フリーランスになると決めてから、私がした4つのこと
私は25歳のとき、フリーランスになると決めた。
なるのは簡単だけど、生き抜くことが難しいのはわかっていた。
一生フリーランスとして生きるために、徹底的に準備をすることにした。
1. webデザイン専門学校で基礎を学んだ
まず私がやったのは、きちんと勉強をすること。当たり前のことだけど、基本であり大事なこと。
独学でできないことはないけれど、お金を惜しんで時間を無駄にするより、お金を払ってスピーディーにきちんと学んだほうが早い。
とはいえ私はもともとオーストラリア留学の際に、デザインソフトの基礎はそれなりに学んでいたので、新しく勉強することはコーディングのみでよかった。
さすがにこの時点から2年以上の専門学校で学ぶつもりはなく、予算的にも貯金でどうにかなる半年~1年の社会人専門の「デジタルハリウッドのwebデザイン専攻」を受講することにした。ひとまずそれまで働いていたアパレル会社を正社員からアルバイトに変更してもらい、他のアルバイトを掛け持ちしながら勉強した。
ただし、学校で学べるのは基礎中の基礎のみ。これだけじゃフリーランスにはなれないと思った。そこで私はひとまず就職することにした。
2. webデザイン会社に中途入社
私は3年以上の社会人経験と複数のバイト経験があったので、社会常識はある程度身に着けていたとは思う。けれどやはり業界のことがわからなければその業界では生きていけない。業界の常識を学び、盗ませてもらうことにした。
デジタルハリウッドではクリエイターズオーディションというのがあり、100社ほどの企業の採用担当の前で自分と自分の作品をアピールする発表会がある。立候補制だったので挑戦し、ありがたいことに複数企業さんと名刺交換をさせていただき、そのうちの一つで採用が決まった。
会社に入ってまずよかったと思ったのは、同じ業界の友達ができたこと。わからないときや悩んだときに相談できたり、その業界だからこそある悩みを愚痴りあえた。
そして学校でならったことなんてまじで基礎にすらなっていないことを知った。デザイナーとしてのたくさんのあたりまえをここで初めて教えてもらえた。それから町に落ちているデザインをみてもちょっとしたことが気になるようになった。ゆらゆらの足場しかなかった私の中のwebデザインにおける基礎になる土台が、この会社に入ったおかげでしっかりと固まった。
3. ポートフォリオサイトを作った
会社に入って学べたことは多かったけれど、私はまた気づいた。
「結局デザイナーって一生学び続けるものだし、会社にいなくても学ぶことはできる」
私の中で、会社から得たいものはもうなかった。あこがれる人を見つけられなかったからかもしれない。
そこで私はフリーとして自分を宣伝するためにポートフォリオサイトを作った。学校卒業時点で紙のポートフォリオは作っていたけれど、webデザイナーっていってるのにサイトがないのはおかしい。でもまだそれほどスキルはないから、この時点でwordpressをカスタマイズなんていうのはできない。
そもそもポートフォリオがなぜ必要か。自分の作品を見せるため。つまり、手の凝ったものでなくても作品が見られれば良い。だから簡単に画像を登録できる無料のギャラリーサイトみたいなのに、ひとまず今までの作品を並べてみた。どのサイトだったかはすっかり忘れた。
最初は作品なんて全然ないから、今まで作ったwebデザイン以外のものも全部載せた。年賀状や名刺、なんかよくわかんないチラシやもうなんでも。自分がどれだけのものを作ってきたか見せられればいい。何もないよりなんでもいいから載せたほうがまし。
これでいったん自分をアピールする準備ができた。
4. コミュ力を磨いた
ここからは少し変わったやり方かもしれない。
私がフリーランスとして生き抜くために必要だと思ったことは、技術を身に着けること、業界の常識を知ること、そしてコミュニケーション能力を磨くこと。
自分で仕事をとっていかなければならない働き方にコミュ力は必須。人見知りせず人と話せることはもちろん、印象をよくすること、信用してもらえる人間であることなど、私の思うコミュ力は見た目も中身も整えるということ。
どんなにしっかりと仕事がこなせる人であっても、身なりがきちんとしてない人には仕事を頼みたくない。印象というのはとても大事。見た目も中身もきちんとして初めて信頼できる人間になると思うのです。
もともと自称人見知りだった私は、英語の勉強を兼ねて英会話カフェなどワンコインで参加できる英会話の集まりに頻繁に参加した。マルチ商法の誘いの多さにビビりつつ、興味本位で勉強会とか参加して、引き込まれる前に逃げた。
出会い系アプリで彼氏探すついでにコミュ力磨いたりもした。週に一回必ず新規さんと会う予定を立てて動いていたら、初めましての人に緊張しなくなった。そして彼氏はできなかった。
とにもかくにも、人と会い話をすることで、だれとでも会話できる能力、人に合わせる能力、時に自分を主張する能力、知らない話題もうまく広げる能力、を身に着けていった。
準備は大事
何事もそんなに簡単に達成できない。準備期間をしっかりとって自分を磨いておくことはとても大事なこと。
在宅でパソコンさえあればできる私の業界に入りたい人はすごく多いけれど、パソコンとたった3か月の勉強期間でフリーランスとして生きていけると思ってる人はほんとうに、一回きちんと考えてほしい。そんなに簡単になれるならみんななってる。
一生続けていきたいと思ってフリーランスになるのなら、フリーになる前に、自分に足りないものをリスト化したり客観的に指摘してもらったりして、見つめなおしてみたらいいと思います。