なぜ「招福の秘法」なのか?
前回、「レイキの本質は「五戒」にあり」ということで、レイキの「五戒」についての話を始めました。
この「五戒」には、とても深い意味があると感じているので、複数回に渡って解説していこうと思います。
ただの民間療法ではない
もう一度、「五戒」の書を掲載しておきます。
この最初の部分に、「招福の秘法 萬病の靈薬」とあります。
これがまさにレイキを表していると、前回書きました。
前回は、「萬病の靈薬」という部分について書きました。
これは、レイキはあらゆる病気に対して効果がある、と言われることを指しています。
今回はその前の、「招福の秘法」についてお話します。
これは、レイキの実践が福を招くということを示しています。
どうしてレイキを実践すれば、幸運を招くと言えるのでしょうか?
幸運とは何か?
「幸運を招く」とされるレイキですが、では「幸運」とは何でしょうか?
西洋レイキには、実際にそういう福を呼び寄せる手法があります。
たとえば、いつもは空きスペースがあまりない駐車場に、事前に遠隔でレイキを送っておくと、自分が到着したタイミングで出ていく車があって、待たずに駐められることがあります。
あるいは、運動会の日に対して遠隔でレイキを送っておくと、晴天になるということがあります。
こういうことを、レイキをすると運が良くなると言っています。
実際、私も、レイキを習ってからは日本で傘を差す機会が減りました。
実家の島根県から広島までレンタカーで帰る時、途中は土砂降りだったりするのに、レンタカー屋に到着したら傘を差すほどでもなかったなんてこともありました。
これらはつまり、自分が「こうなったらいいな」と思ったことが、思い通りに起こった、ということになるかと思います。
それを「幸運」と思っているのです。
ただ、レイキの創始者の臼井氏は、「公開伝授説明」の中でこう言っていましたね。
「そして神や仏の様な心になって後人を治療することを主眼として自他共に幸福に充ちることが出来ます。」
ここには、「思い通りになる」というようなことは書かれていません。
単に、神仏のような清らかな心でレイキを行うことで、自他共に幸せになると言っているだけです。
思い通りにすることが幸せではない
私は、レイキの他にオンラインで「幸せ実践塾」というものをやっています。
基本的にはブログやメルマガなどで、情報発信をしているだけです。
この中で私は、幸せは何かを得たり、何かになったりすることで得られるものではない、ということを言っています。
そこで、「幸せの公式」として、相田みつをさんの書を勝手に使わせてもらっているのですが、それがこれです。
これは、幸せというものは、いつどんな時でも、自分の心だけで決まるということを言っています。
駐車場のスペースが空いているかどうかとか、晴天になるかどうかなど関係ないということです。
周りの条件がどうであれ、出来事が思い通りかどうかがどうであれ、自分の心だけで幸せになれる。
それが、この書が語っていることです。
私も、その通りだと思います。
ですから、レイキを使って思い通りにすることを目指すというのは、実に底の浅い話だと思います。
最近は「引き寄せの法則」を駆使して思い通りにしようとする人がいますが、これなども同様です。
本当の幸せは、そういうものではないのです。
臼井氏の悟りと幸運
レイキというのは、悟りを開いた臼井氏が、人々に同じ体験をしてもらいたくて広めているものだと思います。
その観点からすると、単にラッキーな出来事を引き寄せるだけのことではないと言えます。
そのことは、さらに深い説明が必要なので、ここではこれ以上掘り下げません。
しかし、レイキとは、臼井氏の境地に至るためのものである、という視点は忘れてはならないと思うのです。
それがこの「五戒」の「招福の秘法」という言葉に表れていると思います。