「コーチングが原因で、ビ・ハイア事件が起きてしまった」というのは陰謀論 (先行配信版2)
どうもナバターです。
ビ・ハイア事件の報道から、かなり時間が経ちました。
当初の報道とネット情報を元に、コーチングがビ・ハイア事件に何らかの悪影響を与えてしまったという疑念から、noteでの投稿を中心にこの事件を追っていました。
こちらのビ・ハイア事件専用マガジンに、今まで投稿したnoteや他の方が投稿したnoteも登録しています。
自分自身もコーチングを受け、情報発信などいろいろやってきたということで、やはりビ・ハイア事件は他人事ではないと感じたからです。
亡くなった方も出ています。
さらに元従業員がビ・ハイアの清水社長を訴えました。
なぜコーチングでその事態を防げなかったのかという思いがありました。
その最初の疑念に関しては、すでに最初のビ・ハイア事件の報道があった時にnoteに投稿しました。
インターネット上に出回ったビ・ハイア事件に関するコーチング陰謀論
YouTubeで、このnoteの話題に関することを語りました。
かなり長いですが、今回のnoteとあわせて聞き流してもらえればと思います。
ビ・ハイア事件で従業員の方が自殺してしまった事にコーチングが影響してしまったのではないか。
またビ・ハイアに関わっていた苫米地式のコーチのコーチングがうまくいかずに事件が起きてしまったのではないか。
報道をみて、そのような疑念が心に湧いて出てきました。
ただマスコミ報道では、主にパワハラに関することが取り上げられていたので、コーチング、毒親問題、自己啓発、一月万冊YouTubeなどがこの事件に関係しているのではないかという言論はほぼなかったです。
パワハラに関しては、すでに一般的に知られている問題であり、扱いやすい話題ではあると思うのですが、コーチング、毒親問題、自己啓発に関してはそれほど世の中で一般化してないのか、マスコミでは扱われにくい話題なのかもしれません。
すでに最初事件について投稿したnoteには書いてますが、一部のコーチング関係者からビ・ハイア事件にコーチングが関与している、ビ・ハイアのコーポレートコーチングを苫米地式のコーチが担当していた、さらにはそのことによって清水社長が暴走することでスタッフの自死事件が起きてしまったというようなネット上の言論もありました。
Googleで、「コーチング ビ・ハイア」などで調べていくと、時々そのような情報があります。
苫米地式コーチングや苫米地式認定コーチ、一月万冊といったその界隈でよく使われるキーワードで辿っていくと、ビ・ハイア事件後に発信されたまとめニュース、個人ブログ、まとめサイトなどがたくさん出てくると思います。
ネットでは、フェイクニュースの拡散が問題視されたり、陰謀論がけっこう人気コンテンツなのですが、このようなネガティブ報道がされた場合は、さらにそのような情報がウェブ上やソーシャルメディアで出回ってしまうようです。
今回のビ・ハイア事件に関して、出回った陰謀論に関しては、コーチングがスタッフの自死事件に影響した、コーチングがパワハラに利用されたなどの情報がそれに当たります。
それらは根拠がないから、フェイクニュースなのではないかというツッコミがあると思うのですが、今回の事例に関しては、ビ・ハイアにコーチングが導入されていたかということも非公開となっているためにその中身がまったくわかりません。(大体こんな感じだろうという推測はできますけど。)
そのため外部に公開されていない部分、つまりはコーチングの守秘義務に当たる部分を突いて、いくらでもコーチングのせいで事件が引き起こされたという陰謀論を組み立てることができます。
いまのところ、何が原因で報道にあるようなパワハラ行為が行われたのか、スタッフの自死の原因はパワハラだけが原因なのかは、まだ確定的な事実にはなってないと思うのですが、陰謀論だとコーチング理論やコーチのせいで、事件が引き起こされたということも言えてしまうということです。
いまのところ、このnoteを書いている時点では、自分の中ではコーチングがビ・ハイア事件に悪影響をもたらしたという確定的な情報は入ってきてないです。
もしそのような確実な事実を知っている方は、教えてもらえればと思います。
このnoteの続きで、コーチング陰謀論の具体例を紹介できればと思います。
YouTubeでも、この事に関して話していますので、興味のある方は長いですが、ザッと聞き流してもらえればと思います。
コーチング陰謀論の実例
ビ・ハイア事件の報道があった時に、コーチング関係者からビ・ハイア事件にはコーチングが関係しているという情報発信がいくつか散見されました。
コーチの方だけではなく、コーチングを学んでいる方や清水社長がやっていた一月万冊のYouTubeを視聴していた人たちからもコーチングと事件が関係しているのではないかと思った人たちもいるのではないでしょうか。
実際自分もそのうちの1人です。
コーチング陰謀論が出回った流れを簡単に説明すると、こんな感じです。
①ビ・ハイア事件の報道がある前に、一月万冊のYouTube、ブログで清水社長がコーチに裏切られたという内容の情報発信をしていた。この時点ですでにコーチやコーチングに対する不信感が広がりつつあった。
②ビ・ハイア事件(従業員の自殺など)の報道後に、事件にコーチングが関わっているというメルマガが発信される。その中で、とある苫米地式コーチが亡くなった従業員の方にコーチングしていたことが書かれていた。
③コーチング関係者から、そのメルマガを援護射撃するような流れの情報発信が開始される。苫米地英人氏やビ・ハイアを担当していたコーチがコーチングに失敗したという名指しの批判も始まる。
④これらの情報がソーシャルメディアなどでシェアされる。自分も含め、ある一定の人がコーチングがビ・ハイア事件に影響したという言論が形成される。
⑤苫米地英人博士がそれらのネット言論を陰謀論であると主張するブログを投稿。コーチングの営業妨害にあたる情報発信には、訴訟で対応するとのこと。
かなりざっくりとした流れなのですが、自分はこのような流れでビ・ハイア事件にコーチングがビ・ハイア事件に影響したという考えをしていました。
以前に投稿したこちらのnoteにも、あわせて読んでもらえると、良いと思います。
その後、コーチングの代表の苫米地英人博士がこれらの言論を否定するブログを投稿したのですが、個人的にはそれだけではまだコーチングへの信頼性は疑わしいと感じていました。
このコーチングが悪いという言論が怪しいと感じたのは、コーチングへの不信感が募ったのが、訴えられた清水社長の情報発信であるからということがあります。
また訴えた原告側の情報発信からはコーチングに対する批判はなく、すべて清水社長が原因で事件が起きたという発信しかなかったからということです。
もし原告側からコーチングの影響によって、清水社長からパワハラを受けたというような情報発信があれば、今もこのコーチング陰謀論を信じていたと思います。
いまのところコーチングによるビ・ハイア事件への悪影響があったとする確実な情報は出てないので、陰謀論のような情報に惑わされないように今後も気をつけて、note、YouTubeなどでの情報発信をしていこうと思うので、よろしくお願いします。
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