイドもバックエンド側も、その他すべて満遍なくやる、というもので、当社以外ではあまり聞かない内容でしたし、新鮮でした。

※OJT研修・・・On the Job Trainningの略。職場での実務経験を通じておこなう社員の職業教育のこと。企業内で行われるトレーニング手法、教育手法の一種。

研修を受けてみて感じたこと

▲ナビタイムジャパンの研修

-実際に研修を受けてみて、どんなことを感じましたか?入社前に不安に感じていたことや、情報系出身の同期との差のようなものは感じましたか?

そば 確かに研修中の課題を進めるスピードには差があるところもありましたが、むしろ研修講師の先輩社員だけでなく、早めに課題を進められている同期にも質問できるということで、プラスに感じていました。

デルタ 特にアプリやWebなど、フロント側の技術の研修のときには、ちょっと敵わないなと思うこともありましたが、研修を通じてスキルが近づいている感覚もありましたし、アルゴリズムとか分野によっては差を感じなかったり、むしろ自分の方が課題の進捗が早かったりすることもあったのは、モチベーションになりました。

そば 私もそれはあります。Androidアプリの開発で良いスピードで課題の消化ができて、自信になりました。研修の内容をうまく吸収できた、考えて作ったものが動いた、が嬉しかったです。

5D 自分は課題の進捗などを同期と比べることがなかったです。同じナビタイムジャパンの社員で同期なので、競争相手というよりはそれぞれ得意分野を持っている頼もしい仲間、という感覚でした。入社当初に社宅に住んでいたこともあって、社内で研修を受けているときだけでなく社宅内でもコミュニケーションをたくさん取っていて、お互い支え合っていたり励まし合っていたりしたことも大きいかもしれません。

-研修の内容についてはどうでしたか?領域によって得意なものが見つかったりしましたか?

▲研修中のひとコマ

5D アルゴリズムの研修が特に楽しかったです。大学時代にプログラミングをそれほどしていたわけではなかったですが、「お、結構いけるぞ」という手応えがありました。それが今の経路探索エンジンの研究開発をするプロジェクトに入るきっかけになりました。

デルタ 私はAndroidアプリやWebの開発のような、ユーザーインターフェイスが関わる部分は少し苦手意識がありましたが、逆にアルゴリズム開発をはじめ、サービスの裏側で動くバックエンド側の開発は楽しかった思い出があります。

5D 自分も同じです。出したいところにうまく表示されない、レイアウトが崩れる、みたいなところで躓いたりしました。

デルタ わかります。苦手意識が無くなるところまではいきませんでしたが、それでも今実際に仕事をしていて、そういう領域の研修を受けたことそのものに意味を感じています。私が担当している研究開発側の技術と、それを活用してサービスにする表側の技術との繋がりがきちんと分かるようになりました。

5D 自分が所属している経路探索エンジンの研究開発をしているプロジェクトにおいても、開発で使用するツールにWebの技術が用いられていたり、あとはインターンシップのメンターでWebアプリケーション開発をサポートしたり、何かと研修で学んだことを活かすシーンがあります。特に開発ツールは自分たちが使いやすい、見やすいように改修したりすることもあって、どのプロジェクトに行っても、どんな仕事を担当していても役に立つなと思うことがあります。

-研修の難易度はどうでしたか?

デルタ ちょうどよかったと思います。既に学んでいたり趣味で開発していたりして進みが早い人には難しい課題が用意されていましたし、さきほども話に出たように、初学者向けには基礎レベルから始めることができたので。

そば 3ヶ月間、常にほど良い負荷がかかり続けている感じでした。終わってみて振り返ると、3ヶ月という短期間の中でゼロから始めた自分が「これだけのことをやれたんだ」ということは自信になりました。

-レベルに合わせて課題があったり、先輩社員のサポートに加え同期同士でもフォローしあったりしながら進められるのは良いですよね。研修を終えて実際に業務に入ってからはどうですか?

デルタ 想像通りだったのは、仕事がすごく楽しいということです。選考中に会った先輩社員たちが楽しそうに仕事の話をしていたので、そうだろうなとは思っていたのですが(笑)。想像と違ったのは、自分の興味の範囲がどんどん広がってきたことです。

5D まだ4年目ですが、思っていた以上にいろいろな技術に触れることができたのは、良かったと感じています。いろいろな機能の開発ができたり、自分が所属しているプロジェクトの範囲を超えるような機能の開発に携われたり。むしろいろいろなことをやりすぎているのかも?と思うくらいです。

そば 1年目から世に出て使われるサービスを作りたい、という想いがありましたが、それを上回るくらいアクティブにできていると思います。公共交通事業者様向けのサービス開発をするプロジェクトにいますが、先輩社員と一緒にお客様との打ち合わせの席について、自分から提案したりすることもできました。

就職活動をされている学生のみなさんへのメッセージ

-最後に、就活中の学生のみなさんにメッセージがあればお願いします。

デルタ 入社前までは「情報系の人には敵わないかな・・・」と感じることもありましたが、今はそういう不安はなくなりました。良いサービスを作るには、プログラミングの技術だけがあってもダメで、大学時代に学んだことが意外に活かせたりもしました。もちろん技術も身につけていかなければ行けませんが、技術と知識がかけ合わせれば鬼に金棒です。他の人が持っていない知識を自分が持っているということは、チームを強くすることにもつながっているのではないかと思います。

そば 今はそれほど不安にならないで大丈夫です。大学時代に情報系の技術を学んでいなかったとしても、入社後に充分に学び身につけていくことができるので、今は視野を広く持って進路を考えることが大切かなと思います。

5D 技術的についていけるか、ということよりも、「こういうことを実現したい、世の中をこういう風に良くしていきたい」という想いの方が大事です。特に自分のように人の移動、交通の分野に興味関心があるひとであれば、現時点での技術力は関係ないですし、入ってからしっかり学んで身につければ良いと思います。

-温かいメッセージ、ありがとうございました!


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