葉月
あなたが生きる手助けになったらいいな、と思っています。
夏生学(なつお まなぶ)が書いているマガジンです。
【1】 8歳のとき、母が心の病を発病した。感情的に不安定になり、祖母にご飯茶碗を投げつけたりもした。ある日、急激に悪化してそのまま3か月間精神科に入院した。 病院の閉鎖病棟の壁はピンクで綺麗だったが、防火扉のような扉が怖くて好きではなかった。入院中は伯父の家に預けられて過ごした。祖母に虐待されていたこと、母が見舞いにきてほしがったことをのぞけば、当時の記憶はほとんどない。 退院後、祖父が母に一軒家を建てた。真新しい、白い家で私は母と二人で暮らした。母は様々なことを