インクは血で出来ている
フェミニストとして女が活躍する話を書こうと思った。私は20代の内省的な青年を書く方が得意だったから、女を書いてこなかった。
ブレイディみかこの「女たちのテロル」を読みなかなかイケてる熱い女たちがいたじゃねぇかって思って。サフラジェトすげぇな。
で、フェミニストの本とか女性史を読んでる。
執筆は進んでなかったが、書いた分の中でなかなか女性登場人物が張り切っていた。
でさ、映画になる「SHE SAID(その名を暴け)」を読み始めて、鬱入っちゃったわ。
過去の言葉のセクハラ体験を思い出してしまって。
セクハラの傷跡は無理やりに縫って化膿して、生皮1枚剥がされた強烈な痛みとして、遺っている。
冬鬱は長くダラダラと続く。
せっかく痩せたのにまた太った。
それでも生きて書き残さねば。
生皮1枚剥がれていても。