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初めての子猫とおじさん 続

「・・・ただいま〜」

駐車場に車がないので、嫁が居ないのはわかってたけど、不安が優先して声が小さくなる。

子供達と出かけたことを確認し、ひとまずホッとした。 胸に抱えていた子猫をそっと床に下ろす。            すぐにソファの後ろに隠れ、親猫を呼んでいる。 なんか、とても申し訳ない気持ちが湧いてくる。

「今日からここがお前のウチだぞ。」

ソファの後ろでひたすら鳴いている。目も合わせてくれない。  

 嫌われたかも...     。゚(゚´Д`゚)゚。            それだけはイヤ!

どうやったら出てきてくれるのか?   試行錯誤しているとき、

ガチャ バタン!           嫁と子供達が帰ってきた! ヤバっ! 「あっお父さん帰ってきてる!」  5歳と3歳の娘達が玄関で喜んでる声が聞こえる。思わず口元が緩んでしまう。      可愛いぞ!このやろう❤️

にヘラ っとしていると、リビングに入ってきた嫁と目が合う。連絡も無く突然帰ってきた亭主に呆れた様子。       

次の瞬間 嫁の時間が止まる、両手のスーパーのビニール袋からギョッと音がした。

子猫がいつの間にかオイラの横に座って、鳴いた、

にゃあ。


子供達の歓声がリビングに響き、嫁のセリフは聞こえない。なんで、子供達が帰って来たら出てきたの?ちょこんと座って、まるで「はじめまして!」みたいに。   全ての状況を一瞬で理解した嫁。 

「ハァ、こうなるの判って連れてきたでしょ。」                                                    「トイレはお父さんが教えなよ!」         ヤダ! かっこいい! 男前な嫁がいた。

子猫と子供達 すぐに仲良くなって長女の上でゴロゴロ言い出した。       マジか?羨ましい。

嫁はと言うと 又お買い物である。 トイレや餌、ケージと瞬時に必要なものを買いに行ったのだ。            頼りになる嫁だ。 そして頼りにならない亭主であった。(´・ω・)

その日の夜、家族会議で名前を決めるが、オイラと子供達の3人でいい合うが、中々決まらない。特にオイラの案は総スカンを喰らう。5歳と3歳の娘と同等のセンス!

見かねた嫁が一言、

「銀!この子の名前は銀で決まり!」

鬼の.. いや、鶴の一言である      かくして子猫は銀と呼ばれ、      末っ子・長男の座を手に入れた。


家に銀が来てから、半年くらいになるが、オイラは単身赴任なので、月に数回しか会えなかった。週末の帰宅時間が近づくとソワソワしたのを覚えている。

銀は姉妹とすこぶる仲が良かった。特にお姉ちゃんとは気が合うのか、大の仲良しだ。2人同時に呼んでも必ず長女の方に行くし、二人と寝てても長女の頭近くで丸まっている。

なんか三人兄弟みたい。

三人で寝てる姿にホッコリ。      なんか、いいな こーゆーの。いつまでも続いてほしいな...


それから数ヶ月後、ちょっとした事件が起きたんだ。






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