文トレDAY70 42-セミナー編(7)DWDにて転生逃避
2012年12月。私は、パームスプリングスにいた。
もう、何回目のアメリカだろう?アメリカのホテルは結構な数利用したが、コンドミニアムでの宿泊はこれが最初だ。
4 ベッドルーム、トイレ、バスそれにきちんとしたキッチンがあった、調理用の鍋や食器、カテラリーまで揃っている。それと大形の食洗機まであった。
当時私は、料理に凝っていた、横浜に越した場所は都内に行くには便利だったが、近くにちょっとした食堂やファミレスのようなものが無かった。毎食コンビニの弁当というのも味気ないのでネットの力を借りながら自炊を始めた。基本的に「凝り性」の私は、キッチン用品を一つ一つ品定めしながら買いもとて行った。だからこのキッチンはすごく魅力的に見えた。「なんか作りたい。」という欲求がこの部屋を見た時から頭にこびりついた。
DWDの参加費は60万円。ん・・・そこそこ高い。それにアメリカへの渡航費と宿泊費などがかかる。メインの料理が素晴らしい高級なものなのに、その食器にイケ⚪︎を使うのかよ・・・と突っ込まれるかも知れないが。当時は予算がカツカツだったので、「相部屋+格安チケット」パッケージを申し込んだ。
いま思い出すと計算が合ない、4ベットルームでなぜか途中から宿泊者が増え、5人の共同生活になる。(なんてむさ苦しいんだ)最後の彼は一体どこで寝てたのか?(謎)
Date With Destiny 日本語に直訳すると「運命のデート」自分の運命とデートしてその(いままでの)「運命」を見直す。という意味もあるし。
「運命の日」と訳し、このセミナーのこの日があなたにとって人生を変える「運命の日」であることを象徴したタイトルと取ることもできる。
個人的には、後の「運命の日」の方がしっくりくる。
さて、私の「運命の日」はどうだったのか?
初日、チームとバディ(この期間中セミナー期間中のパートナー)が決められる、ここからが運命の始まりだった、この当時私は、52歳ぐらい。私のバディはなんと、中学生だった。親父さんと一緒にDWDに参加したらしいです。
これも「運命」ってやつですね。運営側の人から、「バディの調整をしますか」といわれたのだが、これも私の「運命」、なにか、彼とバディになったのは「意味」があるんだろう。と思い、運営側からの「申し出」をお断りしました。私は、そこそこ、セミナーにハマっていたので、専門用語、たとえば、NLP、6human needs 、などなどは理解していました。日本語の通訳の人もそれがわかる前提で通訳しています。なので、できる限り、講義の内容を彼に解るように説明しました。
でも、彼は講義についていけそうにないので、正直辛そうでした。会場の外にでて彼と話すことが多くなりました。それでもところどころ聞くことはできたのですが、ペアーになってやるワークはできなかった。なんか、私が彼に講習会をしている感じになりました。それでも、DAY3あたりからかなり打ち解けて話ができようになり、彼の親父さんとも一緒に夕食を食べる機会があった。
DAY3はまだ日が沈まないうちにセミナーが終了した。今日しかない、料理を作るのは・・・。会場はホテルのバンケットルームにあり、休憩時間は近くのスーパーでサンドイッチとか買ってどんな食品があるかは大体目星をつけていた。カレーを作るスパイスは調達できることは「調査済み」だった。
同室の桜川さんに事情を説明し一緒にスーパーに行く。
本当は鶏肉とかを使いたかったが、残ると捨てるだけになるので、豆カレーを作ることにした、にんにく、しょうがも生を使いたかったが、パウダーですませた。スパイスは、ターメリック、コリアンダー、クミン、コショウ、塩はあればOK、ココナッツミルクを買ったかどうか?これは忘れた。
日本のタマネギは無く、「赤タマネギ」で代用する。まぁ、なんとかなるでしょう。
2時間後、特製カレーの完成。
アメリカのファーストフードも飽きてきたころだと思うのでちょうど私のこれが食べたかった。
同室の皆さんは喜んで食べていただくことができた。素直の「うれしさ」が溢れる。同室だった桜川さんは、
10数年たった今でも「渡部さんのカレーが人生で一番うまいカレーでした」と言ってくれている。今回この文章を書くにあたって、いろいろDWDのことを教えてくれたので今度の休みに私のカレーを作って送ろうと思う。
カレーの思い出が強烈で、DWDのことがあまり書けてない。
DWDのホームページで私の過去を蘇らせよう。
情けないことにほとんど思い出せない。ってか講義をサボっていたのか?
これも、言い訳に聞こえるが、言い訳だ。このころの私は、やっぱり
「変わるのが怖い」
勇気がなかったのだと思う。
「変わりたいと思う」のであれば、バディの調整をしますか」といわれ時に(まことにバディになった人には申し訳ないが)はいと答えるべきだった。
バディのために・・・・とか言ってるが、「変わりたくないがために」
「変わらなくてすむ」環境を自ら引き寄せていたのだ。
私の潜在意識のネガティブな力はかなり強い。
ちょっと自分の(醜い)本性が見えた・・・。
自分の本当にしたいことを避ける。(なにか横槍が入る)のでそれができない現実を受け入れる。本当はそれを回避することができたのに・・・。
まだまだ、私の心の旅はつづく。