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僕の手は血だらけだ 自分を、ずっと殺し続けてきたから 人に良く思われようと、自分らしく、ありのままでいられた僕の首を絞めて、殺して、真顔の仮面をつけて、踊るだけの僕を作り出した まるでその僕は、見えない何かに操られているように、自分の意思がない 言われるがままに行動し、言われるがままに達成し、意思を持たない人形は、壊れかけたら捨てられる 糸を切られた僕を、僕は手に持ったものでバラバラに壊す これじゃだめだ、こんな僕じゃだめなんだ これはいらない、これは僕じゃない
君が欲しい 君を独り占めしたい 君を僕だけのものにしたい 君を壊したい 込み上げてくる、謎の熱を持った何かが、身体の中心辺りでうごめく ドロドロとしたそれは、まるでスライムのように形を変え、あわよくば、このまま君を取り込んでしまえないかと、僕の身体を操るように動かす 触れてしまえば、一瞬にして君を覆いつくすほどのこれが、溢れ出ることはわかっている だから、僕は触れない もう触れられないんだ、君には 僕はこのドロドロで、醜いほど、崩れてしまっている 元の綺麗