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ASDの息子#03 疾患とASDの関係性(乳児期の健康状態①)

1歳9ヶ月の時に自閉スペクトラム症と診断された次男。乳児期は大病を患うことなく、健康にすくすくと成長していました(少なくとも、私たち親はそう感じていました)。しかし、振り返ってみると、免疫機能の問題で生じる疾患を患っていて、それえらは自閉スペクトラム症の予兆だったのかもしれないと今は感じています。

今回は、次男が乳児期に経験した疾患に関してのお話をしたいと思います。

アトピー性皮膚炎

長男の時もそうでしたが、次男もアトピー性皮膚炎を患いました。とは言っても、症状は軽度。長男の場合は、頬などに酷い症状が現れ、ステロイド外用薬(ヒドロコルチゾン)を塗布しなくてはならない程でした。しかし、次男の場合は、手首・足首・膝の後ろなどの局所にしか現れず、保湿クリームを塗ったらすぐに治理、乳児期を過ぎたら症状は出なくなっていました。

アトピー性皮膚炎は肌のバリア機能が正常に働かないアレルギー疾患です。症状が軽かったことから、当時は特に気にかけていませんでしたが、免疫が十分に発達していなかったか、または、問題があったと言うことは確かです。

食物アレルギー

アメリカではAcademy of Pediatrics (米国小児科学会)が子どものアレルギー予防として、ピーナッツを含むアレルギー性食品の導入を生後4−6ヶ月の乳児に推奨しています。このことから長男の時と同様、次男にも離乳食を開始した頃からピーナッツバターアーモンドバターを少量ずつ与え始めました。

生後7ヶ月過ぎた時です。ピーナッツバターをいつもより少し多めに与えたら、嘔吐・全身蕁麻疹の症状が現れました。ピーナッツに対するアレルギー反応だと確信し、救急病院へ直行。予想通り、ピーナッツにアレルギー反応を起こしていました。

後日、その他のアレルギー検査を実施。なんとピーナッツ以外にもクルミ・ヘーゼルナッツ・ピーカン・ピスタチオ・カシューナッツなどのツリーナッツに対するアレルギーがある事が判りました。

実は、長男も重度のナッツアレルギー持ち。これまで誤って何度かナッツを口にし、救急車を呼んだり、エピペンを使用した事がありました。その度に生きた心地がしませんでした。次男もまた長男と同様にナッツアレルギーがあるという事実は、かなりショックで、不安がまた一つ増えました。

食物アレルギーは、身体を守る免疫が無害なはずの食べ物を異物として認識し、過敏に反応する現象です。次男の免疫機能が確実に異常を起こしてたと言うことになります。

中耳炎

私が知る限り最低2度は中耳炎を患った次男。どうやら痛みに強い子らしく、定期健診で医師に「中耳炎ですよ!」と言われるまで気づかないこともありました。そんな訳で、私たちが気づかなかっただけで、2度以上は患っていた可能性があります。

中耳炎は耳管を通ってやって来るウイルスや細菌に中耳が感染して起こる炎症です。西洋医学の小児科医はこの炎症を抑えるために抗生物質を処方するのが一般的のようで、息子も何度か服用しました。

乳児期の中耳炎は、免疫機能がまだ十分に発達してないことから発症することが多いと言われています。しかし、先天的は免疫不全のために頻繁に発症するケースもある様です。

まとめ

当初、次男の乳児期の疾患に関して、特に心配をしていませんでした。しかし、自閉スペクトラム症と診断されてから様々な情報を調べて行くうちに、アレルギー・アトピー性皮膚炎・喘息などが発達障害と深く関係していると言うことを学びました。

『Gut and Psychology Syndrome』の著者であるナターシャ・キャンベル−マクブライド医師は本書で以下のように述べています。

乳児期に重度のアトピー性皮膚炎に苦しむ子どもは、後に自閉スペクトラム症の特徴を発達させることがよくあります。

自閉スペクトラム症の子供の多くは、多動であるだけでなく、重度のアレルギー・喘息・アトピー性皮膚炎・統合運動障害・失読症を患っています。(筆者翻訳)

Dr. Natasha Campbell-McBride. 2004 Gut and Psychology Syndrome. Medinform Publishing.

自閉スペクトラム症を患う知人の子ども達も上記の中の疾患を患っていることが多く、また、次男のアトピー性皮膚炎やアレルギーの発症もこの見解に当てはまることから、これらの疾患と自閉スペクトラム症の関連性は無視できない事実だと感じます。

今後、この関連性に関する情報も投稿して行きたいと思っていますので、ご興味がある方は、ぜひフォローしてください!


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