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詩、ポエム

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詩、ポエムまとめ
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2022年4月の記事一覧

太陽と月(詩、ポエム)

太陽の光に照らされて、熱を感じ、生きている 子供の頃は、輝く青空の元、走り回ったり、ボールを投げたり、元気に動いていた 大人になってからは、太陽の光を浴びないまま、一日が過ぎていくことが当たり前で、たまに光を意識すると、子供の頃よりも眩しく感じる気がする 青く澄み渡った空に浮かぶ雲を指さして、あれが何に見えるかどうか言い争うこともなくなった 何故空が青いのか、昔覚えていた些細なことも、今となっては他のことで埋め尽くされ、忘れてしまった 木々がこすれる音も、砂を巻き上

記憶の鎖(詩、ポエム)

嫌な記憶をたまに思い出す 心臓が止まりそうなほど、辛く、悲しい記憶 思い出す度、体の奥の方が何かにつかまれたみたいに、こわばる 息は浅くなり、視界は正常でなくなる 頭を抱え、記憶を思い出さないよう、必死になる 忘れてしまえたら楽なのはわかっている これでも、大半は忘れたつもりだ でも、あの時の心は、ずっと頭の中に残ったままで、それが積みあがっていくから、余計にしんどい 忘れようともがいて、上書きしようと無理に詰め込んでみても、なくなりはしない 次第に体は言う

たったそれだけ(詩、ポエム)

たったそれだけのこと 価値観は人によって様々で、ある人にとってたったそれだけのことと割り切れるほど小さなことでも、ある人にとっては人生を左右するような大きなことかもしれない 価値観の違いは、時に大きな問題を引き起こす 僕には嫌いな言葉がある 「期待しているよ」という言葉 人によって期待の度合いは違うし、この言葉を使う人は大抵この言葉に責任を持たないからだ 放った本人からすれば、たったそれだけのこと、だろう 実際、そんなに期待していないし、社会の中での一種の定型文