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役に立つかどうかなんて考えもしなかったことが最も人生を面白くしてくれたこと

講座の準備やら試作やらしていたら、ふと思い出したこと。

30歳になったころ、漠然とだけどいつか自分で仕事を立ち上げてやっていきたいと思っていました。先々役に立つかなって考えて、色々な資格をとったし、色々なところへ学びにも出向きました。

そして今、それがどうなったかと言うと、もちろんその経験そのものが役に立ってないとは言いませんが、ま、ほとんど日の目を見ていません。

例えば食関係の資格。お料理の仕事をしている私だけど、その資格があることを打ち出して仕事なんてしていませんし、その資格があるから私のところに来てくださるお客様ってほぼいない(というか、そんな資格もってることすら知らない)と思います。

お料理をするときも、その時の資格で得た学びはほとんど使っていません。だって、その時点の私よりはるかに今のほうが豊富な経験を通してお料理できるから。

ブログにもFacebookにも書いていないけど、高いお金と長い時間をかけて勉強したことって色々あります。でも、たぶんそれ書いても書かなくても私への認識ってほぼ変わらないんじゃないかと思うのです。

そういうところからわかった一番大きな学びは、「そんなもの(資格)はあってもいいけどなくてもいい」ということ。

だけど、仕事に役立てようとか、何か今より良くなるかも、変わるかもってことを、期待も考えもせずに始めたことは、はっきりと今の私を彩っています。

その代表格が陰陽五行と易。

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今でこそ陰陽五行とか易を通して語れることが増えてきたけど、元々は易って読み方も知らなかったの。なんならその存在すら知らなかったのです。

面白いのかなぁ。わからないけど、なんとなく気になるから行ってみようかな。程度の気持ちで始めた学びです。

そうしたら、こんなに私にとってなくなてはならない大切なものになり、何より、知らなかった頃よりも、確実に私の人生は面白くなっています。

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易経講師のこやま先生が、「役に立たないことを学ぶ、これほど豊かなことはないですよ」ってよくおっしゃってます。

その豊かなことをできているという前提が、益々豊かさを運んでくれているようです。

もちろん、将来や先の仕事に役立てるための学びも必要です。だけどその動機を、さらに大きな好奇心に支えられているってことが大事なんです。

役に立つかどうかなんて関係なく、ただ好奇心に従って学んだこと、なんとなく突き動かされて始めたことは、続けていけば予定調和の日々を軽々と超えてしまう。

こんなこと、私の人生に起こるはずなかった!って思っちゃうようなことが、起こったりしています。そしてそんな自分が面白くてたまらないのです。

面白いって最高に豊かだなぁ。

だからそんな、なんにも役に立ちそうにないけど最高に豊かな学びの時間を、みなさまと共有したいなと思っています。

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