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大人の世界への進路変更。こどもも大人も「そのまま」でいられるように。
私の父と母は放任主義で
あれしろこれしろ言われた事ないし
進路について口出しすることもなく
自由に先を選ばせてくれました。
だから私は全部自分で選んできたはずなんです。
なのに!
自分で選んだ保育士という仕事。
自分で選んだ職場。
そのはずなのに、私はいつでも
「なんで保育士になったんだろう?」と
不思議に思っていました。
だって私は、小さなこどもが好きではなかったから。
私には妹が2人いて
小さい頃は遊びに行く時に
一緒に連れていかなければなりませんでした。
私の友達も長女ばかりで
みんな妹を連れてきてみんなで遊んでたから。
そうすると、いつもお世話をしないといけないのね。
私があっちで遊びたくても
まるで犬の散歩で
ひもをくんっとひっぱられるように
妹の行きたい方へ引っ張られる。
自由に遊ぶことができなくて
小さい子なんて、だいっきらいでした。
よく面倒を見ているねって
友達のおかあさん達は褒めてくれたし
「保母さんになりなよ」って言われたけど
何言ってんだこの人たち
大きくなっても世話をさせるつもりか、と
心の中ではいつも憤っていました。
そのことは、よく覚えてる。
なのになぜ今、私は保育士になってるんだろう。
一番なりたくなかったのに。
全部、自分で選んできたはずなのに。
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「なんでこんなことに」って
いつも思ってました(笑)
その謎は、だいぶ後に解けました。
高校生で進路を決める時
私の中にはひとつの興味がありました。
『人のことを、知りたい』
人の行動には理由がある、ということを
本か何かで知って
まずは心理学に興味を持ったんですね。
でも心理学を専攻すると
心の病気についてばかり勉強すると
どこかで小耳に挟んだんです。
(そんなことないと今は思う)
(ちゃんと調べないあたりが高校生)
それはちがうな、って思って。
人には
「本音」と「建前」があって
その頃の私は、それがとても気持ち悪かった。
病気じゃなくて
普通の人のしくみが知りたい。
どーしてそんなことになっちゃうのか。
そう思ってたんです。
それには
「普通の『人』を勉強したほうがいいな」
「人間の原型、こどもを見たら分かるかも」
そう思ったんです。
で、こどものことを勉強するなら保育か。
勉強ばっかりじゃなくて実際に見ることのできる
実習多いところなら、養成校か。
と、選んだんでした。
すっかり忘れてたけど!!
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やっと長いローラーすべり台が滑れるようになりました
でもまだ前は嫌なんだって
実際になった保育士は
私に全然合っていなかった(笑)
ホント向いてなかった(笑)
(というか、日本の保育園が合っていなかった)
でも、数年経つと気付くんです。
「やっぱりこどもって人間の原型だ」
「こどもって、おもしろい」と。
実際の職務は合ってなくて
体力も足りなくてきついんだけど
こどもと共に過ごすことは
こどものことを知ることは
楽しくて楽しくてしょうがなかった。
半分きらいで、半分大好き。
辞めたいけど、絶対に辞めたくない。
そんな相反する気持ちを持ちながら
他にやりたいこともなかったので
なんだかずっと、続けてきてしまったんだよね。
だって、おもしろかったし。
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オリンピックでクライミング見てから
これできるぼく、ちょっとかっこいいと思ってる(笑)
長年続けて、こどものことが分かってきて
こどもとのやりとりの中で
手応えも感じるようになってきた。
でもいつも、越えられない場所があることに
気付き始めました。
それは、やっぱり「親」。
こどもの持つ生きづらさやしんどさ
ついてしまった変なくせを
保育士がどれだけ理解して手を尽くしても
親がそのままなら、また元に戻るんです。
若い頃は「もー、親め!」みたいな気持ちで
親のことを苦々しく思っていました。
(ごめんなさい、ホント若気の至りです…)
でも、今度は親のことを勉強すると
その親から(おばあちゃんとか)の影響で
親も苦しい思いをしていたり。
どんなに手を尽くしても、戻っちゃうし
親の、親なんて、もう私には
どうにもできないよ…
虚しい気持ちでいっぱいだった時期もありました。
自分が親になり、母になり
実際に子育てをしてみると
「もー、親め!」なんて思っていた
若い頃の自分を張り倒したいし
その頃私にこどもを任せてくれた
たくさんの親御さんに土下座して回りたい気持ち。
親って、母って、すごく大変。
そして、親って、母って
すごくこどもを愛してる。
愛してるけど、ままならない。
それが親なんだなって、分かったんです。
そして、いい意味で
「こどもは親しだい」だということも
確信するようになりました。
愛してるけど、ままならない。
(ホントままならないよね!
こどもも、自分自身も!)
この親の「ままならない」部分を
楽にしていくことで
こどもは自然に変化することが分かったから。
こどもの中にある
生きづらさやしんどさ、変な思考のくせを
とりのぞいてあげたい
まっすぐに、いきいきと伸びていけるようにしたい。
私のこの思いを叶えるには
親の中にある
生きづらさやしんどさ、変な思考のくせを
とりのぞいていけばいいんだ、と
自分の実体験を通して、確信しました。
(ということで、私も子育て
かなり苦戦したということです 笑)
(保育と子育ては、全然ちがうのです)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158902972/picture_pc_6363b3948a1c939a62104c8d2a4157ae.jpg?width=1200)
できるようになってきました
親が一番近いから、親の影響は大きいけれど
親だけじゃなくて、大人みんな。
大人が変わっていけば
こどもは自然と、変わってく。
大人の元はこどもだからと
こどもの世界に入ったけれど
こどもの元になるのは、大人でした。
それが分かったから。
こどものために、こどもに接するのだけではなく
これからは、大人にも働きかけていこう
そうしたら、こどもも大人ものびのび生きてける。
そう思うようになりました。
やっと納得して、そう決めることができました。
小さなこどもは
小さな時の私の自由を奪ったから嫌いだったけど
そのままのこどもはどこまでも自由で大好き。
だから、こどもたちが「そのまま」でいられるように。
こどもたちが、自然に、自由に
すくすくと伸びていけるように。
それはこれからも持ち続ける願い。
そして、おとなたちも、自然に、自由に
のびのびと生きられるように。
私も生きづらかったし
子育てしんどかったからさ(笑)
みんなみんなが
ここちよく生きていけたらいいよね ☺︎
そう思うんです。