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自然の移り変わり(遷移)

こんにちは。

年始に京都に行きました。

11月には宮城にも行ったのですが、旅先ではどうも気が大きくなってしまっていけませんね。

特にお土産。
たくさん買うと配送料が無料になります。

買いましたね、八ツ橋を大量に。

生八ツ橋は賞味期限が早めです。
餅の代わりに生八ツ橋をしこたま食べる正月は後にも先にもこれだけだと思います笑


さて今日のお話は自然の変化についてです。

変化と言っても季節が変わっていくような短期周期的な話ではありません。

ここでいう変化とは自然が長い期間の中でゆっくりとその姿かたちを変えていく現象のことを言います。

以前に紹介したこの記事の中にも関連する話だったので、今回は、この自然の移り変わり、特に植物移ろいについてお話ししたいと思います。

まず初めにこの現象の名前を遷移といいます。

近所で最近取り壊された家はありませんか?

そこは土地が売りに出され、売主の看板が大きく掲げられているはずです。

長年手付かずのそのような土地を見たこともある人も多いはずです。

少し思い出してみてください。
その土地は夏になると草がボーボーに生えてませんか?

それはエノコログサやハコベなどの一年草の種がどこかから運ばれてきてその土地で成長するからです。

土砂崩れが起きて剥き出しになった土地も同じようにしばらくすると草花がまた生えてきますよね?

このような人の手や自然の作用で土壌基盤が剥き出しになった土地を裸地といいます。

裸地には初めに先ほどあげたような一年草が根付き、その後に同じようにして運ばれてきたヨモギやススキなどの多年草が定着します。
この土地は草原と呼ばれるビオトープになりますね。

この後は、売地のような小さな裸地ではあまりみられませんが、山の斜面の裸地などでは、マツやコナラなどの幼樹の頃に日光が多く必要な陽樹が定着し陽樹林を形成します。

そしてさらに遷移が進むと今度は陽樹林の足元で幼樹の時に日陰を好むブナやシイなどの陰樹が定着しそれが森林を成していきます。陰樹林といいます。

日本の気候条件においては陰樹林が形成された後はその状態で長期に自然が安定します。

この遷移の安定状態は極層(クライマックス)と呼ばれます。

基本的にこの遷移の段階が極層に近づくに連れて、生物の多様性は増加していきます。

そして人々はこの遷移の中で土地を利用したり、逆に遷移が健全に進むよう森を保全したりします。

人々の利用と自然の移り変わりが調和したビオトープを時に里山(さとやま)と呼ぶことがありますね。


東京にも美しい里山はあります
町田市の小野路(おのじ)
にほんのさと100選HPより



美しい自然とそこに根差した生活は悠久に保たれ続けてほしいと思います。

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