クリーン・アップ・パイプのやり方
ナチュラル・レイキでは、アチューンメントの代わりにクリーン・アップ・パイプを行うと、前回の「クリーン・アップ・パイプとは?」で書きました。
これは、氣(靈氣)を効率的に大量に流すための方法で、様々なやり方があると思います。
ここでは、私が考えるクリーン・アップ・パイプのやり方を紹介します。
簡易的なクリーン・アップ・パイプのやり方
まずは、誰もが簡単にできて、しかも効果がある方法です。
私の講座では、まず最初にこのクリーン・アップ・パイプのやり方を指導します。
簡易的な方法は、「頭頂部」と「両手」の2ヶ所に対して、それぞれ1~2分間ほどレイキをします。
そのやり方を以下に説明します。
【頭頂部へのレイキ】
受け手の背後に立ち、両手を少し開けた形で重ねて、受け手の頭頂部に両手をかざします。
左右どちらの手が上でもかまいません。ただ、できれば感じやすい手(概ね利き手の反対の手)を上にするのがよいでしょう。
両手を離すのも手をかざすのも、手の平に得られる反応が敏感に察知しやすいからです。
それと、頭頂部を触られるのはあまり気持ちの良いものではないので、あえて直接手を載せないようにしているだけです。
慣れてきたら、手の平に氣(靈氣)を感じて、その強さがピークに達してから数秒そのままにし、もうこれ以上強さが増さないことを確認してから終わります。
わからないうちは1~2分を目安にしますが、慣れてくれば1分以内になると思います。
【両手へのレイキ】
受け手の正面に立つか座るかして、受け手に軽く合掌してもらい、その両手を自分の両手で軽く挟むようにします。
なるべく多くの面積を包み込めるよう、自分の指先が受け手の指先に近づくよう、斜めに両手を包み込みます。
手をかざすように離してもかまいませんが、しっかりホールドした方が受け手にレイキの感覚が伝わりやすいようです。
これも1~2分を目安にしますが、慣れてくれば頭頂部と同様に、レイキの感覚を手に感じて判断します。
概ね頭頂部よりもレイキの感覚が微細で、その感覚が出てくるのが遅いように思います。
完全なクリーン・アップ・パイプのやり方
上記の簡易的なやり方にプラスして、「眉間」へのレイキを1~2分ほど行います。さらに「凝視法」と「呼気法」を併用します。
順番は、「頭頂部」「眉間」「両手」となります。
やり方は以下のとおりです。
【眉間へのレイキ(コズミック・プラグ)】
受け手の横に立って、片手を額、もう片手を後頭部に当て、挟むようにしてレイキをします。
このレイキのポジションを、西洋レイキではコズミック・プラグと呼びます。
この時も手を浮かせてかざすようにしてもいいのですが、受け手は頭頂部ほどは気にならないものですから、軽く受け手の頭に触れて、ポジションをキープするようにします。
後頭部はしっかり手を当ててもかまいませんが、額は、親指側を受け手の額の上部に軽く付け、手の平や小指側は浮かせるようにすると良いと思います。
これも1~2分を目安にしますが、慣れてくれば頭頂部と同様に、レイキの感覚を手に感じて判断します。
頭頂部ほどはレイキの感覚がないと思いますが、両手よりわかりやすいと思います。
【凝視法と呼気法】
レイキでは、氣(靈氣)は手の平だけから出るのではなく、全身から出ると言われます。
ただ、よく出る部分が手の平であり、他には足の裏と目線、呼気からもよく出ると言われています。
そこで、せっかくよく出るのであれば手を当てるだけでなく、目線や呼気も利用しようというわけです。
凝視法は、じっとその部分を見つめる方法です。
すでに手を当てていると直接見えませんが、自分の手の向う側にある受け手の頭を見ているつもりで見つめます。
呼気法は、細く長く息を吐いて吹き付ける方法です。
ちょうど指を切った時に、その指に息を吹きかける感じですね。
これも自分の手が邪魔になりますが、その手の向う側にある受け手の頭に軽く吹きかけるつもりで行います。
他の方法
ここでは、クリーン・アップ・パイプの私の方法を紹介しました。
しかし、これだけが正しい方法ではないし、これが最高の方法とも言えません。
したがって、それぞれで工夫して、より効果的な方法を探して実践すればよいと思っています。
ただし、西洋レイキのアチューンメントや日本伝統のレイキの靈授は、このクリーン・アップ・パイプのやり方からは除外します。
それらに効果があることは明らかですが、それはそれぞれのレイキの講座で行えばよいことですから。
なお、すでにレイキができる人においては、このクリーン・アップ・パイプを受けるよりも、他の人に対してレイキを行う方が、自分の氣(靈氣)のパイプを太くするのに役立つと思います。