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野球談義のマイルールと嫁をどうにか球場に連れて行きたい件について。
私の嫁さんは野球に全く興味がない。先日草野球の試合が終わったあとで、都合がつく人は居酒屋に行き野球談義を酒のつまみにして、時間が許す限り語り合う過程で思ったことについて考えみました。
いったいぜんたい野球の何がそんなに楽しいのか?
そんなこと聞かれても、うまく説明ができない。
だが、このまま「うまく説明出来ない」でやり過ごしてしまうと嫁さんは一生腑に落ちないだろうし、なんだか可愛いそうになってきたので書いてみることにした。
大きなお世話!それより皿でも洗え!家の掃除しろ!が本音かもしれないが。
あなたが野球をあまり好きではないことはよく知っているのだが、もはや私よりも野球を好きになって欲しいとさえ思うことがある。
とにかく一緒に球場に行きたいのです。
「野球談義」基本的には褒めるスタイル。
ディスることは原則禁止。私たちは評論家ではない。しかもプレーヤーは基本自分で反省するのでわざわざディスる必要は一切無い。敬意を忘れてはならない。
これから先、お話しする内容にはこのルールが大前提にありまして。
野球談義はこれを破るとあまり楽しくないんですよ。私たちはいつだって、野球人に対する敬意を忘れてはいないのです。
そもそもプロ野球選手をディスるなんてできません。草野球1試合でもしんどいんですよ。おじさんたちは。それをシーズン143試合以上こなしている。しかもファンに楽しんでもらうためにどれだけの準備をしてきたのか。どれだけ大きいものを背負っているのか。たった一球にどれほど神経を使うのか?
たった一球で人生が変わるんですよ!野球とはそういうスポーツなんです。
だから自分たちの試合でも、プロ野球の試合でも高校野球でも少年野球でも基本的に褒めるスタイルで野球談義を楽しみます。
果たして、褒め過ぎるのが良いのかどうかは難しい問題ではありますが、今はファン目線での「野球談義」についての話しですので、これはまた別の機会にじっくりお話ししましょう。指導者の立場でもありませんので。
要するに「敬意」と「感謝」と「謙虚」です。
これが本物の3Kです!ドヤっ!!!!
高学歴?高身長?高収入?なんですかそれは!
高卒の165センチの給料は明日あるかどうかも分からない私には知ったこっちゃない!!
嘘です。もちろん明日も仕事は頑張りますよ!男は中身なんていうつもりはありません。金が全てですから!あなたのために身を粉にして働きますから!どうか球場に行きましょう。
本気を出したときに受けとめてくれる人や環境があってこそ、大きく伸びる。
これは杉良太郎さんの名言です。私たちは野球人としても野球ファンとしてもこれがすごく大事だと思っています。少年野球をしている子供たちも今プロ野球選手としてプレーしてる人たちにもおせっかいながら、せめて私たちくらいは受け止めてやろうじゃないか!そういう心持ちなんです。もはや勝手に親心を抱いておりますが。
勝敗を分けたあの一球を見つけ出せ!
基本的に褒めるスタイルでいくと、これはヒーロー探しと言ってもいいかもしれません。
ー 今日の試合で勝敗を分けたのは、〇〇さんのあのタイムリーヒットだな。
ー いや、先制点を取ったあとの初回の守備で、一つ目の難しいサードゴロを見事にさばいた〇〇さんだ!あれで完全に流れの主導権を握った。
ー 違う。6回にダメ押しのセーフティスクイズを決めた〇〇さんと、完璧なスタートを切ったサードランナーの〇〇さんだな。
ー 、、、、、、はあ???一言一句分からん!
そうですよね。すみません。
要するに、試合を振り返って今日の勝敗を分けた「あの一球」を探すのが最高に楽しいんですよ。野球の一球には人生を変える力があると僕らは信じているから、その一球を探すのに何時間でもかけれる。
ただ、正解を出すのが非常に難しい。1試合ピッチャーの球数が120球前後あるので、私たちはその120球通りあるうちから、たった「一球」を探さなくてはならないのです。
意味のない「一球」なんてありませんよ。投げた瞬間大なり小なり結果が出るわけですから。
もう一つ頭を悩ますのが、結果だけでこれらを語れれば楽なんですが、野球には「流れ」という不思議な概念がございまして。
この「流れ」が一番分かりやすいのは甲子園に住んでいる「魔物」といわれているものかもしれません。甲子園には「魔物」が住んでるんですよ。もちろん目には見えませんが。
ややこしくするかもしれませんが、感じることはできます。何もスピリチュアルな話しではなくて、あなたも何度か球場へ足を運んでいれば必ず出会うことができます。
会場の雰囲気がガラッと変わる瞬間。普段なら起こり得ないようなプレーが飛び出したり、勝利を目前にしながらも、まったく思うようにいつものプレーが出来ず逆転されてしまう。
これは野球もあくまでも人間がやるスポーツであることが大きく関係しているように思います。
観客にも感情があり、選手も感情がある。会場にいる全ての人間の期待と不安、勝利への執念などさまざまな感情がグラウンド内でぶつかり合う時に誰にも予想出来ない奇跡が起こるのです。
私たちはいつもそのきっかけになった「一球」を探すのです。
淡々と野球をして流れが変わると思うなよ。野球の神様はいるんだ。だから自分で流れを変えるんだ
これは世界のホームラン王である「王貞治」さんの言葉です。あの世界の王さんでさえ「流れ」という言葉を使い、「野球の神様はいる」と表現しています。あなたにもどうかそれを実感してほしいと思っています。
感情を重ね合わせる。
これが楽しいのは、ボールを握っている人、バットを握っている人、すなわち責任を直接的に背負っているヒトと、そうでないヒトの間にある感情の開きを埋めることにあります。
例えば、最終回でツーアウト満塁でサヨナラのチャンス。そこで打席に立っている人と、ベンチで見守る人、スタンドで応援する人には精神状態には大きな違いがある。
スポーツ選手の特集がある時、オリンピックでもそうだが、インタビュアーは必ずあの場面、どういう心境だったか?質問をします。
そうやって、プレーヤーの気持ちを想像しながら自分の感情と重ね合わせていきます。
これすると、ドキドキがより大きくなり手に汗を握ったり、思わず息をのんだりするでしょう。感動する時はいつも自分に重ね合わせてしまった時なんです。
感情が現象を起こす
これは今私が思いつきました。忘れてもいいです。
プロ野球選手の凄さ
やっぱプロ野球選手はすごいですよ。これは野球をしているとスケール感の違いに嫌でも気づかされるからだと思います。
パワー、スピードはもちろん、準備や道具へのこだわり、要するにプロの意識の高さと野球を娯楽として楽しんでいる僕らとの差。その人の歴史。
そうすると急激なリスペクトの念が湧き出てきて、自分の推しメンが誕生し、推しメンが推しメンたる所以を語りたくなります。具体例をあげたらnote一本分になってしまうのでこれもまた別の機会にします。
プロ野球選手から学べることはとても多い。私たちは彼ら彼女らのことを「バケモン」と表現することがあるが、ディスってるわけではなくて、100%なんの不純もないほめ言葉です。
あんな小さくて硬い石の球を投げて150キロの速度で投げるし、さらにそれをを木の棒で130メートルも飛ばすのはバケモンでしょう。
磨きあげられた技と肉体は精神は見事というほかありません。私たちとプロ野球選手との違いをもたらした違いを学ぶいい機会でもあるのです。
違いをもたらす違い。プロ野球選手は確かに身体に恵まれています。大きさが分かりやすいですが、本来その人が持っている筋肉の質や、骨格等もプロになれた大きな要因だと思います。
だからこそ尊い存在なんです。そこは皆に同じように与えられてるものではないですし、その恵まれた身体を決してムダにすることなく、プロ野球選手として私たちに夢や希望を与え続けています。
本当にケガだけはしませんようにと願うばかりです。
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あとがき。次回は球場での楽しみ方について。
今すぐ全てを理解してほしいとは思っていません。ただ、一緒に野球を観に行きたいのです。そして存分に語りあいたいと思っています。
あなたは一緒に夏の甲子園を観に行ったときも、日焼けばかり気にしていましたね。今度はプロのナイターゲームに行きましょう。
あの時はほったらかしにしてすみません。私はそれどころではなかったのです。そういうところが球場へ向かう足を重たくしているのだと思います。
本当に反省しています。
細かい内容はともかく、野球を雰囲気だけでも楽しめるようにサポートします。また一緒に球場へ行こう。
ー 球場でどう楽しめばいいかわからない。
あなたにはおそらくそういう悩みもあるかと思います。球場での楽しみ方のコツは「モノ」と「自分なり視点」を持つことにあります。次回はそのあたりについてと、球場に行ったときに最大限楽しめるような事前準備すらもどう楽しむかについてお話しできればいいなと思います。