いつもとちがう年末年始 ①時の持つ「空気」をつくっているのは

こんばんは。
そして、遅ればせながら
あけましておめでとうございます。

今年もマイペースにこつこつと
書いていきたいと思いますので
どうぞよろしくお願い致します。
気が向いた時にでものぞいてもらえると
とてもうれしい & 励みになります:)


きのうから夫の仕事が始まり
また元の日常生活が始まりました。

とは言っても
今回の年末年始は帰省もなく
おやすみの日がいくつか続いただけ
という印象で。

「年末年始感」があんまりなかったからか
いつものように、あたりまえのように
日常生活に入ることができました。

「あー、おやすみおわっちゃうよー」
みたいなのもなかったしね。


でも、いつもとちがう年末年始だったからこそ
改めて気付くこともありました。
あたりまえだったから、気付かなかったこと。

すごく感覚的なことで
なかなかうまく言葉にできなかったんだけど
(ちょうどよくそれを表す言葉を見つけられなかった)
ちょっと書き留めておきたくなりました。


小さな頃は「おおみそか」っていったら
堂々と夜更かしできる特別な日で
「おしょうがつ」っていったら
いつもより少しきれいな服を着て
おせちを食べる日だった。

年が明けるその前までは
大人が忙しなく動いていて
なんだかこう雑多なものが
ぎゅぎゅっと詰め込まれ溢れているような
「空気の密度が濃い」感じ。

それなのに
日をまたぎ新年になると
空気の密度を濃くしていた
あれやこれやがパッと散っていって
すぅっと何もなくなる感じがしてた。
「空気が透明に、清くなる」感じ。

明らかに、空気が変わる。

はずなんだけど。

今年はそれを感じられなかったの。


今年はさすがに帰省もできなくて
おうちでの年越しでした。

おおみそかだし
紅白でも見ようと思っていたけれど
お鼻がずびずびでぐずぐずのはるくんを
寝かしつけていたら
ぱたぱたぱたっと新年が来てしまった。

それはただの12時で
いつもと同じように次の日が来ただけで。

空気は何も変わらなかった。


小さな頃は
「年越しのとくべつ」があって
ここ最近は
「帰省」という「とくべつ」があって。

そう、年越しだから
「とくべつなこと」が
起こっていたような気がしていたけれど

年越しだからとくべつなことを
「自分たちで」していたのだと気付いたのです。


それは意識をしなければ
準備をしなければ
とくべつなことをしなければ
「ただ次の日が来る」だけで。

私は「おおみそか」や「おしょうがつ」が
その空気を作ってるんだと思ってた。
空気を変えているのは「時間」の
「時の持つ力」だと思ってた。

でも、そうじゃなかった。
時間は、いつでもおなじように。
それがおおみそかとお正月
年越しであっても。

その日のために準備をしたり
なにかいつもと違うことをしたり。
そういう「いつもとちがうことをする」
ということが、この空気を作っていたんだな。

そうか、これは人が作り出したものだったんだ。
「人」の側にその力があったんだ
ということに、ちょっとハッとしたんです。


毎日はおなじように
過ぎて行ってはやってくる。
どの日も、まったくおなじように。

でも、その中に
点を打つように「特別な日」がある。

お正月やお節句などの季節の行事
入学式や運動会などの学校行事
誕生日や記念日などの
誰かにとっての特別な日。


その日を目指して準備をしたり
その日を待ち望んだり。

その日を迎えることで
気持ちを新たにしたり。

そういう日があることで
時間にリズムが生まれる。
前へ、前へとすすむ推進力が生まれる。
(ワルツを演奏するときみたいなイメージ)

時がすすんでいくことを
前向きに「迎えられる」ようになる。

それをつくったのが
「人」だったというのが
単純に「すごいなぁ」って思ったのでした。

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