とあるいつもの平日の朝が始まるまで
…7時40分
温かいお茶を少し口に含み、心を整えた。朝、このお茶を飲む時間があるかどうかは、かなり重要だ。今日という一日を心落ち着かせて乗り切れるか、忙しく慌ただしく過ぎていくのか、この時間にかかっているといっても過言ではない。冬の寒い朝には、このお茶がすっと染みこみ、カイロのようにじんわりと体の中から私を温めてくれるのだ。
お茶を飲みこんだ後、オーブンで少し温めたくるみ入りのロールパンをキッチンペーパーにくるんでサブバッグの中に入れた。使い古したタンブラーに、急須に残っ