世界のはじまり
新年早々、予定通りに進まないことがあった。
そして、大切な人たちが支えてくれるから、
今の自分がいることを痛感する。
いや、人だけではない。動物、植物、全てに支えられている。
そして、知っていたはずの景色が、特別な景色に見える瞬間。
いや、はじめから特別な景色だったのに、
心が向いた時に響く現象かもしれない。
2022年1月3日の朝に見た景色は日本ではなかった。（日本なんですけど。）
私には世界のはじまりに見えた。
朝靄と朝日の柔らかい光、池を囲む淡い色の草木。
その全貌を見つめているのは私たちだけではなかった。
少し見上げたところに大きな鷺の姿。
行ったことのないアフリカのサバンナにある泉の景色が浮かんだ。
生きとし生けるものが集まる生命のはじまりの場所。
筆をとった。薄く淡く消えてしまいそうな、それでも、現実の世界を。
どれほど、未来を計画しても心に響く瞬間はこんな時。
だから、絵を描くことは楽しい。だから、表現は面白い。
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