沖縄でしか出来ないお酒を造る。
はいさい〜。どうも玉城幸太です。
今回は、沖縄らしい日本酒をどうやって造るか、その試行錯誤の過程についてお話しします。新しい日本酒やクラフトサケを生み出すために、どんな味を目指しているのか、どんなコンセプトで進めているのか。その辺りについて触れたいと思います。
沖縄らしい味を目指して
沖縄の暑い気候を考えると、やはりさっぱりとしたものが好まれるのではないかと思います。その為、大事なキーワードになるのは「酸」だと思っています。酸味のしっかり効いた微発泡のお酒。甘すぎず、べたっとした口当たりではなく、スッキリとした飲み心地を追求しています。
酸味の強いお酒は、海外でも受け入れられる可能性が高いと考えています。例えば「酸っぱさ」の分かりやすいお酢は日本の場合そこまで種類はないですが、海外のお料理にはとてもたくさんの種類が使用されます。お酢は多くの国で使われている調味料ですし、お料理とのペアリングも意識しやすい。特に沖縄の食文化は暑い気候がゆえに食べ物が痛みやすく、今もおじぃおばぁ達はよく揚げ物にします。「なんで〜。揚げたら大丈夫さあ」が口癖です。アメリカの食文化の影響もありますので酸っぱいものが好まれるこの地元の嗜好を反映させながら、沖縄らしいクラフトサケを作りたいと思っています。
地元農家さんとのコラボレーション
今後のお酒の展開は、地元の農家さんと一緒に面白さ、沖縄らしさ求めて造っていきたいと考えています。例えば、沖縄のうるま市ではコーヒー農園が注目を集めていますし、読谷村にはバニラビーンズの農家さん、石垣島にま生胡椒をつくる農家さんもいらっしゃいます。
こうした地元のユニークな食材を使ったお酒を作ることで、沖縄ならではのクラフトサケを提供したいと考えています。
もちろん、マンゴーやパッションフルーツなどの南国フルーツもフレーバーとして取り入れ、沖縄の風土を感じられる一杯を目指しています。地元の魅力を詰め込んだお酒を造ることで、沖縄の自然や文化を楽しんでもらえるような商品にしていきたいですね。
地元への浸透を目指して
こういう方に呑んで欲しい!みたいないわゆるターゲット層なんて全然決めていません。ちょっと偉そうなのでそういう言葉も考えもあんまり好きじゃないのが本音かもしれません!笑(ホントは絶対考えた方がいいです!)
そもそも沖縄ではまだ「清酒」が日常の文化として根付いていないため、地元の人々に受け入れられるかどうかは未知数ですし、とにかくまずは最初の一口目をたくさんの方にどう呑んで頂くか?を考えながら、結果的に少しでも多くの方に喜んでいただけるお酒になれば良いなと思っています。
沖縄の清酒文化が広がれば、その後、少しずつ販路を拡大していきたいと思っています。地元での浸透が成功すれば、クラフトサケは沖縄の新しい魅力として成長していくと考えています。
「これが作りたい」という重要性
大切にしているのは、ビジュアルやラベルのおしゃれさ可愛さだけが先行しないことです。お客様との距離感を大事にし、地元の魅力を反映した商品作りを目指しています。沖縄の風土や文化を無視して、ただカッコ良さを追求した商品では、地域に根付かないのではないかと考えています。「どれだけ日本酒を沖縄の日常の風景に出来るか」を常に意識しています。
今後の展開として、まずは現在のクラフトサケを地元に定着させ、安定して生産・販売できるようにすることが最優先です。「蒸留酒にも手を出すべきでは?」という意見をいただきましたが、今はクラフトサケに集中したいので、しばらくは無理そうです(笑)
将来的には、清酒を海外に展開していくことも考えています。沖縄発のクラフトサケや清酒が海外でも受け入れられるようにしていきたいです。
今回、沖縄らしい味とは何か?だったりブランドコンセプトを考える過程で、地元の素材や文化をいかにお酒に反映させるか、地元の農家さんと沢山コラボレーションしたいという目標も出来ましたし、沖縄の風土を活かした新しい挑戦を楽しんでいきたいと思っています。
まだまだこれからも地道な作業が続きますが、まずは目の前にいる人に喜んでもらえるクラフトサケを目指して、一歩一歩進んでいきます。
引き続き応援よろしくお願いします!
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