カサブランカダンディー
「全く酷い目に遭ったぜ。こんな事は二度とゴメンだ」
「当たり前だバカやろ。あんな事続けてりゃ仕返しされても当たり前だ」
「へっ、説教かよ。お前も大人になったもんだねぇ。昔はもっとヤンチャしていたのによ」
「俺が大人になったんじゃない。お前がいつまでもガキなだけだ」
「ちっ、うるせえな!しかし昔はよかったぜ。気に入らない女を二発三発張り倒してイキにバーボン飲んでられたんだからな」
「バカやろ、今の時代女性に対してそんな酷い虐待は勿論、そんな馬鹿げた犯罪を懐かしむ事だって許されないんだよ。お前みたいな奴がいるからいつまでも女性は救われないんだ」
「でも女っていざってなったら強いぜ。こっちを食ってかかるからな」
「当たり前だ。俺たち男は女性たちを常々みくびって彼女たちの権利を認めようとしなかった。今女性たちはその権利を自分たちのものにしようと立ち上がっているんだ」
「なるほどな。あんな吠えることしか出来ない奴らでも不満はあるんだな」
「だからお前のそういう見下した考えが今回の事態を生んだんだろうが!」
「実際野蛮だろ!生意気だからその縞模様の毛だらけの頬を二三発殴ったら牙向いて襲ってきたんだぞ!あんな雌どもにまともな知性なんてあるわけねえだろ!」
「いいか?どんな女性でも殴っちゃダメなんだ!ましてや動物なんか絶対に手を出したらダメだ!でないとそのバカな行動で体半分なくなる事態を招くかもしれないんだぞ!」