やりたいことをやるために、苦手なことと向き合う日々。
「製造免許取得のプロセス」
はいさい〜。どうも玉城幸太です!今回は、「免許取得」のプロセスについてお話しします。
少し手間も時間もかかる作業ではありますが、ここをクリアしないと何も初まりません。免許取得に向けた準備は、事務作業や業者の方々との調整など準備する事が多くありますが、1つ1つ自分自身で理解した上で進む必要があり、今後酒蔵を経営していく上でもとても重要な工程となります。
書類提出と国税の審査
お酒造りは国税庁の管轄下にあるため、まずは県内の税務署に必要な書類を提出しました。期間としては免許が下りるまでにはトータルで約4ヶ月必要とのことです。今回は、弊社の8月末の決算資料を提出しなければならず、その影響で申請が少し遅れたのですが、逆にこの機会に既存事業の基盤を見直すことができました。
お酒の製造免許には様々な要件や項目があります。
例えば、経営の基盤を示す為に「資金・経済的信用・製品や設備・経営能力」などが申請時に確認されます。特に事業計画書と決算書類等は重要度の高い書類となります。
最低製造数量と申請の詳細
クラフトサケを造るのに必要な「その他醸造酒」の製造免許取得には、年間6000リットル(約3万本)の製造が最低条件として設定されています。1年間での最低ラインが国からしっかり決められているんですね。この年間の最低製造数量を実現できる根拠となる製造計画の資料の作成は慣れていない私にはとても大変な作業でした。
他にも木花乃醸造所での研修時に驚いた点ですが、たとえ免許が取得できたとしても、新しいお酒を作るたびにいわゆる「レシピ」を毎回、国税に提出する必要があります。
例えば、どぶろくを作った際に、まずレシピを提出。その後、麹を変えたり、マンゴーを入れたりなどの副原料を加えたりする度に、再度のレシピの提出が必要になります。
お酒作りが始まると日々の事務作業も多く、毎月の製造量報告が必要です。酒税の計算等ももちろんです。
飲食業や立ち仕事は本当に何時間でも出来る自信があるのですが、机に向かってひたすら作業をするのは実はとても苦手です、、(笑)
ただ、飲食店の営業とは違い、
お酒の発酵をさせている間に、書類作成やラベル貼りなどをして、時間を有効に使って進めていこうと考えています。暫くは全て1人で作業する予定です。自分で全て経験と失敗もしておかないと、今後もし他の方へお願いした際、その人が大変にな思いをしてしまいますからね!
経営者としてもそうですが蔵人であることをしっかり胸に刻んで日頃からしっかり衛生面、品質の管理をしておく必要があります。
免許申請の条件とサポート
申請に辺り「お酒の製造能力や知識はあるか?」という項目が存在し、これは能力を問う試験があるわけでは無く、製造責任者を申請する事になります。
お酒作りの経験や知識が豊富にある方です。その方の「キャリア」「履歴書」などもともに提出します。
今回は木花之醸造所のスタッフの方々や、山形の栄光冨士にて醸造経験のある方にお願いしており、最後の現場の審査でも立ち会っていただく予定です。
noteでも何度もお伝えしておりますが、本当にたくさんの方々が協力してくれて感謝の想いでいっぱいです。
「木花之醸造所」で酒造りを学びながら、審査に必要な書類で分からないことがあればお伺いをして、教えて頂ける環境にあるのは本当にありがたいですし、強みであるとも感じています。
今後は、審査へ向けての準備に追われて、さらに忙しくなるとは思いますが、1日でも早い取得を目指して毎日手を動かしているところです。
まだまだ確かに不安な面もありますが、「木花之醸造所」でたくさんの勉強をさせて頂けたことで全く分からなかった酒造りの世界が少しづつ見え始めてきたのは本当に大きな自信となりました。
初めての沖縄でのクラフトサケ審査
沖縄でまだ一箇所も立ち上げが行われていない「クラフトサケ」の醸造所の審査なので、自分も結果がどう転ぶのかが全く読めません。
沖縄で初めての試みとなる設備とお酒なので、税務署の担当者の方も「クラフトビールの立ち上げのケースは何件も担当しているのですが、クラフトサケは初めてなので、、、、、、。我々もしっかり確認を取りながら審査を進めて参ります。」とおっしゃっていました。自分も担当者も何が正解で不正解なのかが分からない。その為、書類申請から一つ一つ細かく進めていきました。
当日まで、どうなるか分からないのでドキドキです。
まとめ
免許取得の申請は、時間や工程も多いプロセスですが、
経営の流れを汲み取り、日々に落とし込んで行くための重要な準備段階です。次回は「沖縄の地元の協力と関係づくり」地元の方との繋がり、今後の活動の方向性についてお話ししたいと思います。
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