性のゆらぎから「Q」に至るまで
小学生の頃、私はなにかの間違いで「女の子」に生まれたのだと思った。きっと今は「女の子」だけど、いつか私は「女の子」では無くなるのではないか。「男の子」の体になるか、男女どちらでもない体になるか。とにかく「女の子」の体でなくなるのではないかと変に確信していた。
しかし、私の意に反して成長する体は「女」そのものだった。女の「子」から大人になっただけ。私が思っていたものと違う姿に成長した。いや、親や教師や世間からすれば今の私の姿こそが自然で、予定調和なのだ。私の予想がはずれた