幼少期を振り返って思うこと。
1970年
太陽の塔と同時にあたしは誕生しました。
岡本太郎は好きです。
横浜に住んでた頃のことは
よく覚えていません。
最初の記憶と思われるのは、
富山で暮らした家の小さなブラウン管テレビから流れる「沖縄返還」の報道。
年代から考えるとおそらくそれはライブではなく、振り返り番組でしょう。
弟が記憶に登場するのはもう少し後のことになります。
弟とあたしは3歳ちがい。
母がとても大切そうにしている姿が強く印象に残っています。
あたしにはあまり母とベタベタした記憶がありません。
抱きしめてくれたんだろうことも
手を繋いでくれたであろうことも
覚えていません。
あたしの記憶にあるのは
そうしてもらっている弟を
眺めている思い出です。
弟はピアノのレッスンが好きそうでした。
だからこそ上達が早かったし、
両親が自慢げでした。
あたしもピアノは弾いたけど、
「誉めてもらえた!」という記憶より
「あそこで間違えちゃったね」という感想を伝えられることが多かった記憶です。
きっと誉めてくれてたと思うけど、
それはあたしが受け取りやすい表現ではなかったんだと思ってます。
お友達はたくさんできました。
幼稚園も楽しかったし、
近所ではたくさんの生き物と触れ合い、
いろんな原っぱに行き、
水に落ちたり木の実を食べたり
生き物とも触れ合いました。
外ではのびのびとしていたと思います。
今振り返って思うのは、
もっともっと「よくやった」と誉められたかったし、あたしも大切にされている実感が欲しかった。
今でも、甘えられる環境であればあるほどこの感覚が強いと感じます。
一方で、「そうしてはもらえない」という諦めというか絶望感が拭えないのでしょう、卑屈になりやすく思います。