1週間でエヴァハマりシンエヴァ観た話①
*ネタバレしています。まだ劇場版「シン・エヴァンゲリオン」ご覧になっていない方はお気をつけください。
「ざーんこくな天使のテーゼ」ってあの歌はよくカラオケで歌う、キャラ名も知ってる、だいたいのストーリーも知っている。
しかし、リアムタイムでアニメにハマれなかった。観たことなかった。
観るのも今更かな~~~とか、視聴するきっかけが無かったし、大人になってあの世界観にどっぷり楽しめる気がしなかった。
そんなエヴァがついに劇場版で完結する。
まったく興味なかったし、知らん、が素直な感想だったが。
旦那がNetflixで観ているのを横で観ていた。
気がついたら飲み込まれてた。
劇場版をしっかり観た。
Qを観た後に私は言った。
「劇場へ行こう」
ものすごい手のひら返しである。
(余談だがアニメ本編はあまり惹かれなかったな。アスカがかわいそうで…私はアスカ好きなんよ。
さて、シンエヴァ。
最高であった。
様々な意見もあるだろう。物凄くあさーいファンの私の意見で参考にならんかもしれんが、苦手意識すらあったエヴァで感動した。
いや、もう…
第三村、最高。
人間。生き残ってる!!!
第三村の綾波レイクローンのかわいさたるや。
「かわいいって、こういうこと…」
あんたがかわいい
戦後の日本を思わせる世界で希望を持って生き生きとしている人々。90年代は人間の滅びを描いた。2021年からは「人の復活」を描いていかなきゃいけないのではないか。
庵野監督はそこをしっかり描いてきた。
いや、感動するやろ。
今までのエヴァはひたすらシンジくんとエヴァの世界でずっと戦っていた。それは人の生き方ではない。人としての営みが丁寧に描かれている、そこで綾波クローンとシンジくんが立ち直っていく。
いや、感動するやろ。
シンジくんは決着をつけることを決意する。
ミサトさんが「父親に子供ができることは殺してあげること」と言った時は鳥肌が立ったね。
あらゆるメタファーが駆使されてきた世界で
ようやく「父親殺し」キタコレ。
しかしなんとこのメタファーが覆される!!!
綾波レイはシンジくんの母親を原型としている。綾波レイを手に入れるためには父親を殺さなくてはならないのか。
では、なかった。
綾波レイの原型「ユイ」を私は太母神だと捉えている。すべてを飲み込む強烈な母性が人類補完計画ではないのか。グレードマザーに対抗できるのは強い意思である。
シンジくんは父親を知った。父親も息子を知った。この親子関係の中に健全なる母性「ユイ」
を互いに見る。人類補完計画などしなくても、ゲンドウの近くにはずっとシンジくんの中に残された「ユイ」がいた。
そしてすべてのエヴァが槍に刺さりその役目を終わらせる。
こられは「子育ての終わり、子離れ」とも考えられるのではないか。グレードマザーからの脱却、父親を越えて成長するには終わらせなくてはならない。
シンジくんは大人になった。
私たちは?
と問われいる気がする。
子離れである同時に、カリスマ的人気のエヴァから卒業させてくれた。エヴァという作品を心にしっかりと抱き、そして新しい世界へ行こう。
エヴァ後の世界がやってきた。
さあ、新しい時代を作ろう。