外国で起きた、ドラマティックな出来事
それは去年の8月、シドニーで一番有名なボンダイというビーチのそばで暮らしてた頃のこと。
その夜わたしと友達は、シェアメイトのオージーのお母さんからもらった招待券でお芝居を見に行くところだった。
確か週末の夜でつかまえたバスの中はそれなりに混んでた。でもわたしたちは幸運にも二人並んで座れた。
席に座って落ち着いた時、3つ前の座席でわたしたちと向き合うように座っていた男性が自分の持っていたスケッチブックを突然開いたのをわたしは何気なく見ていた。
どこの生まれかはわからないけれど、なんとなくラテン系の血が入っているような感じのする人だった。
その後友達と、これから見るお芝居のことやいっしょに通ってる学校のことなどを話していたんだけど、会話してる間ずっと彼がちらちらとわたしたちの方を見て何かを書いているのに気づいていた。
”ひょっとしてこの人、私たちのどっちかをスケッチしてるんじゃないかな・・・。もしかしてわたしだったりして・・・。
まさかね。
わたしたちの後ろの誰かを描いてるのかもしれないし。きっと気のせいだよね。”
いらぬ期待をするまいと思いつつも、わたしは彼の方を時々見ていた。そして視線を友達にうつして話をしていた時、突然その彼がわたしたちの目の前に座っていた女性に声をかけた。その女性は
『Are you Chinese?』
と彼のかわりにわたしに質問をした。
『No,I'm Japanese.』
と答えると、彼は自分のスケッチブックから一枚紙を破いてそれをわたしに手渡しながらかたことの日本語でこう言った。
『キミハ キレイダ。』
うっわ~~~~~~~。そんなセリフうちの旦那にだって言われたことないよ(笑)。思わず赤面しながらも
『 Thank you very much ! (*^-^*)』
と彼にお礼を言ってそのスケッチを受け取った。なんてドラマティックな出来事♪やたら目があってたけど、やっぱりわたしを書いてたのね。隣りに座ってた友達は、わたしにやきもちを妬いていた。
でもそのスケッチを見て・・・・・
”これがわたしかい???(-_-;)”
そこにはわたしとはほとんど似てない異常に強調されたバストとヒップを持ったいかにも外国のコミックに出てきそうな濃いぃ顔のキャラが描かれていた・・・。思わず
”あんた一生売れないよ!!!”
って心の中で叫んでみたけどまあこういうドラマみたいな出来事を体験できたのでよしとしてみた(苦笑)。
結局そのスケッチ捨てずに取って帰ったから、家のどっかにあるんだろうけどね。いつか出てきたらアップしてみようかな(笑)。
*********************************************************
※同じ内容のことをシドニーにいた頃に友達に送ったメール。
文法とか単語の使い間違いたくさんあるんだろうけど
当時は一所懸命書いたんだよね。記念に貼り付け(笑)。
The othe day,I saw a man on a bus.He seemed an artist
because he had a sketch book.Actually as soon as he
sat on the saet,he started drawing.He looked at me
and my friends then kept drawing for a while.I was
not sure whether he was really drawing our picture
or other people's one.But when he finished drawing,
he gave me the picture.That was only my picture.
He asked me whether I was Japanese or Chinese.I answered
him I was Japanese.Then he told me that
"Kimi ha kirei da".
I was very surprised and my face turned to red.
I had never been told beautiful by any man till that
time,so it became one of my happy memory in Sydney
even though he just flattered me.
This is true story.
**********
2004年4月26日のブログから。たまたま乗ったバスの中、たまたま居合わせた人に自分の絵を描いてもらうという出来事。日本でもこんなことあるのかな・・・?
シドニーに住んでいた時は本当に多種多様な国の人たちが集まっていて、毎日おもしろかった。どう見てもおじいちゃんなイタリア人に何度もナンパされたりとかしてた。いきなり手を握って目を見つめて「You are so beautiful!」みたいなこと言われて。当時は31歳だったけど、見た目がものすごく若い日本人のわたしは彼からみたら未成年に見えていたかもね。
人生の中で、一度でもいいからちょっとまとまった期間日本を離れて外国で暮らすことをおすすめしたい。世界は広いし、言葉も文化も違うたくさんの国々の人の暮らしにふれることで、逆に日本という国のことがわかるから。
・・・来年あたり、久しぶりにシドニーに遊びに行こうかな。
もしもわたしのnoteに何かを感じていただけたなら、100円からのサポート絶賛受付中ですっ☆いただいたサポートは誰かを笑顔にするために使わせていただきます。