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スペイン マヨルカ島に行ってきた#2 〜私が初めての日本人〜

マヨルカ島には4泊5日間で訪れていた。

中心部のパルマには、あのサグラダファミリアを設計したガウディがデザインした教会が建っている。
訪れる場所や建物の歴史を事前に詳しく調べておけば、より旅行の価値が上がるのかもしれないが私は結局、ミーハーなので、あ、ガウディが関わってるんだ!くらいでグーグルマップに”行きたい場所”のタグをして終わる。
もちろんその場所を訪れて、写真に収めるまではするが、おお〜綺麗だ〜と感心して終わる。
もちろん、写真をインスタグラムにアップしたり、見返したりするのが好きで写真や動画はたくさん撮る。

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人生で、私が初めての日本人

滞在2日目にある小さな街を訪れた。
日曜日だったこともあり、人気は少なく、観光客が数人歩いてるくらいだった。
私は、とにかく写真を撮るのが好きだ。あ、この風景好きだな、とか、この画角素敵だな、とか一瞬でも思ったらすぐにカメラを構える。
そんな風に写真を撮りながら歩いていると、80歳くらいのおばあちゃんが話しかけてきてくれた。
私が素敵だなと思って、写真を撮ったのがおばあちゃんの家だったらしい。

私の彼がスペイン語を話せるので、おばあちゃんと話してくれた。
どこから来たの?と聞かれ、彼はドイツ、私は日本、と答えると、あら〜とすごく嬉しそうにしてくれた。
おばあちゃんにとって、日本人に会ったのは私が初めてだった様子。海外にいると、「日本から来ました」とか「日本人です」と言うと、まるで自分が日本代表になったかのような気持ちになる

ましてや、初めての日本人ともなれば、私の一挙一動で日本・日本人へのイメージが良くも悪くもなる。
だいたいの国では、日本・日本人はポジティブなイメージの方が強いと思うが、国や地域、もちろん人によってはネガティブなイメージを持っている人もいると思う。

おばあちゃんはとてもフレンドリーで、私が写真を撮っているのを見て、どうぞ中へ、と中庭の方まで案内してくれた。
豪華絢爛ではないけれど、ちゃんと手入れがされ、整ったお庭だった。
たくさん話すことはできなかったけど、なんだかすごく心がほっこりした。
おばあちゃん、ありがとう。
おばあちゃんにとって、日本がポジティブなイメージになっているといいな。

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シンプルに。 自然の色が溶け合うマヨルカ島

マヨルカ島を歩くと気づくことがある。
家などの建物が基本的にはベージュ・茶色が多い。それだけを聞くと、なんだかもの寂しい風景を思い浮かべるかもしれないが実際はこんなに美しい。

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そう、グリーンやカラフルなお花が彩りを加えている。
私は一気にこの島に惚れ込んだ。

シンプルで潔く、全体が整って見える

「環境が変われば、感性が変わる」というフレーズを誰かのnoteで読んだ。
確かにその通りだと思う。
学生の頃から、いろんな国を旅して、仕事でも訪れて、いろんな人に会い、景色を見て、その経験が今の私の感性や価値観のベースになっている。

マヨルカ島に住んでいる人たちの暮らしを直接、聞く機会はなかったけれど、陽が沈むビーチで夕日を眺めながら思ったのは、人生はきっとすごくシンプルなんだろうな、ということ。

エメラルドブルーの海で泳ぎ、透き通る水の中でスノーケルをつけて魚を見て綺麗だなと感じること。

おばあちゃんと出会い、お話をして、日本人ですと答えて、おばあちゃんが笑顔になってくれること。

ホテルのビュッフェで、何度もおかわりをして、お腹いっぱいになって、苦しい〜と言って笑い合うこと。

海の大きさに、改めて驚き、地球ってでかいな〜と感心すること。

スーパーで買った缶ビールを持って、ビーチでサンセットを眺めながら波の音に耳を傾け、今日一番楽しかったのはなに?と聞いて、彼と思い出を語り合うこと。


たぶん、何も特別なことなんてない。
幸せはシンプルで、人生もきっとシンプルなんだと思う

マヨルカ島は、「私にとっての幸せ」を再確認させてくれた

もし心が忙しなく、何が起こるかわからない未来に不安を抱えそうになったら、マヨルカ島の写真を見返して、また思い出そうと思う。

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なばほ @ドイツ語を話せない私がドイツで暮らす
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