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八ヶ岳トラバースまとめ
冬型のお天気で始まった
八ヶ岳トラバース
ロード&トレイルレース2024
ショート(15キロ)ペア
珍道中の始まり
そしてありがたい出会いの数々
車のエンジンは無事かかり、
充電もできました。
スタート時刻から1時間
制限時間まで3時間半。
お天気は快晴!
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相方と話し合いの結果、
せっかくだから、
コース付近をトレランしたいね
ということになり、
車に鍵をかけ😆
大会本部へ。
コースディレクターのヤマケンさんが
「大丈夫だった?」
と声をかけてくださいました。
かっこいい♡
エンジンは無事動き、
鍵もかかったことを話すと、
「じゃあ今から走る⁈😊」
と、にっかにかの笑顔で言われました😆
制限時刻まで走る選択もあるにはあるけど、
でも、すでにコース序盤のスタッフは
撤収してるし、
わたしたち、
この山は初めてだし。
選手としてコースを走るのは
ちょっと無理そう。
でも、このお天気、
せっかくだから少しでも走りたい。
山に入ってみたい。
「どこかおすすめのコースありませんか?」
「ロングペアの仲間が今は走ってるんです」
というと、
「逆走して、仲間迎えに行けば?」
と、ヤマケンさん。
逆走ね!!
そうですね!!
ということで、
ゼッケンを外し、
リタイヤの申告をして、
教えてもらった通り走り出す。
風は冷たいけど、快晴の青空、
気持ちいい!
国道を1キロ程度下り右折すると、
林道が始まった。
すると、すぐに「美しが森見晴台」
の標識。
レースじゃないしね、
寄り道しよう!
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もう、美しすぎる!
走れてよかったー!!
林道では、選手たちとすれ違う。
応援しながら、我々は逆走😆
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天女山への道は幅が狭くて、
選手が走ってくるとわかってるのに
逆走するのは気が引けた。
仲間のお迎えを諦め、
「たかね荘→」
の標識を頼りに山に入ってみることに。
笹と木立の山道は静かで美しく、
清々しいトレイル。
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これぞ八ヶ岳ブルーと思われる青空
風にカサカサと揺れる葉音
松の葉が笹の葉に落ちる音
風の通り道
ふかふかの足元
鳥の囀り
最高のハイキング。
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最終的には、道なき道を進む感じになり、
動物の足跡も見えて、
ちょっと危険を感じた。
無茶は禁物だ。
国道へ出て、
フィニッシュ地点へ。
早ければ、
そろそろ仲間が戻ってくるかもしれない。
ゼッケンを外して走るわたしたちにも、
スタッフの方々は暖かくて、
フィニッシュゲートを潜らせてくださり、
写真まで撮っていただいた。
温かいほうとうも
コーヒーも、
シャインマスカットもいただいて、
レースの気分も味わえました。
ありがたい。
あたたかい。
さて、残すはロングの2人。
「今最後のエイド、あと7.5キロ」
と連絡が入ったのは、
関門時刻をすぎてたけど、
そのまま走らせてもらえた様子。
遅れて戻ってくる2人を出迎えるため、
わたしは、
オレンジつなぎのおっちゃんがいる
曲がり角へ向かいました。
「そっちは日陰で寒いから、こっちの日向で待つといいよ。もう走ってきたんだろ?元気だねえ〜すごいなぁって感心しちゃうよ」
と、おっちゃん。
「走ったんだけど、リタイヤしたの」
とわたし。
「そうだったかぁ、朝も、スタート直後に『アクシデント』って言ってた女性がいたよ」
「それあたし😆」
「あれかぁ🤣」
それから1時間、
オレンジつなぎのおっちゃんは、
きのこの話、富士山の話、
柔道の話、死ぬ時の話、
ラジオ体操、ヨガ、ランニング
いろんなおしゃべりに付き合ってくれました。
選手が帰ってくると
一歩車道に踏み出して
「おつかれさま!あと100メートル!」
「よく頑張ったなぁー!おかえり!!」
オレンジつなぎのおっちゃんは
選手みんなに声をかけ、
みんなを労い、
笑顔で迎えて、
ほんとにあったかい。
そんな楽しい時間を
1時間ほど過ごした頃、
彼方に蛍光黄色のゲーターが見えた
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「帰ってきた!!行ってくる!」
そういうわたしにおっちゃんは
「おう!いっておいで!!!」
と、拍手で送ってくれた。
わたしが2人と坂を登ってくると、
「ラストの2人だって」
と教えてくれた。
なんと最終ランナー!!!
スタートから最後まで、
なんとも話題豊富な4人となったけど、
大会の皆さんのおかげで
こんなに嬉し楽しい
思い出いっぱいの大会になりました!
仲間と一緒に
オレンジつなぎのおっちゃんの角を曲がる
「ありがとうございました!!!!!」
おっちゃんに最後のお礼を。
「おう!楽しかったよー!」
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