うみこけ

思ったことを書いています! 海が怖すぎて、生まれ変わったらシャチになりたい。

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最近の記事

こんな学校あったらいいな

この学校は、ほんの少しだけ変わった学校です。 でも、何が変わっているのかは、子どもたちは知りません。 *** 朝、子どもたちが登校します。 元気いっぱいのタイトくん。 おっとりのユウナちゃん。 おとなしいトモキくん。 しっかり者のリリちゃん。 校長先生にあいさつをします。 「おはようございます!!」と大きな声をだすタイトくん。 「おはようございます」とていねいにおじきをするユウナちゃん。 「おはよう、ございます」と小さな声で呟くトモキくん。 「校長先生

    • とあるいつもの平日の朝が始まるまで

      …7時40分 温かいお茶を少し口に含み、心を整えた。朝、このお茶を飲む時間があるかどうかは、かなり重要だ。今日という一日を心落ち着かせて乗り切れるか、忙しく慌ただしく過ぎていくのか、この時間にかかっているといっても過言ではない。冬の寒い朝には、このお茶がすっと染みこみ、カイロのようにじんわりと体の中から私を温めてくれるのだ。 お茶を飲みこんだ後、オーブンで少し温めたくるみ入りのロールパンをキッチンペーパーにくるんでサブバッグの中に入れた。使い古したタンブラーに、急須に残っ

      • 398円+税の贅沢

        1日3食とすると、1年で1095回も食事をしなければならない。 食事は、1日1日の積み重ねで、できる限り直近に食べたものを被らないように『昨日はアレを食べたから、今日はコレにしよう』と考えることが多く、特に食べないものもないのに、何かを作って食べないといけないときは、苦痛に感じることがある。 「アレは食べたくない」「コレは脂っこいからいやだ」と、今日食べたくないものはすぐに頭に浮かぶのに、「今日は絶対コレを食べるぞ!」「アレが食べたくて食べたくて仕方がない」という絶対食べ

        • 世の中わからないことだらけ。

          私の父は、会社勤めではなかったので、小さなころから「ネクタイを締めて出勤するお父さん」なんてテレビでしか見たことがなかった。父の友人たちもサラリーな方々ではない方が多かったので、「会社に勤める」ということについて、謎なまま社会人になった。 社会に出て、会社勤めをしてみて、ここでやっと学校以外の「組織」というものを実感した。そして、今まで馴染みのないものだったので、最初はやっぱり働き方というものに戸惑った。 父は仕事があれば、朝も夜も、土日も年末も関係のなく働いていた。そう

          私が応援する

          いきなりステーキが、お客に対するメッセージを店頭で掲示し、大きな反響を呼んでいる。 大体は「上から目線」とか「客のせいにしている」とかネガティブな意見が多い。 いきなり店舗を拡大して経営的にどうなの?っと思っていたが、まさしくみんなが思っていたとおり、経営が厳しくなり、ついには閉店を余儀なくされた店舗もあるようだ。 いきなりステーキの経営やトップセールスのまずさなんかは一旦おいて、冷静にこのメッセージを考えてみると地方にとってとても重要なものだと思う。 確かにお客が来なけ

          私が応援する

          大学に行こう!(その2)

          ビジネスホテルで迎えた朝は、喉がカピカピに乾燥していた。 やはり安い宿に泊まった宿命なのか…と考えつつ、早めに身支度を整え、朝食をとるため外へ出た。 歩いて2~3分ほどの川べりの喫茶店に入った。この喫茶店は観光ブックにも載る有名店なのだが、一度も足を踏み入れたことがなかった。 もうこの機会を逃したら、二度と来るチャンスはないだろうと思い、今日の朝食はここでとろうと、昨日の夜から決めていた。 開店と同時に店に入ると、私が一番乗りだったようで、まだ店内にはだれもいなかった

          大学に行こう!(その2)

          大学へ行こう!(その1)

          11月は体力気力ともに限界を迎えていたので、遠出をしなかった。 しかし、令和初となる師走を迎え、ここで改めて自分を見つめなおすという意味で、学生時代に過ごした町に出かけることにした。 大学は無事に卒業したが、そのまま進んだ大学院は中々険しい道だった。途中でやめて以来、大学に気まずい思いを残したまま、今まで訪れることがなかった。 休日の朝は、そんなに早く起きれない。 遅めの朝ごはんを食べた後、出発した。 山を越えると曇天が広がる。本当に雲が厚い。今の生活では、天気予報

          大学へ行こう!(その1)

          小さな宇宙の中に

          隣の家に住む祥子は、身勝手で自己中心的で、悪魔的な女だった。 一緒に幼稚園に歩いて行っている途中、僕が転んでけがをして泣いてしまったら、「泣くな」と一蹴し、一人でさっさと先に行ってしまったり、小学1年生の時、僕がこっそりお漏らしをしてしまったときは、いち早く見つけて友達に言いふらしたりと、小さな僕の心を深く傷つけてきた。 そのくせ自分が困ったときは、大きな瞳に涙を浮かべて頼ってきたり、自分で作ったお菓子をおすそ分けにきたりと、巧妙に飴と鞭を使い分けてくる。 祥子は顔は整

          小さな宇宙の中に

          魔のソフトクリーム

          小学1年生のころ、田舎の町にしては大きなスーパーが出来た。しかも、みんなが待ち望んだこのスーパーの中には、ファストフード店が入っていた。 とにかくどうしてもこのファストフード店に行きたくてたまらなかった。 ハンバーガーというものを食べたことがないし、お店の中でつくられたものをその場で食べるというスタイルが最高におしゃれに思えた。 あの手この手で、母親との買い物についていっては、やれ「ハンバーガーが食べてみたい。」とか「シェイクってどんな味なの?」とか、「ポテトって揚げた

          魔のソフトクリーム

          万有引力

          しまったっと思うより先に、2日前に買ったばかりのパンツがベランダから落ちていった。 曇りが多いこの地域で、久しぶりに日が差していたため急いで洗濯物を干していたがための事件だ。 この地域の日差しは貴重だ。30分でも日が差せば、布団を干しに部屋に帰ると地元の人間も言っていた。 その言葉は、私にとってかなり大きな衝撃だった。と同時に、教訓として一人暮らしを始めたばかりの私の頭の中に刻まれた。 それ故、このたびの日差しも一秒たりとも無駄にはしないと意気込んだものの、勢い余って

          OL ロハ子とNS ショリオ

          ペットは飼えない。だって、一人暮らしだし。だから、生ごみ処理機(ショリオ)を飼っている。毎日、丁寧に夕食だけは作ろう。そして、とっておきの生ごみをショリオくんに食べさせる。1人と1台のエコでささやかな暮らし。

          OL ロハ子とNS ショリオ

          左へカーブを曲がるな!

          小沢健二が華麗に(なつもりで)日本に舞い戻ってきた二年前。突然の活動再開に、胸躍らせて、また混乱して、違和感を持ちつつ、 でも期待して迎えたファンは多くいたと思う。 待ちわびたファンに、毒霧をかましたのが このたび発売された新アルバム“so kakkoii 宇宙” 1曲目の「彗星」では、日本を振り返るような歌詞が書かれている。 「そして時は2020 全力疾走してきたよね」 「1995年 冬は長くって寒くて 心凍えそうだったよね」 「2000年代を嘘が覆い イメージの偽装

          左へカーブを曲がるな!