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地図読みの用語集

ここで解説している内容は、一般的な解説と異なる場合があります。


地形図の中の用語

【地図記号】
地図上で道路・建物、地表の状況などを、簡単に表記した印。国土地理院の地図記号一覧
 茶色は、等高線、崖、岩など地形に関連する。
 青色は、川、池、湿地など水に関連する。
 オレンジ色は、建物。
 道路、軽車道、徒歩道は黒色。

【図郭】
地図の枠。左右縦の線は、地球の経線方向です。

【真北】
 図郭の左右の縦線(経線方向)をそのまま真っすぐ上のほうに伸ばした方向が「真北」です。一般的にいうところの北。

【磁北】
「じほく」と読む。方位磁針の赤針が示す方角。
 
【磁北線】
磁力の流れを、可視化するために、地図上に引いた線。
縦の図郭線と角度のズレがある。
 
【方位線】
現在地から目的地や進行方向の向きを、可視化するために、地図上に引いた線。進行線と同義とも言える。

【方位角】
現在地から目的地や進行方向の方角を、現在地から磁北を基準にして測った角度。

【スケールバー】
実際の距離の目安となる定規。
地図上での長さを、実際の距離に比較できる。


地形を表す用語

【ピーク】
山頂、丘の上、周囲の中で高い場所。
 
【小ピーク】
山頂ほど突出せず、尾根上の斜面で周囲の中で高くなった場所。
 
【尾根】
両側が低くて、長く連なった地形。両側は必ず谷になっている。
 
【谷】
地表の土地が崩れるか、削られて低くなった箇所が長く続く地形。
 
【コル】
鞍部とも言う。ピークとピークの間の低くくぼんだ場所。前後がピークへ向かう登りなら、左右は谷を下る。コルの語源は、フランス語の峠を意味するCol deからきている。
 
【隠れピーク】
地形図に表記していない小ピーク。実際には小ピークがあるのに、地形図には丸く閉じた等高線が描かれずに小ピークの実在を隠されてしまうことがあります。
 
【偽ピーク】 
山頂と勘違いするような、地形図に表記していない小ピーク。「隠れピーク」と同義。
 
【稜線】
山頂と山頂を結んだ連なった尾根。
 
【峠、越】
コルと同じ場所を指す。「稜線の尾根をこえるために、稜線が低くくぼんだ場所に上ってきて、下り始める前の、一番高い場所」と認識する時に、コルを「峠、越」と言う。
 
【肩】
山頂の少し下にある平らな地形
 
【鼻】
尾根の終盤(麓側)が突き出ている場所。

特徴物を表す用語

特徴物は、ランドマークとも言う。
他に類を見ず、他と区別ができて、地表に明らかに実在している物体を示します。

【点状特徴物】地図上で一点、もしくは狭い範囲で実在している物。建物、記念碑、鉄塔、橋などの人工物。山頂、コル、道の分岐、川の合流などの地理上の地形。

【線状特徴物】地図上で線で表記しているもの。道、川、送電線などは記号で表記している。谷沿い、尾根筋、傾斜変換点などの地形は地理上では線と認識する。

【地形線】
地性線とも言う。谷沿いと尾根筋のこと。

【変換点】
傾斜が変わる所、地形線が曲がる所、地形線が交差する所、地形の状況が変わる所のこと。

【水線】
青色の川の記号のこと。水が流れている。

場所を表す用語  

【取りつき】
登りはじめの入口。
 
【登り返し】
下ってきたのに、先でまた登ること。
 
【おどり場】
尾根筋の途中で、傾斜が一旦平になる場所。
 
【三密】
斜面が急勾配になった場所。
このような場所は、地形図だと複数の等高線の間隔がものすごく狭く接近している。
 
【出合い】
谷が合流する場所。二股、二俣、合流点とも言う。
 
【分岐】
行き先の方向が分かれる場所。
道の分岐と尾根の分岐がある。
 
【巻道】
迂回路。

【右岸】
川が流れていく進行方向、つまり下流を向いて、川の右側の岸。左側の岸は「左岸」。

【源頭】
「げんとう」と読む。川の水源。


動作を表す用語

【縦走】
稜線を歩くこと。

【とる】
進む、曲がること。
「右をとる」と言えば、道の分岐で右側の道に進むこと。
 
【トラバース】
斜面を横方向に横断する。
 
【つめる】
谷を登ること。
 
【直登】
「ちょくとう」と読む。山頂に向って直線的に登ること。
  
【のりかえる】
道が尾根筋から谷沿いに移ったり、南北に向かう道から、東西に向かう道へと曲がるなど、歩いている地形と方向を意図して変えること。

【ヘディングアップ】
登山者の進行方向を前方にして、地図を持つこと。道が曲がって向きを変えた時、地図は進行方向が常に前方になるように持ちかえる。
 
【ノースアップ】
地図の北、つまり地図の上を前方にして地図を持つこと。道が曲がって向きを変えても、地図は地図の上が常に前方になる。

 【正置】
「せいち」と読む。ようするに、地図の上を実際の北に向けて、地図の向きを周囲の景色に合わせること。
「整置」と書く著書もあるが、ナビジムはテント場の「整地」と区別するために「正」の字を使用する。

【コンパス1-2-3】
「コンパスセット」とも言う。
プレートコンパスを使って、目的地や進行方向の方角を、磁北の方角を基準にして測り、地図上で確認した方位角を、実際の景色の中でも確認する操作。

プレートコンパスのアイテムの名称

 【プレートの端】
プレートの端には、定規が刻まれている。
コンパス1-2-3で地図上にコンパスを置く時は、方位線にプレート左側の長辺を合わせる。

【進行線】
プレートの中央に、プレート左右の長辺と平行に刻まれた矢印。矢印の先は、目的地や進行方向に向ける。方位線と同義とも言える。
 
【カプセル】
中に方位磁針とオイルが入っている。
外周に方位360°の度数が付いていて、回転する。
 
【Nマーク】
「ノースマーク」と読む。カプセルの外周に付いた度数の0°に付いた印。北を意味する。
 
【方位磁針】
地球上を回る磁力に反応して、赤針の先端は磁北の方角を示す。
 
【NSライン】
「エヌエスライン」と読む。カプセルの外周に付いた度数の0°北と180°南を結んだ線が、カプセルの底に刻まれている。
その中央の線に並行に、左右にも数本が刻まれている。
 
【度数指示線】
プレートの進行線の真下、カプセルの外周に付いた度数の奥にある線。度数指示線はカプセルを回しても動かない。進行線を向けた方位角を示す。

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