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つやっとしたつめを見るたびにうれしい心。おしゃれって人のためじゃなかったんだ。

沖縄旅行に行く時に
私はひとつ「したいこと」がありました。
3泊4日の旅行だからこそ、できること。

それは、ネイル。
つめにマニキュアを塗ることでした。



「沖縄」ってワードで
ちょっと浮かれちゃったんだよね(笑)



保育士のお仕事をしていると
ネイルができないんですよね。
こどもをつめで傷つけないように
短く切りそろえておかなければならなくて。

二十歳から働いていたし
なんならその前の学生時代も
実習とかあったから
ネイルにはとんと縁のない暮らしでした。

まぁさ、夏休みとかにすればよかったのよ。
ネイルの好きな保育士の友達は
金曜夜から日曜日に
短くてもかわいいネイルしてたし。



(蛇足ですが
 こどもを傷つけないように短いのなら
 保育士さんもネイルしていいんじゃないかと
 個人的には思ってます)

(こどもの保育園にネイルの素敵な先生が
 いるのよ☺︎)



「手が日に焼けちゃってて
 ネイル似合わないから…」
なんて言ってたけど

まぁ要するに
私がめんどくさがりなだけなのでした。
ネイルにそこまでの情熱はなかった。



どこを撮ってもすてきなホテル
OMO5那覇
きれいなものは見ているだけでしあわせ
じゃあつめは…?



でもさ、3泊4日なら
ちょっとやってみてもよくない…?

ふとそう思ったのは、出発の3日前。
ばたばたしていて出発までには塗れず
買ってきたマニキュアを鞄に忍ばせて
出発したのでした。



初日の夜が明けて
少しだけ早く起きた私は
ささっとそのマニキュアを塗ってみました。
すぐに家族が起き出したので
うすーく一度塗りだけ。

びびって色がほとんどつかないような
薄い色を選んだので
つめの表面が少し、つやっとする程度。

それだけ、それだけなのに。



心が浮き立つんです。

それまでも、指先がきれいだと嬉しいから
爪や甘皮をきれいに整えることは
ずっと続けていました。
それで、十分だと思っていました。

整えて、きれいになった指を見て
うれしい気分になる。
そのことは、体験したことあったし
知っていたことだったんです。

でも、ちがう。全然ちがう。



つやつやのつめで、朝食会場へ向かう
すてきな場所に、すてきなつめはよく似合う




ただつめがつやっとしているだけで
なんでこんなにうれしいのだろう。

嬉しくなった私は次の日
つやっとなったつめの上に
もう一度重ねて塗ってみました。

すると、今度はほんのりピンク色がついて。

すると、更にうれしいの。



3度塗りでこのくらいの色
つめの先が取れてきちゃったから
またお手入れしよう



私、昔からおしゃれというものに
あまり興味がなくて。特にメイク。

その理由は様々あれど、一番は
「自分の顔を見るときなんてないから」でした。



自分の顔を見るときなんて
朝の鏡を見るときくらい。
仕事から帰ってきたら
鏡も見ずに洗ってしまう。

大人になってからは
「人を不快にさせないように」
最低限のメイクはしていたけれど
「かわいくなって、うれしい」という思いは
したことなかった。



つやっとしたつめを見て
ほんのりピンクになったつめを見て
「女の子がメイクをする理由はこれか」と
「かわいくなりたいと思う理由はこれか」と
合点がいった。

そうか、この湧き立つようなうれしさ
おしゃれって、そのためだったのねって。



身なりを整えたり、おしゃれをしたり
それはどこか「周りの人のため」だと思ってた。

そこまで余裕のなかった私は
周りの人のためにおしゃれをする余裕もなかった。
だから興味がなかったのだけど。

まさか、こんな効果があったとは。



自分のこころのための、おしゃれ。

そんなのがあるって知ってたら
もうちょいいろいろ、ちがったのだろうな(笑)



でもまぁ、遅すぎるということはないだろう、と
今までのつめのお手入れの後に
うっすいマニキュアを塗る、という習慣が加わりました。

おしゃれって、ちょっと楽しいね(笑)


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